福井に行ってきました(その2)

福井行脚の2日目(8月14日)。

前日のミサ (=ホルモン焼きぱーちー) でご一緒させていただいた、
マールさんの知人のS氏が、自宅スタジオを見せてくれると言うことで、
ホテル近くの定食屋で昼食をとった後、またもやマールさんにお迎えにきていただき、
S氏のお宅に伺わせていただいた。

こちらがそのS氏個人のマイルームスタジオ。

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今までにも何軒か知人のマイルームスタジオを拝見させていただいたが、
その規模 (部屋の大きさ)、機材数、投資額 (?)、そして出音の大きさ、すべての要素において、
今回見学させていただいたスタジオがナンバーワンです。


ラックマウント式パソコンは宅録も出張録音にも対応できるし、
もちろんDAW(キューベース)インストール済み。しかもディスプレイは2画面マルチ仕様。

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ライブ時と同じ環境を再現するべく、マイルームスタジオにもかかわらず、
ドラム、ギター、ベースの各ブースにウェッジ(コロガシ用モニタースピーカー)が常備されている。

ライブハウスと同様のオペレートができるよう、メイン卓としてミキサーは ヤマハO2R が設営され、
ここからドラム、ベース、ギター、ボーカルの返しを調整して、
前述のウェッジに送るセッティングが施されておりますた。

せっかくなので(?)、お言葉に甘えてオイラもギターを弾かせていただきましたが、このギターアンプと言うか、
アンプシミュレーター、マルチエフェクターパワーアンプのコンディションが素晴らしく、
また、こんなにデカイ音を出して近所迷惑にならないのか?と感じるほどの大音量が標準設定とのこと。

うーぬ、こんな恵まれた環境でバンド練習ができるとは、なんてウラヤマシイ。

さらに、アムクロンのアンプが3台 (だったかな?) 常設されていて、
各種PAスピーカーの試聴に柔軟に対応できるセッティングもまた素晴らしい。

この日は思いがけず、同スタジオに置いてあったウェッジスピーカー3種を聴き比べる好機に恵まれたので、
ざっくばらんに極私的なオイラの感想をば述べさせていただきませう。

▼写真左下から右上に向かって、マール、SWR、ヤマハ、ラムサ、クラシックプロのスピーカーどす。
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● マールさんのスピーカー
マール氏製作のスピーカーはメインにもウェッジにも対応できる造形で、
しかもスピコンジャックが裏面に2口、両サイドの各1口の計4口が装備されていて、ヒジョーに使い勝手が良い。
そして、前述の3機種と聴き比べてみると、そのピュアオーディオ的な音質に驚かされた。
クラシックプロの 「ハウリングしやすい音」 の正に対極の位置する音質で、
一聴して 「これはハウらない音だ!」 と確信いたしますた。
ただ、この 「ハウらない音質」「ピュアオーディオ的音質」 は、
良い言い方をすれば「上品な音」となるが、悪い言い方をすれば 「地味で目立たない音」 となってしまう。
残念ながら現在売れ筋の 「派手な音質なのに低価格」 とは真逆の性格のスピーカーだと感じます。
ちなみにマール齋藤氏のサイトで18万円/台で販売されており、
デモ機貸し出しも行っているとのことなので、興味を持たれた方は連絡されたし。
もちろんオイラも導入したいのはヤマヤマですが、先立つものがねえ・・・

●SWRベースアンプのキャビネット
これはウェッジ用途ではない、SWRのベースアンプ用キャビネットであるが、いやいやなかなかどうして。
ウェッジに使おうと思えば使えないこともない。
金属コーンらしくハイのエッジが際立っており、
またベース用だけに250Hzあたりのローが気持ち良く鳴っていたと思いますた。
いわゆるドンシャリ系のサウンドですな。

● ヤマハ Waveforce (←この機種名が正しいのか、イマイチ自信がない) シリーズのウェッジ
決してハイファイな感じではないが、中域に迫力があり、ロック系ライブのFBスピーカーに最適。
さらにロフト (角度) の付け方が他の同型スピーカーよりかなり上向きであり、
よーするにボーカルのすぐ足元に設置しても聴き取りやすいと言うこと。
今後、中古品を見つけたらオイラも欲しいと思いますた。

● ラムサの古いウェッジ
マールさんがどこからか入手したと言う、昔ながらの実にノスタルジックなFBスピーカー。
音質を一言で表すなら、ズバリ、ローファイ。
ハッキリ言って音質的には 「古臭さ」 が否めないが、むしろこーゆー音質を好む方もいると思われ。

● クラシックプロのウェッジ
この日聴き比べたスピーカーの中ではもっとも劣悪な音質。
たしかに派手さはある。ハイもローもそれなりに出てるし、エッジが際立っている、とは思う。
しかし、PA屋であれば一聴してすぐに 「これはハウりやすい音質だな」 と直感することであろう。
オイラに言わせれば、高域や低域が派手に聴こえるのではなく 「すでに歪んでいる」 音だと感ずる。
まあ、この値段でこれだけの音が出せればたしかにコストパフォーマンスの高さは認めざるを得ないが、
10万円以上のスピーカーには絶対勝てないことを再認識いたしますた。


・・・と言うワケで、思いがけずスピーカーの試聴会まで体験してしまうことになったS氏スタジオ見学。
やはりアマチュアであっても、PAサービスを提供してひと様からお金をいただこうと思ったら、
クラシックプロ製品を使うのはいかがなものか・・・と確信してしまいましたとさ。

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(明日のブログに続く)







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  ▼ 9月定例やまぼうしライブ
   日時 : 9月9日(金)19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー やまぼうし
   料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
   出演 : ギターワンダーランド 萩原基宏
        風のち晴れ 風太

  ▼ 2011.07.20 シャーク団ライブ in UHU
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