渡辺真由子ミニライブ at すんぷ匠宿 レポート

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先週土曜日 (2月28日) の夜は既報のとおり、オヤヂバンドライブで盛り上がったワケだが、
その日の日中、つまりライブハウスに入る直前まで、別現場でPAを行っておりやしたので、
その模様なんぞをブログってみませう。

会場は静岡市郊外にある公共施設 駿府匠宿 (すんぷたくみしゅく)」
どーゆー施設かを説明するのは面倒いのでこちらをご参照あれ。
http://www.sunpurakuichi.co.jp/takumi/

こちらで開催される 「食×アート×現代 展 初日」 ってなイベントの一環として、
いつもやまぼうしライブ等でお世話になってるピアノの先生・ 渡辺真由子 さんのミニライブが企画され、
そのPAをやって欲しいとのオファーを請けたので、馳せ参じた次第でやる。

ちなみにこのイベントは、
静岡・清水を中心に配布されているフリーペーパー 「すろーらいふ」駿府匠宿との共同企画らしい。
よかったら 「すろーらいふ」 のホムペなんぞもご参照あれ。
http://www.webinn.co.jp/


さて、ミニライブそのものは13時スタートとのことだったが、
ステージの規模も搬入経路もわからず、また、会場そのものは9時から開園しているということで、
オイラも MAYU ちゃん (=渡辺真由子) も9時ちょうどに会場入り。
早速、会場責任者に挨拶し、ライブ会場となる中庭エリアの様子と搬入経路を確認した後、
おっとり刀で搬入を始める。

まずは会場責任者に用意してもらったAC電源 (電工ドラム) の引き回し。
このAC電源が後になって災いをもたらすとは、この時はまったく想像していなかった。

さて、会場となる中庭を見渡してみると、メインスピーカーからお客さんまでの距離はせいぜい10M程度。
しかし、ステージ正面から左右に160度くらいのエリアをカバーする必要があると見た。
こんなとき、エレボイSX200 ならパワー的には1台でも十分すぎるワケだが、
広角エリアをカバーするためにはどーしても2対向をセットしなければならない。
でもオイラの愛機・ BOSE403システム であれば1対向で十分対応できちまうんだぜい。へっへっへ。

と言うワケで、いつも 「やまぼうしライブ」 で設営しているシステムを組むこととした。
この日の主な使用機材は次のとーり。

マイク:AUDIX OM3 ×2本(MC、司会用)
DI:ノーブランドパッシブタイプ ×2個(キーボードのL・R)
卓:YAMAHA O1V96
アウトボード①:BEHARINGER DEQ2496(メイン用GEQ)、
アウトボード②:tc.electronic1128(FB用GEQ)、
パワーアンプ:YAMAHA P2500S(メイン用)
メインスピーカー:BOSE 403システム(キューブスピーカー+サブウーハー)
FBスピーカー:YAMAHA MS150(パワードスピーカー)

とまあ、オイラ的にはいちばん機動性があって、コンパクトで、実用的なセッティング。
10時ちょい過ぎには設営完了し、リハも11時前に無事終了。
こりゃー、今日の現場は楽勝だぜ~、と高を括っていたら、ここからいくつかの問題点が浮上してきた。

1点目の問題は 「寒さ」
とにかく寒いっ! かなり厚着をしていったつもりだったがそれでも寒いっ。
まあ、オイラはPA卓の前でただBGM出して、フェーダーの上げ下げするだけだが、
パフォーマーであるMAYUちゃんにはかなり過酷なコンディションであっただろう。

2点目の問題は 「花粉」
この 「駿府匠宿」 と言う施設、杉の木が林立する山のふもとと言う立地のため、
この日のように乾燥しまくって風の強い日は、まさに 「花粉の嵐」 状態となる。
オイラはそれほど重篤な花粉症ではないが、さすがに今回の 「花粉の嵐」 には参った。
リハ終了あたりから目はショボショボ、鼻はグズグズ。
おまけに寒さでかなーり辛い待ち時間を過すことになってしまった。

