ライブにおける映像活用について考えてみる

プロミュージシャンのライブにおいて、今や映像を使った演出は不可欠でありますが、
果たしてアマチュアレベルで映像を活用されている方はどれほどいらっしゃるでしょーか?

不肖オイラもこれまでに何度かノーパソ+プロジェクタを使った映像演出を試行錯誤しておりますが、
ある程度の演出効果を感じたり、潜在的な可能性を感じる一方で、
その 「潜在」 している有効な活用手段が未だに見つかっていない、ということも実感しています。

ちなみに、ライブにおける映像を使った演出手段としては次のような方法が考えられます。

1 そのライブのインフォメーション (タイトル、出演者プロフィール、スケジュール等) を表示
2 歌詞を表示
3 背景を表示
4 カメラで収録した、演奏している様子のアップの画をリアルタイムに表示
5 上記映像とVJやCGで生成映像をミックスして表示
6 ユーストリーム等のリアルタイムネット配信の様子 (視聴者からのツイート等) を表示

上記以外にも、ライブではなくセミナーに重点を置いたイベントの場合は、
いわゆるプレゼンソフトを使い、そのスライドを表示する、という手段もあります。

オイラ的には、上記の 「1」、「2」、「3」、「4」 と
プレゼンソフトを使ったセミナーライブを実践いたしました。
今にして思えば、前述のとおり 「それなりの効果」 はあったと思う一方、
イマイチ、インパクトが足りなかったというか、改善点があるような気がしてなりません。

その改善点として思い当たるポイントは次の2点。

1 プロジェクタ設置方法に関する工夫
2 スクリーンの設置方法、設置場所やスクリーンの素材に関する工夫

まず 「1」 について、アマチュアレベルに用意できる映像機材は
どうしてもハードウェアの価格が安価なモノに限られるワケですが、
そうなると光源のパワーがせいぜい2000~3000ルーメンクラスで、
長距離レンズなど夢のまた夢であります。
辛うじてアマチュアにも購入できるクラスのプロジェクタを使う場合は機器の特性上、
スクリーンから数メートル以内の距離、つまり観客席の真ん中に設置せざるを得ません
本来であれば、観客席の最後部に設置したいところですが、
そのためには数十万円の製品を購入、あるいはレンタルしなければなりませぬ。

さらに、一般的に 「プロジェクタ台」 という製品 (事務機器) はヒジョーにゴツイ造りであり、
これを観客席の中に設置するというのは、とても無粋に感じられます。
ちなみにオイラの場合はスピーカースタンドとBOSE802用アタッチメントを活用していますが、
幸いにも昨年に小型軽量プロジェクタを入手したので、
今後はマイクスタンドにフラットパネルを取り付けるなどして対応し、
少しでも観客席の中で目立たないような工夫を凝らしていきたいと考えております。


そして本日のお題である 「2」 について。
映像鑑賞が主目的であるイベントであれば、大きな高輝度スクリーンを用意すべきでありますが、
ライブの場合は、あくまで出演者本人が 「主」 であり、映像は 「副」 の存在ですんで、
オイラ的にはそれほどスクリーンそのものにこだわる必要はない、という考えであります。

むしろその会場に合わせて、本来であればスクリーンとして適さないコーナーの壁や、
出演者本人に映像を投影するのも演出として面白いと考えております。

また、約10年前からオイラ的に興味の焦点となっているのが 「透過型スクリーン」 。


  ▼ 森下よしひさフィルムコンサート #08 / あの頃フォークソングコンサート2011 part-2
  ※[YouTube]ロゴをクリックすると大きな画面 (別ウインドウが開きます) で観られます
  

  ▼ 北街道の唄プロジェクト
  http://www.kitakaidounouta-project.net/
  ※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクト。
   森下さんへのメッセージを掲示板にお書きください。
   CDをお買い求めい