白いパラソル

ご存知、松田聖子 の大ヒット曲。
作詞:松本隆、作曲:財津和夫 という名コンビが初めて松田聖子に提供した作品です。


先日、カーステレオのFMで久しぶりにこの曲を聴きましたが、
改めて楽曲の素晴らしさを再認識するとともに、
松田聖子の歌手・表現者としての力量に脱帽してしまいました。

なんと言っても、90年代に全盛だった小室ファミリー系アーティストに代表される、
「しゃくり上げ」 唱法がほぼ皆無に近いこと。
歌い終わりを白玉に伸ばすところ、ざっくりと切るところ、の使い分けが明確なこと。
発声、ブレス等が、いわゆる伝統的な昭和歌謡そのものの流れを引き継いでいること。

当時、「松田聖子は歌がヘタ」 というような
ネガティブな論評が芸能雑誌に掲載されていた記憶がありますが、
この歌のどこがヘタクソなんだ!という気持ちは当時から抱いておりました。

さて、松田聖子の歌唱力があってこその大ヒットではありますが、
この楽曲自体も本当によくできているといいますか、
作詞・作曲・編曲・演奏・録音・ミックス、そして歌、と、
楽曲に関わるすべての要素のクオリティが恐ろしく高い、と痛感いたします。

もう、イントロの 「ビー・マイ・ベイビー/ロネッツ」 風味のバスドラグルーブと、
その上に乗っかるマリンバ系シンセのフレーズからして実に見事。
もし、ロック系の作曲者であれば、マリンバが奏でるリフを避けるように
Aメロの主旋律を展開していくのではないか、とオイラは妄想するワケですが、
もろにマリンバのリフに被せるように主旋律の符割りを当てはめるというのは、
いま聴きかえすとなかなか挑戦的なアイディアのような気がします。

それに比べるとストリングスの展開はオーソドックスに感じられますが、
要所要所を押さえていて、瀬尾一三アレンジのような無難な安心感があります。

そして何といってもこの曲を特徴づけているのはドラムの基本パターンではないでしょうか。
「ドッタドドンタッ」 という、いわゆる 「ゴールデンリズム」 が見事にハマっています。

いやはや、山下達郎師匠がよく口にする 「アナログレコーディング絶頂期」 を代表する、
歴史的ヒットソングだと思います。




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▼ 月定例やまぼうしライブ
  日時 : 9月12日(金) 19時00分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時00分~ 2時間ぶち抜きSP
       杉本あきら × 荒井 豊


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トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








※オイラ20代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です

※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクトです

※オリジナル曲や関係各位のライブ音源等をアップロードしてあります

宅録作品や関係各位のライブ映像等をアップロードしてあります

※2004年に立ち上げたホムペですが2007年以降更新しておりません

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