大黒摩季の 「DA・KA・RA」 に驚愕した日

1992年、オイラがちょうど30歳の時にオイラは偶然、FMラジオでその曲を聴き、
あまりの時代錯誤っぷりに思わずぶっとんだ。

それが 大黒摩季 のセカンドシングルにして、ブレイクのきっかけとなったヒット曲 「DA・KA・RA」
何にぶっ飛んだって、そらー、その曲のそこかしこに使われている 「オケヒット」 の音ざんす。


上記の Wikipedia 解説に書かれているとおり、
オケヒットは1983年に トレバー・ホーン によって 「発明」 された画期的な音色で、
当時はせいぜい1~5秒しか記録できなかったサンプラーの記憶容量の少なさを逆手に取り、
オーケストラのアンサンブルの瞬間音をザクっとサンプリングするという、
まさにシンセ/サンプラー史上に残るアイディア賞として、瞬く間に全世界に浸透した音色だす。

「あっ」 と言う間に世界中で流行した反動と言うか、その流行が廃れるのもまた 「あっ」 という間で、
1985年頃にはすでに 「時代遅れの音色」 の烙印を押されることとなり、
1987年にマイケル・ジャクソンが 「BAD」 のイントロでオケヒットを使ったときは、
「をいをい、ジャイケルもいよいよネタが尽きたか・・・」 と思ったモンです。

そして、オケヒットのことなどまったく忘れていた1992年に
突如として日本でヒットしたのがこの大黒摩季の 「DA・KA・RA」 で、
初めて本曲を聴いたときは、
「え? オケヒット? 今ごろ? どれだけ遅れてんだ、J-POPはよー!」
と我が目、いや、我が耳を疑ったモンだす。 いや、マヂで。

果たしてこれはコンポーザー、あるいはアレンジャーの意向だったのか、
はたまたプロデューサーがどーしてもオケヒットを入れたいと言ったのか、
真犯人が誰であるかは定かでないが、アマチュアとは言え宅録ヲタの一人であるオイラ的には、
なんとも情けないと言うか、いくらなんでも時代錯誤すぎるだろう!と感じてしまいますた。

それも、従前とは違う 「新しいオケヒットの使い方」 を示してくれていたならともかく、
10年前とま~ったく同じ活用の仕方だったから、これはもうダサイを通り越して救いようがない馬鹿だ、
とまで感じてしまったモンだすな。

さらに言えば、どーもこの1990年代前半から、小室哲哉をはじめとして、
当時まさに全盛期を迎えていたオールワン・シンセ=ワークステーション型キーボードや
いよいよ 「使える」 域に達してきたプロツールスが浸透してきたことにより、
サンプル音源の「安易な使い方」がメジャープロの音楽制作現場に蔓延してきたような気もいたします。
(くどいようですが、あくまでオイラの妄想の世界の中のハナシです)

アルペジエイター、フレーズサンプリング、ブレイクビーツ、スライサー、ループ式シーケンサー、等々。
まあ、オイラ自身も音楽制作においてだいぶお世話になった機能なので、
安易な批判は自己否定にも繋がってしまうワケだすが、
それでも音楽制作現場にいるプロ中のプロが、安易な音楽制作に走る(走っているように見える)
様は、あんまりみっともいいもんではありませんでしたな。

そして、小室哲哉がブレイクし始めた頃に至っては、
本当にもう、あまりに安易な曲作り加減に呆れてしまいましたな。

「この曲、どれくらいの時間をかけて作ったのかな?
「せいぜい30分ってところか。まさか1時間はかからないよね?」

まあ、プロのミュージシャンなので、能率よく次から次へと 「売れる曲」 を作ることこそが
「正義」 である、と捉えているのでしょうが・・・
他人の発明やアイディアだけをちょいっとパクって、それでヒット曲を生み出すことに
恥とかプライドとか屈辱とか、微塵も感じないんでしょうかねえ?









■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■

  ▼ 12月定例やまぼうしライブ ~featuring 北街道の唄~
   日時 : 12月9日(金)19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー やまぼうし
   料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
   出演 : 19時30分 mayu + ●●●●
        20時15分 やまぽうしが誇るヒーリング系三人衆揃い踏み
               たまゆら '' mayu 、 アコギ職人 丸山研二郎、静かなギター 荒井豊
  http://garagemiho.com/flyer/20111209yamaboushilive_flyer.jpg

  ▼ 北街道の唄 (8'45"~)
  ※[YouTube]ロゴをクリックすると大きな画面 (別ウインドウが開きます) で観られます
  

  ▼ Recording Studio GARAGE MIHO (本館) はこちら
   http://www.geocities.jp/garage_miho

■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■