巨大マーケットにおけるロックは死んだ

昨日ブログの続き。
ローリング・ストーンズの東京ドームでのライブを見て感じたネガティブに印象について、
率直な気持ちを記してみたいと思います。

オイラは1976年リリースの 「ブラック・アンド・ブルー」 の時 (当時中学生) から
ストーンズを聴くようになりまして、以来、37年間のファン歴です。
なので、ストーンズのライブ音源や映像はかなりの数を観たり聴いたりしているので、
3月6日のセットリストも 「よくあるパターン」 で、ハッキリ言って新鮮味はありませんでしたが、
それがストーンズ伝統芸能たる芸風なので、むしろ予定調和である安心感があったと感じます。

いや、むしろ、平均年齢約70歳にして、ほぼ20年前と同じクオリティを維持していることの方が
驚愕に値すると言った方がいいでしょう。

しかし、ストーンズ自身とは関係のない部分においては、がっかりした部分が少なくありません。

まず何と言っても、東京ドームの音響が壊滅的に悲惨だったこと。
「ドームは音が悪い」 、 「音楽を聴く場所ではない」 、という悪評は重々承知していましたが、
正直なところ、あそこまでヒドイとは思いませんでした。

キックやベースの音がまったく不明瞭で 「ただの低音」 でしかなかったこと。
全体的にハイもローももやっとしていて聴き取りづらく、それでいて高音が耳障りだったこと。
タム系の音はまだよかったが、スネアの音がまったくチャーリーらしくないローチューンなEQだったこと。
チャーリーが小さめに叩いたときは、ほとんどドラムの音がギターにかき消されていたこと。
ときどき、キースのギターの音だけが突然大音量になって全体のバランスが崩れてしまうこと。

また、音響関係ではありませんが、海外でのスタジアム級のストーンズのライブに比べて、
大道具セットがあまりに 「手抜き」 で質素すぎたこと。

ハッキリ言って、「ストーンズ」 というブランドのみに頼り切った殿様商売だと感じました。

マチュアとは言え、末席ながらもPAにたずさわっている一人として言わせてもらえれば、
3月6日のPAは100点満点で5点の出来だったと思います。
とてもじゃないが、お客さんから1万8千円のチケット代をもらって聴かせる音ではない。
お客さんに対する思いやり = 演出 という観点がすっぽりと抜け落ちている。
辛うじて「とりあえず音は出ている」という点のみ評価して 「5点」 。

恐らくオイラが再び東京ドームに 「ライブを聴きに行く」 ことはないと思いますが、
それにしても、つくづく 「メジャー級のロックは金儲けの道具でしかない」 ことを痛感しました。
なんつーか、近所のライブハウスで行われるストーンズの完コピアマチュアバンドのライブの方が、
リスナーとしての満足度は高いのではないか? と錯覚してしまうような感想を抱いています。

もちろん 「ストーンズというリビングレジェンドを生で見ることができた」 という感動はありましたが、
「いい音で大好きなロックバンドのライブを聴けた」 という満足度はゼロに等しかったです。

レニー・クラビッツ の曲に 「ロックンロール・イズ・デッド」 というナンバーがありますが、
残念ながら事実であることを認めざるを得ません。




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 ▼ 月定例やまぼうしライブ
  日時 : 3月14日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ 渡辺真由子 (ピアノソロ)
       20時15分~ ノーザンスター (ギター弾き語り)

▼ 関連リンク












トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








※オイラ20代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です

※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクトです

※オリジナル曲や関係各位のライブ音源等をアップロードしてあります

宅録作品や関係各位のライブ映像等をアップロードしてあります

※2004年に立ち上げたホムペですが2007年以降更新しておりません

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