はじめの一歩

本日の記事のタイトルを見てボクシング漫画を連想された方には申し訳ないっ。
本日はオイラがPA屋を始めるに当たって揃えた機材一式などを振り返ってみたいと思いやす。

オイラが自前のPA機材一式を揃えたのは1994年。(32歳のときでした・・・)
それ以前にも少なからず細々と宅録機材に混じってPA機材をゲットしてはいたが、
この年に発売されたヤマハの廉価版デジタルミキサー 「Pro-Mix01」 がきっかけとなり、
一気にPA機材を入手したのでありますた。

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その内訳は次のとーり。

ミキサー: YAMAHA Pro-Mix01
マイク: Audix OM3xb × 6本、Beyerdynamic M422 × 1本
DI: BOSS DI-1 × 1台
マイクスタンド: TAMA MS905 × 6本
マイクケーブル: 1.5m × 6本、7.5m × 8本、15m × 8本
  ※カナレの200mリールとノイトリックのプラグを購入して自作
グラフィックイコライザー: Classic-Pro CN360
グラフィックイコライザー: tc.electronic 1128
スピーカーコントローラー: Electrovoice XP200A
パワーアンプ: CREST AUDIO CA6 × 2台
メインスピーカー: Electrovoice SX200 × 2本
メインスピーカー (ウーハー) : Electrovoice Sb200 × 2本
ウェッジスピーカー: Electrovoice FM12c × 2本
スピーカースタンド: Ultimate  × 2本
スピーカーケーブル: 10m × 8本、20m × 4本、その他変換ケーブル
  ※カナレの200mリールとノイトリックのプラグを購入して自作

ざっと約100万円のお買い物ざんした。

当時、札幌に サウンドファーム」 なるPA機材の安売り屋が出現し、
さらに成田にも サウンドハウス が新規オープンしたばかりで、
一気にPA機材の実売価格がどどどっと下がり始めたことと、
前述の、史上初の20万円台のデジタルミキサーが新発売されたこと、
さらに、10万円未満で 「使える」 コンパクトスピーカー SX200 が新発売されたこと、
等の要素が重なったころから、購入に至ったワケざんす。

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ちなみにどれくらいPA機材の実売価格が値下がったのかと言うと、
たしかサウンドハウスの開店と同時に dbx の日本代理店になったと記憶しているが、
それ以前の代理店「日本バルコム」が dbx160X (コンプレッサー) を約10万円で販売していたのに対し、
サウンドハウスに交代した途端、約3万円に値下がったと記憶しておりやす。

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なお、これら機材を購入する約1~2年前に自家用車を ホンダ・プレリュード から
マツダの不人気RV車の筆頭であった プロシード・マービー に買い替えていたため、
一応、トランスポーターは確保してあったと言えまする。

それから現在に至る16年にわたって掘り出し物の中古機材を中心にPA関連機材を買い漁り、
我が家に収まりきらないほどの機材の量となってしまいますた。

参考までに、現在使用しているメイン卓は 「Pro-Mix01」 から数えて4台目。
いずれもデジタルミキサーを愛用しており申す。

つーか、オイラの場合、民生用デジタルミキサーが出現していなければ
恐らく自分でPA機材を集めようなどとは思いませなんだ。

当時のローカルPA業界の認識は

「デジタルミキサー? あんなまどろっこしい操作体系ぢゃあ現場で使いモンになるワケねーだろ!」

がアタリマエでありますたが、当時すでに宅録ヲタであったオイラ的には、

「オレならこのまどろっこしいミキサーを100%使いこなしてみせるっ!」

と確信しておりますた。


とまあ、少し話が横道に逸れてしまったが、恐らく2011年の現在において、
同じように最小限スペックのPA機材一式を揃えようと思ったら、どのくらいのカネがかかるのだろう?

まあ、この「最小限スペック」と言うのが人それぞれの判断で難しいワケだが、
オイラの場合、「ドラムのいるバンドが小さなハコでライブを演る」 に対応できる規模を前提としていたので、
それを踏まえて試算してみると・・・

デジタルミキサー 約20万円
マイク8本 約10万円
マイクスタンド8本 約4万円
マイクケーブル一式 約2万円
アウトボード一式 約5万円
メインスピーカー2本 約10万円
ウェッジスピーカー2本 約10万円
スピーカースタンド2本 約1万円
パワーアンプ2台 約10万円
スピーカーケーブル一式 約2万円

しめて約74万円。

人によってはもっとロークオリティの機材で済まそうと思う方もいるだろうが、
オイラ的にはやはり最低でもこの程度の値段の機材でないと
「PA屋」 を名乗るクオリティは担保できないと思いますねえ。
本当なら上記にマルチケーブル (セットで約20万円) を加えたいところですな。

ちなみにクラシックプロ製品を使っていると同業者から 「ナメられます」 んで、参考までに。


と言うワケで、例によってオチを上手くまとめることができなくなってしまったが、
もしこれからサラリーマン稼業の片手間に休日PA屋などを始めてみようとお思いの方の参考になれば幸いどす。

よすなに。




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