老害対策
僅差ながら都構想否決の結果となったことは、みなさんも周知のことだと思います。
この結果を受け、新聞ニュース等では、その原因究明等の記事がいくつも登場しています。
そして、その中でも多く見受けられる「原因」のひとつがこれ。
「シルバー民主主義」
●解説
有権者全体のなかで高い割合を占める高齢者向けの施策が優先される政治のこと。
日本ではとくに２０００年代後半に団塊の世代が定年退職の時期を迎え、
有権者に占める高齢者の比率が上昇した。
政治家も高齢者の声に耳を傾けがちになり、「高齢者の声が通りやすい政治」 が現出した。
国政の場よりも深刻なのが地方自治体で、保育園の増設、
小学校の耐震補強などの予算よりも、高齢者向け文化センターの建設、
高齢者向けイベントへの支援金措置などが優先される事態が頻発している。
シルバー民主主義の問題点は、若年層の福祉を意図的に軽視することである。
たとえば、正社員としての就職がかなわず短期の派遣社員として不安定な生活を送る若者に対し、
「本人のやる気不足」 「親の教育の問題」 といった精神論でかたづけ、
構造的問題としてとらえることを避けようとする。
これが日本の活力をそぎ、長期にわたる経済の低迷を招いていると指摘する識者も多い。
シルバー民主主義の蔓延 （まんえん） を避けるためには、
選挙権の年齢資格を２０歳以上ではなく１８歳以上にすること、
若年層を含むすべての有権者に投票を義務づけること、
一票の格差を完全になくし都市部で働く若年層の声が政治に反映されやすくすること、
などの対策が考えられる。
今までも 「高齢化社会問題」 については、数多くのメディアで指摘されてきたので、
オイラ自身もうっすらと 「わかっているつもり」 でいましたが、
それは、ほんの一面に過ぎないことを痛感させられました。
つまり、「高齢者人口が増える→医療や社会福祉に係る国家予算が増大する→若者の負担が増える」
程度の認識しかなかったワケですが、今回の都構想否決の原因分析から、
「総人口比の中で多数を占める 「高齢者」 の民意によって日本の政治が決定してしまう」
というリスクを認識できた、ということです。
一部の政治関連のブログ等では、日本が初めて経験する民主主義 （多数決） の危機、
というような論調で、解説やら対策について持論を展開されていたりします。
たとえば、投票における若者の投票カウントを高齢者の２倍にしよう、といった提案もありますが、
それらの提案に対しても、「高齢者層を疎外するな！」 とか 「民主主義の冒涜だ！」 といった、
ネガティブなコメントが圧倒的多数で埋められてしまっているケースがありました。
現在オイラは５２歳の高齢者予備軍で、
どちらかというと高齢者側意見に流される傾向が高いと自認していますが、
果たしてそれでいいのだろーか？
いち国民の立場として考えてみれば、「高齢者への過剰な配慮」 に基づく政策が、
国の未来に悪影響を及ぼすであろうことは想像に難くありませんが、
近い将来、当事者 （＝高齢者） となる立場から妄想すると、
そらー、老後の生活に不安がないよう手厚い社会保障を期待するに違いない。
そうならないためには、オイラも含めた高齢者予備軍の世代に対する、
必要最小限の社会保障で我慢して下さい、というような 「説得」 が不可欠のような気がします。
それも、若者からではなく 「高齢者予備軍の世代」 自身が声を上げることが大切ではないでしょーか。
自らを犠牲にしても他者を気遣う「心」は、日本人として生まれた我々のＤＮＡに刻まれた、
世界に誇る、日本人の民族性であり、次世代に引き継ぐべき伝統だと思います。
オイラと同世代の昭和３０～４０年代生まれのみなさんへ。
「シルバー民主主義のリスク」 はオイラたちの世代で止めるよう、心がけていきませんか？
「先ず隗より始めよ」
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▼ ６月定例やまぼうしライブ
日時 ： ６月１２日（金） １９時３０分～２１時００分
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２０１４年１月１０日のやまぼうしライブ PAL × Tacaco
トワイライト・ヴュー （2000年に宅録したオリジナル曲です）
※オイラ２０代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です
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