ミスターX、逝く

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日本プロレス新日本プロレス全日本プロレスに来日経験があるレスラー、ガイ・ミッチェル 氏が亡くなられた。
享年68歳。

正直言って、来日回数も少なく日本での実績は皆無に近いと言わざるを得ないが、
どーゆーわけか、2010年3月16日のニッカンスポーツに訃報が掲載されておりますた。
http://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20100316-606547.html

実はこの ガイ・ミッチェル と言うレスラー、オイラにとってかなり印象深い選手であり、
主役級でないにもかかわらず、「いい仕事をした」 名脇役の訃報を伝えてくれた日刊スポーツには敬意を表したいです。

さて、この ガイ・ミッチェル、実は来日のたびにギミックやリングネームを変えており、
ネット上のデータを参考に調べたところ、来日記録は次のとおりであると思われる。

昭和47年01月 日本プロレス  「ザ・ストンパー」
昭和48年01月 日本プロレス  「レッド・デビル」
昭和50年10月 新日本プロレス 「ミスターX」
昭和55年02月 全日本プロレス 「ラリー・バリアント」
昭和56年01月 全日本プロレス 「ガイ・ミッチェル

オイラがリアルタイムで目撃したことがあるのは昭和50年以降であるが、
このときのギミックである覆面レスラー 「ミスターX」 のキャラクターが
どーゆーワケか当時中学1年生だったオイラの脳裏に鮮明に焼き付いている。

ちなみに ミスターX が来日したのは新日本プロレス「闘魂シリーズ第2弾」 と言うツアーで、
同シリーズの目玉は、前半戦が 「ロシアの怪豪」 イワン・コロフ
最終週の1週間のみ特別参加の 「人間風車ビル・ロビンソン、のガイジン2枚看板であり、
当時ルーキーだった 「金髪の妖鬼2世」 グレッグ・バレンタイン がナンバー3と思われていたが、
いざ、シリーズ開幕してみると前評判はそれほどでもなかった ミスターX が大活躍。
ぬわんと、当時新日本のナンバー3だった ストロング小林 にTVマッチのシングル戦でフォール勝ち。
さらにアントニオ猪木とも接戦を繰り広げた。(たしか両リンか猪木の反則勝ちだったと思う)

その予想だにしなった活躍ぶりに 「おおお~、このガイジン、なかなかやるじゃねーか!」
と、一人で唸ってしまい、翌週のテレビ放送も期待していたところ、
怪我のためリタイア~途中帰国と言う憂き目にあってしまいがっかり。
だが今にして考えると、怪我で欠場ってのはなんとも眉唾で、最初から2週間契約だったんじゃねーのか?
と勘繰りたくなる現在のオイラなのであった。

その後、ミスターX の再来日を期待していたオイラだったが、結果的にそれは叶わず、
月刊ゴングの特集記事 「覆面レスラーの正体」 を読んで、
ミスターX の正体が ガイ・ミッチェル と言う中堅レスラーであることを知り、
プロレス専門誌の海外ニュース等で、ミッチェル の数少ない情報を漁っていた。

後年、ミッチェル はWWFに進出すると同時に、今度は バリアント兄弟 の一員に変身し、
リングネームも 「ジェリー・バリアント」 と名乗りMSGの中堅として活躍。
その勢いを駆って昭和55年1月、全日本に バリアント・ブラザーズ で来日することとなり、
(注:このときのリングネームは何故か 「ジェリー」 ではなく 「ラリー」 だったが)
オイラは久しぶりに見る ガイ・ミッチェル の勇姿を期待していたが、
残念ながら ミスターX のときのような 「強さ」 を見せることはなく期待外れに終わってしまった。

さらにその1年後、ようやく本来の ガイ・ミッチェル として全日本に初来日を果たしたが、
やはり大した活躍をすることもなく、オイラの記憶にも残らず、これが最後の来日となってしまった。

今回の訃報に当たり、海外のサイトで 「Guy Mitchell」 を検索してみると、
カナダ (バンクーバー)、アメリカ (インディアナポリス) で華々しい活躍していたことが確認でき、
それこそ ミスターX として来日した昭和50年当時は、
同リングネームでバンクーバーを中心にベビーフェースとして売れっ子だったことがわかった。
そうかー、やはりあの時が ミッチェル のプライムタイムだったのか~、とひとり納得した次第でやる。

オイラ的には、ボブ・オートン・ジュニア に匹敵する名バイプレーヤーの素質があったと思っているので、
ミスターX としての来日がたった1回だけに終わってしまったことが本当に残念っ。

プロレス復興にはこーゆー 「名脇役」 たるガイジンレスラーが必要不可欠だと思うんですけどねえ。

最後に、日本にプロレスが誕生してから今年で59年、数々の 「ミスターX」 を名乗るレスラーが登場したが、
「ビッグ・ビル・ミラー」 を別格とすれば、この ガイ・ミッチェル こそが、
正真正銘の 「正体不明の謎のマスクマン=ミスターX」 であったと、オイラは断言するっ!

我が心の名脇役レスラー、ガイ・ミッチェル に合掌。




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