BEHRINGER P16

2013年にリリースされ、世界的にバカ売れしている (らしい) ベリンガー
フラッグシップ・デジタルミキサー 「X32」

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オイラも 「欲しい物リスト」 の最上位にリストアップしていたものの、
同時期にリリースされた小型で超変態ミキサー 「LINE6 M20d」 に浮気してしまい、
そちらを購入し、現在に至るワケです。

ここ数年、オイラがPAを担当させていただいているライブ・イベント現場の規模から考えると、
とりあえず16chのインプットがあれば事足りるので、「M20d」でも特に問題ありませんが、
稀に24ch以上のインプットが欲しいなあ~と思う現場が、年に1~3回あるので、
そーゆーときは 「X32」 が恋しくなったりします。

さて、本日のお題はこの 「X32」 の機能を補強する周辺機器 「P16」 について。
「X32」「P16」、いずれのユーザーでもないオイラが語るのはいかがなものか?
という自己疑念がなくもないですが、まあ、大目に見てやっておくんなせ。

▼こちらが 「P16」 の操作面
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デジミキのユーザーであれば、このパネルデザイン、レイアウトを見ただけで、
おおよその用途、使用方法の想像はつくと思いますが、そうでない方には、
果たしてこれは一体、何をするためのマシンなのか? チンプンカンプンだとお察しいたします。

一言で説明するなら、コイツは 「キューボックス」 です。
「キューボックス」 とは何ぞや?

「キューボックス」 とは、レコーディングスタジオにおいて、
演奏者がモニターバランスを 「自分の意思で調整する」 ための簡易ミキサー のこと。

たとえば、ギタリストがソロパートをオーバーダビングするとき、
レコーディングミキサーを操作するオペレーターは、キューボックスに次のような信号を送る。

・1ch=ドラムミックス
・2ch=ベース
・3ch=リズムギター
・4ch=ボーカル
・5ch=これから自分が弾くギターの音

別にキューボックスがなくても、ギタリストがオペレーターに
モニターバランスの調整をリクエストすれば済むハナシですが
オーバーダビングを行うのが一人ではなく、二人、三人だった場合は、
それぞれの演奏者のリクエストに応じたバランスを調整するのは時間がかかるので、
だったら、自分で好きなバランスにミックスして、オーバーダビングに臨んでくれ、
・・・というのが、キューボックスの目的、用途なワケです。

▼歌入れのためキューボックスを操作する山下達郎
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▼数少ない市販キューボックス(現在は廃盤)のひとつ、OZ-AUDIO 「Q-MIX」
(これ1台で6台分のキューボックスの役割をこなします)
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というワケで、キューボックス は、
もともとはレコーディングスタジオでの使用を前提に製造されていたワケですが、
これをライブの現場に応用するために登場したのが 「P16」 というオチ。

従来のキューボックスは、予めレコーディングミキサーのオペレーターが、
キューボックス用の 「グループ」 を組むなどの前準備を行い、
そのグループ毎のミックスバランスを演奏者に委ね、
演奏者自身は ヘッドフォンで 回りの演奏や自分の演奏を聴く (モニターする)、という仕組みです。

そして、「P16」 は、今までライブのPAオペレーターが調整していたモニターバランスを、
演奏者自身が自分の好きなミックスバランスに調整し、「イン・イヤー・モニターで聴く」
ことを前提に開発されたもの、と、オイラは解しております。
「P16」 のリアパネルには、「PHONE」 端子の他に
「LINE OUT」 端子も装備されていますので、パワードモニターの使用も可能です。

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メインミキサーに 「X32」 を使用する現場であれば、あとは、LANケーブルと、
バンドメンバー人数分の 「P16」 があれば、いわゆるモニタースピーカーは不要となる

・・・はずなのですが、オイラが知る限り、「X32」 のユーザーであっても
「P16」 を導入してモニターシステムが簡便になった、というハナシは聞いたことがない。

「X32」 のユーザーでもないオイラが邪推するに、その理由は次の2つ。

1 演奏者側が イン・イヤー・モニター を利用しての演奏・歌唱に慣れていない
2 P16 の使い方がわからない

オイラ自身が イン・イヤー・モニター未体験 なので何とも言えませんが、
宅録初心者だった頃、ヘッドフォンを使用してのオーバーダビングに違和感を覚えていたので、
それがライブともなると、やはり、慣れるのに半年~1年くらいかかるのではないでしょーか?

そして使用方法。
前述のとおり、デジミキユーザーやDAWヲタであればすぐに使いこなせると思いますが、
そーでない方が使いこなすには・・・やはり、半年~1年くらいかかるような気がします。

うーん、演奏者側が使いこなせれば、PA提供者側にとって、
こんなに簡便で有効なシステムはないと思うんですがねえ。

実際に使用されている方々のご感想やいかに?




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▼ 月定例やまぼうしライブ











  日時 : 6月12日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ ノーザンスター (ギター弾き語り)
       20時15分~ 秋山マサアキ (ギター弾き語り
 



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トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








※オイラ20代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です

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※2004年に立ち上げたホムペですが2007年以降更新しておりません

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