南部の麒麟児、没す

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昭和プロレスファンにとっては忘れられぬ名選手、ジャック・ブリスコ 氏が亡くなられた。
「南部の麒麟児」 の異名を持つテクニシャンで、猪木・馬場と名勝負を繰り広げたことでも有名。
▼ニュースソースはこちら
http://www.kamipro.com/news/?id=1265112523


さらに、全日本マットで実現した ドリー・ファンク・ジュニア との60分フルタイムマッチは、
「プロレスの教科書」 と絶賛される内容であったとか。
(オイラはリアルタイムで見てないのでコメントしかねるが。)

特に サイクロン・ホイップ (アーム・ドラッグ=巻き投げ) に関しては
オールタイム世界一と言われるほどの使い手であった、と言うのが定説となっている。

・・・のだが、オイラ個人的にはハッキリ言って 「好きじゃないレスラー」 の筆頭だった。
決して 「嫌い」 と言うワケではないのだが、どーにも好きになれない。
その理由としては、
●試合中に見せるセール (技を受けたときのリアクション・・・例:痛そうな表情、等) がオーバー
●その一方で、技の仕掛けが大味と言うか、とにかくドタバタ感が否めない
の2点があげられる。

さらに言えば、昭和46年8月に行われた vs アントニオ猪木 (UN選手権) の試合は、
多くの昭和プロレスファンから 「名勝負」 との誉れ高いことで有名だが、
リアルタイムで見ていないオイラが、後年、ビデオで観戦した感想は 「?」 だったと言うのが正直なところ。

YouTubeでその試合の動画を検索したが残念ながら見つからず。
オイラの記憶では、前述のとおり、とにかくブリスコがドタバタ動き回って、
ボディスラムのかけそこないみたいなホイップ技でブリスコが一本目を先制。
二本目も開始からブリスコがドタバタ攻めまくっているところを、
隙を突いて猪木が ジャーマン で一発逆転!
参考までに、このフィニッシュの模様を撮影した写真はつとに有名で、
「猪木のジャーマン」 と言えば、このブリスコ戦とストロング小林戦の写真が双璧だと思う。

そして迎えた決勝の三本目、
二本目のジャーマンのダメージが色濃いブリスコはゴングが鳴っても立ち上がることができず、
無理やり引き摺り起した猪木がダメ押しのコブラツイストで完全に戦意喪失させ、ギブアップを奪う、
と言う結末となるワケだが、前述のとおり、「試合結果を知ってから」 見たオイラ的には、
ブリスコが一人でドタバタして、猪木が何とか体裁を整えた、と言うカンジにしか映らなかった。

その後、リアルタイムでNWA王者時代の vs ジャイアント馬場 戦を見たが、
これはたしかに名勝負だったと思う。
・・・のだが、やはりドタバタ感は否めず、ブリスコよりも馬場の方が試合を組み立てている印象が強い。

この一戦はYouTubeで発見できますた。
フィニッシュの ジャンピング・ネックブリーカー・ドロップ のタイミングが素晴らすぃーです。
(蛇足ながら、当時この技は 「ランニング」 ではなく 「ジャピング」 と呼ばれとりますた。)



NWA王者陥落後は、来日ガイジンランキングがぐーっと下がってしまい、
ブレイク前の ジャンボ鶴田 の噛ませ犬をやらされる始末 (昭和51年のUN選手権)。

それが遠因となったのか、3年後の昭和54年にはオポジションの新日本に初来日し、
日本プロレス時代に名勝負を繰り広げた猪木と再戦するも、あっけなく敗退。
しかも試合内容が 「凡戦」 とくれば、次回の来日は更に 「格下げ」 となることは必至と思われた。

ジャイアント馬場が 「裏切り者 (新日本に引き抜かれた外人レスラー) は許さない!」
ことを広言していたことから、絶対に全日本マットへのカムバックはないと思われていたが、
ぬわんと2年後の昭和53年、全日本に奇跡のカムバックを果たしてしまう。

オイラの記憶が正しければ、全日から新日に引き抜かれた後、全日本にカムバックしたレスラーは、
ブリスコ、ブッチャー、ブロディ の3人だけのはず。
他の2名のビッグネームに比べて、決してファン人気の高くないブリスコが、
なぜ全日にカムバックできたのか、オイラ的には未だに謎の出来事である。

結局、この来日が最後の雄姿となってしまったが、
醜態を晒す寸前のコンディションであったことがせめてもの救いだったのだろうか・・・?

前述のWikipediaに書かれているとおり、現役引退後はプロモーター業を営んでいたが、
そのプロモーター業を引退するときに、あろうことか商売敵のWWFに持ち株を売却したことから、
全米の他のNWA系プロモーターから 「裏切り者」 の烙印を押され、
華やかなキャリアとは裏腹に、引退後は完全に 「干された」 状態、
いや、一歩間違えば身の危険に晒されるほどの裏街道を歩む羽目になってしまったとか。

繰り返すが、大半の昭和プロレスファンからは 「名選手」 の評価が多いが、
オイラ個人的には「ヒジョーにつまらない」プロレスラーの筆頭であったジャック・ブリスコ。

しかし、彼がNWA全盛時代を支えた歴史的王者であった 「実績」 は動かぬ事実。
インディアンの血を引く 「南部の麒麟児」 の偉業に合掌。

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   料金 : @1000円(ワンドリンク付き)
   出演 : 19時00分頃 Rock Go Juicy ←ウチのバンドだよん
        20時00分頃 フリーダム
        ※昨年12月のライブでご一緒させていただいたフリーダムさんのご厚意により
         熟練バンドが集うことで有名な「椿」に出演させていただくことになりました。

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