さて、13時ちょい過ぎにMAYUちゃんのミニライブがスタート。
SENS、あるいは加古隆を彷彿させるイマージュでオリエンタル風味なインスト曲を披露してくれやした。

ちなみにMAYUちゃんが使っている鍵盤はヤマハのファミリーキーボード (型番不明) で、
お世辞にも高級機種とは言えない。

まあ、実際に演奏されている音楽、スピーカーから流れてくる音色が素晴らしいのだから、
別にオイラがとやかく言う必要はないのだが、さすがにこの安物KBでは見た目が悪い。
ぜひとも ワークステーションシンセサイザー の導入をオススメしたいところである。

話はミニライブの内容に戻るが、3曲目の演奏の際、スピーカーから歪っぽいノイズ音が聴こえてきた。
これはゲインを上げすぎたことによるオーバーロードの歪みか? と直感したが、
リハのときも同じ曲を同じレベルでチェックしてあるワケだから、
そんなことはないだろうと思いながら内蔵コンプレッサーの設定画面を確認すると、
おーや、たしかにリハーサル時に比べて入力レベルが上がっているではあーりませんか?
とりあえずトリムを下げ、コンプのスレッショルドを高めに設定しなおして対処したが、
オーバーロードで歪んでいる割には音圧がないなー、と思ったときにハッと気が付いた。

もしやと思い、電源レギュレーターの入力電圧表示を確認すると、ぬわんと85Vしかないっ!
辛うじて卓回り機材の電源は ファーマン電源レギュレーター (AR117J) をカマしてあったのでよかったが、
ステージ回りの機材 (パワーアンプ、FB用パワードスピーカー、キーボード) は、
低電圧のまま使用していたことになっていたワケだ。

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さすがに 「国産プロ仕様」ヤマハ製品だけあって 「音が出ない」 と言う最悪事態は避けられたが、
これがもし、海外製のエセ100V仕様のアンプだった日にゃあ、恐らくノイズの嵐か、
はたまたアンプ内蔵のブレーカーが落ちていたかもしれない。

ハッキリ言いますが、この価格帯 (30万円以下) のPA用パワーアンプなど、
10万円クラスの民生用オーディオパワーアンプより間違いなく音質は 「悪い」 。
しかし、どんな過酷な条件であっても 「音を出し続ける」 性能が保証されているからこそ、
「プロ仕様」 であり 「業務用」 なのだ。

果たして、今回の 「音の歪み」 が単なるオーバーロードによるものだったのか、
電圧低下による誤動作だったのかは定かでない。
だが、原因がどうあれ大切なのは、やはり問題が発生しとき、
「瞬時にトラブルシューティングを行えるか」
と言うPA屋としてのスキルである。

今回、オイラが対処したトラブルシューティグの方法は、前述のとおり、
① トリムを下げる
② コンプのスレッショルドを上げる
の2点であったが、ま、ハッキリ言ってそれほど大したことではない。
恐らくプロのPA屋さん的には 「その程度のことしか出来ないのか」 となるでしょう。
そう、この程度の対処しか出来ないから、オイラはアマチュアPA屋でありやんす。


とまあ、短い時間の中でのイベントであったが、なかなか勉強すべき点も多々あって、
オイラ的には充実感を得ることができやした。

主催者のみなさん、MAYUちゃん、おつかれさまでした~!

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  ▼ 3月定例やまぼうしライブ
   日時 : 3月13日(金)19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー やまぼうし
   料金 : @500円(ワンドリンク付き)
   出演 : 19時30分~ 福居八大 津軽三味線
        20時15分~ 丸山研二郎 アコギ職人
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  ▼ 春待ちコンサート
   日時 : 2月13日(金)16時00分開演予定
   会場 : コーヒー&ギャラリー やまぼうし
   料金 : @500円(ワンドリンク付き)
   出演 : 鈴木秀典あやあね

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