パワーコードの使いこなしこそセンスの見せどころ

パワーコード とは、音楽関係者には改めて説明の必要はないと思うが 「3度抜き和音」 の俗称である。


和音に 「メジャー」 、 「マイナー」 の性格を植え付ける大事な構成音である第3度の音を省略するので、
調性があやふやになってしまうことがデメリットであると同時にメリットとなっている。

もっぱらハードロック、ヘビメタ等の 「ギターリフ」 がパワーコードの代名詞的な使用方法であるワケだが
もちろん他のジャンルでもパワーコードが使われることは珍しくない。

ところで最近、オイラはキューベースを使って某有名曲の耳コピ&打ち込みにトライしている。
オイラの耳コピの手順としては、まずピアノ系のソフトシンセを立ち上げ、
原曲をキューべのオーディオトラックに貼り付け、それを再生しながら耳コピするようにしている。

さらに具体的に言うなら、まずはその曲のキーを見極め、
その曲に使われるであろうダイアトニックコード、テンション、オンコード等を予測し、
曲を聴きながら、ピアノを弾きながら、コード構成音を解析していく、と言う手順となる。

んで、その某有名曲なのだが、昔っからイントロのコード進行がメジャーかマイナーかよく聴き取れず、
かと言ってパワーコードかと言えば、そーゆーワケでもない。

今回、改めてその辺に注意を払いながら耳コピを進めて言ったところ、
いわゆるポピュラー音楽でありがちなピアノ系楽器が刻むバッキングコードはパワーコードで、
その上に浮遊するパッド系シンセリードが
「長3度」 と 「短3度」 を交互に弾いていたことにようやく気が付いた。

うーぬ、よく考えればそんなこたー 「よくあるパターン」 じゃねーか。
今までハードロック以外で、また歪み系ギター以外でパワーコードを使った曲をあまり耳コピしてなかったため、
まさかピアノ系コード楽器が地味にパワーコードを弾いているとは気が付かなかったズラ。
今さらながら、余計な先入観は音楽制作上 (と言っても耳コピだが) のマイナスになる、と痛感した次第でやる。

と、ともに、パワーコードのバッキングとメロディラインの組合せで、
メジャーとマイナーを行ったり来たりすできると言う 「柔軟性」、「可能性」 に気がつくことができますた。 (遅いっ!)

こらー、なかなか面白いワザではなかろーか。
つーか、このワザを使いこなすには、
ハードロック的な感覚を持ち、ポピュラーミュージックの知識を熟知していて、
なおかつそれらを先入観にとらわれずに再構築できる音楽センスを有しているスキルが必須だと思う。

とてもオイラにそんな器用なセンスがあるとは思わないが、
ただ面白いことは間違いないので、これから色々と試行錯誤してみる所存でありやんす。




■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■

  ▼ Recording Studio GARAGE MIHO (本館) はこちら
   http://www.geocities.jp/garage_miho

  ▼ Recording Studio GARAGE MIHO's YouTubeチャンネルはこちら
   http://www.youtube.com/blueskaz

  ▼ 3月定例やまぼうしライブ
   日時 : 3月12日(金)19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー やまぼうし
   料金 : @500円(ワンドリンク付き)
   出演 : 19時30分 BLUES和也イカサマロック再び)
        20時15分?b>Givein' My Sweet(名古屋から飛来のポップスデュオ)
       http://www.geocities.jp/garage_miho/photos/20100312yamaboushilive_flyer.bmp

■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■