AHB SYSTEM8
1983年に フォステクス から世界初の1/2インチテープを使った
16トラックMTR 「B16」 がリリースされたとき、
国内外で多くのプロミュージシャンが自宅プリプロ用に本機と
16トラックレコーディングに対応したレコーディングミキサーを購入した、
という記事を、以前、サンレコで読んだ記憶があります。
オイラが勝手に師匠と崇めている 山下達郎 も自宅に導入されていたそうで、
そのとき併用していたレコーディングミキサーがコイツだったようです。
▼AHB SYSTEM8
上記画像はネット上から拾ったモノですが、針式VUメーターの存在感が際立っていますな。
たしか日本の正規輸入品が300万円くらいだったと記憶しております。
(当時、サンレコの 「ミュージックデザイン」 の広告によく登場していました)
ふーむ、いま改めてパネルレイアウトを見てみると、
「インライン式」 ではなく 「モニターブロック式」 コンソールなんですねえ。
1983年というと、プロの世界ではすでにインライン式が主流ではなかったでしょーか?
モニターブロック式の方が扱いやすかったことはたしかでしょう。
ちなみに上記の画像を簡単に説明しますと(推測にすぎませんが)
左側が 「インプットセクション」
中央やや右側の手前側が 「マスターフェーダー」
その 「マスターフェーダー」 の上に 「エフェクトリターン (Auxインプット)」セクション。
さらにその上が 「モニターセレクト」 セクション。
右側の手前側が 「グループマスターフェーダー」 。
その 「グループマスターフェーダー」 の上に 「モニターブロック」 セクション。
各インプットのチャンネルストリップは、上から
・インプットセレクトボタン (マイク/ライン (テープリターン))
・ファンタムスイッチ
・トリムツマミ
・EQツマミ×4
・AUX1セレクトボタン (プリEQ/ポストEQ)
・AUX2セレクトボタン (プリフェーダー/ポストフェーダー)
・AUX1ツマミ
・AUX2ツマミ
・AUX3ツマミ
・ルーティングボタン (1-2、3-4、5-6、7-8、STEREO)
・パンポットツマミ
・PFLボタン
・ミュートボタン
・・・といった構成ではないかと推測します。
この時代のコンソールは信号の流れがわかりやすくてヨイですね。
現在のDAWやデジタルミキサーの複雑なルーティングとは隔世の感があります。
しかし、もし当時のレコーディングエンジニアが現代にタイムトリップして
最新のデジタルミキサーを使ったとしても、戸惑うのは最初の30~60分程度で、
ほどなくそのロジカルで、パッチベイを模した構造を理解するものと妄想します。
決して現在のDAWやデジタルミキサーは、ある日、急に現れた突然変異ではなく、
先人たちが切り拓いてくれた叡智の 「積み重ね」 の上に成り立っているものです。
オイラはアマチュアですが、その 「積み重ね」 を理解している自負がありますんで、
「今」 は、ごく自然にDAWとデジタルミキサーを愛用しております。
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▼ 5月定例やまぼうしライブ
日時 : 5月8日(金) 19時30分~21時00分
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2014年1月10日のやまぼうしライブ PAL × Tacaco
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