A LONG VACATION 30th Anniversary

今から30年前の今日 (1981年3月21日)、
日本のレコード界における永遠不滅の名盤となる一枚のアルバムがリリースされた。


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オイラと同じ世代でこのアルバムの楽曲を聴かなかった者はほとんどいないと思う。
ちなみにオイラは初回版アナログLP、CD2枚 (初回版、20周年版) を所有しとりまふ。

そして発売から30年目に当たる本日、30周年記念版がリリースされることとなりますた。

当然、音源のデジタルリマスターが施されており、さらに今回ついに門外不出と言われてた
「純カラオケ」 がボーナストラックに収録されておりますっ!

ここで一般の方であればこんな疑問を抱くと思います。

「純カラオケ」って何? 普通のカラオケとどう違うの?

少なくともロンバケの場合に関して言えば、「純カラ」 とはその名のとおり、
オリジナルトラックからリードボーカルトラックのみをミュートした音源のこと。
カラオケ居酒屋で流れるような、主旋律メロディを他の楽器でなぞっていたりしない音源。

ちなみにロンバケのリリースした当時、主旋律をオルガン等でなぞったアルバム、
その名も 「sing A LONG VACATION」 がリリースされておりまふ。
(20周年記念版にボーナストラック収録)

現在でこそ、CDに 「オリジナルカラオケ」 を収録することはアタリマエとなっているが、
1980年代までは暗黙のうちに タブー視 されていたように思える。

なぜならオリジナルカラオケとは、そのトラックメイカーにとって 企業秘密 であったから。
特に大ヒットアルバム等は、オリジナルカラオケを収録することにより、
そのオケ作りの秘密を解明するヒントを他者に与えることになってしまうため、
安易にカラオケ音源を公開することを行っていなかったように見受けられる。

その流れを変えたのが、安易なトラック作りを氾濫させ、それまでとは逆に、
「オリジナルトラックではなく、オリジナルカラオケで儲けよう。」 と言う点に目をつけた
小室哲哉 の主導によるエイベックス戦略ではなかったか、と言うのがオイラの見解でやる。

山下達郎 師匠などは、最後の最後までシングルCDにカラオケを収録することを拒絶していたが、
自分のレコード会社のセールスマンから 「現実問題としてカラオケを収録しなければ売れません。」
と言われれば、自身が会社の役員を務める身としては、社員を食わせるためにも妥協せざるを得ない。

と言うわけで、リスナーの要望に沿い、
現在はオリジナルカラオケが収録されるのがアタリマエとなったが、
今回のロンバケのオリジナルカラオケ収録は、決して現在の要望に沿った妥協策ではない。

実は大滝仙人が、最初から10周年はリマスター、20周年はシング・ロンバケ
そして30周年は純カラ、をボーナストラック収録しようと計画していたものなのだ。

ロンバケファンにとって純カラは 「お宝」 であると同時に、
他のレコード会社や競合するミュージシャンにとっては 「ぜひ知りたい企業秘密」 であった。
しかし、さすがにリリースから30年も経てば、当時と現在のの流行も大きく変わり、
企業秘密の度合いも風化していることから、30周年版への収録を計画していたとのこと。

つーか、今となってはオリジナルカラオケの 「重要さ」 を認識しているリスナーがどれだけいるのか?
いや、果たしてアマチュアミュージシャンの何パーセントがこのカラオケに興味を示すのか?
むしろそっちの方に興味があったりしますな。

何はともあれ、オイラの音楽人生のターニングポイントとなった名盤、
ロンバケの企業秘密の紐解きに、じっくりと耳を傾けていきたいと思いますっ。


蛇足ながら、昨年オイラが宅録した、ロンバケ収録の 「Velvet Motel」 のカバーどすえ。
我ながらヘタクソなボーカルが恥ずかしい限りです・・・






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