渡辺真知子の隠れた名曲? 「Look Before You Leap」
オイラは高校1年のとき、渡辺真知子の3rdシングル 「ブルー」 を聴いて衝撃を受け、
それ以来、ず~っと 渡辺真知子 のファンである。
オリジナルアルバムはすべてを所有している。
(流石に数限りなくリリースされるベスト版までは手が出ないが)
それ以来、ず~っと 渡辺真知子 のファンである。
オリジナルアルバムはすべてを所有している。
(流石に数限りなくリリースされるベスト版までは手が出ないが)
オイラの抱いている 渡辺真知子幻想 と言うかイメージは、
1980年代初頭まで 松本隆+筒美京平 が 太田裕美 の楽曲で推進していた
「歌謡曲とニューミュージックの中間」 的な音楽世界の後継者、と言うカンジである。
1980年代初頭まで 松本隆+筒美京平 が 太田裕美 の楽曲で推進していた
「歌謡曲とニューミュージックの中間」 的な音楽世界の後継者、と言うカンジである。
ただ 太田裕美 と 渡辺真知子 の大きな違いは、前者が歌手で後者がシンガーソングライターと言う点。
さらに、デビュー直後の渡辺真知子の後見人とも言えるアレンジャー・ 船山基紀 氏は、
日本が世界に誇る20世紀の大作曲家・ 筒美京平 の弟子に当たる人脈なんだそうな。
さらに、デビュー直後の渡辺真知子の後見人とも言えるアレンジャー・ 船山基紀 氏は、
日本が世界に誇る20世紀の大作曲家・ 筒美京平 の弟子に当たる人脈なんだそうな。
つまりオイラの幻想の中では、師匠 (筒美) に対する弟子 (船山) の挑戦、
と言う図式が出来上がっていたのだ。
と言う図式が出来上がっていたのだ。
果たして船山基紀と盟友・羽田健太郎の全面バックアップを受けてリリースした渡辺真知子の作品は、
1stシングル 「迷い道」 、2ndシングル 「かもめが翔んだ日」 、3rdシングル 「ブルー」 、
と、立て続けのビッグヒットとなり、1978年の新人賞を総ナメにしてしまったのだった。
1stシングル 「迷い道」 、2ndシングル 「かもめが翔んだ日」 、3rdシングル 「ブルー」 、
と、立て続けのビッグヒットとなり、1978年の新人賞を総ナメにしてしまったのだった。
以後はアルバムごとにプロデューサーが交替するような状況で現在に至っているが、
前述のとおり1980年以降、ビッグヒットにはまったく恵まれていない。
ついでに言えば、オイラ的評価でも船山基紀がプロデュースした初期の4枚のアルバムに比べると、
5枚目以降のアルバムはやはりいまひとつインパクトに欠ける気がする。
しかし、忘れた頃に (?) アルバムの中にググッと引き込まれる名曲が隠されていたりするので、
やはりオイラ的には今でも侮れない存在だったりする。
(まあ、どのミュージシャンにもそーゆー曲はあるモンだけどね。)
前述のとおり1980年以降、ビッグヒットにはまったく恵まれていない。
ついでに言えば、オイラ的評価でも船山基紀がプロデュースした初期の4枚のアルバムに比べると、
5枚目以降のアルバムはやはりいまひとつインパクトに欠ける気がする。
しかし、忘れた頃に (?) アルバムの中にググッと引き込まれる名曲が隠されていたりするので、
やはりオイラ的には今でも侮れない存在だったりする。
(まあ、どのミュージシャンにもそーゆー曲はあるモンだけどね。)
んで本日はご紹介するのは、
1987年にリリースされた通算11枚目のアルバム 「Soi(ソア)」 に収録の隠れた名曲、
「Look Before You Leap」 でやる。
1987年にリリースされた通算11枚目のアルバム 「Soi(ソア)」 に収録の隠れた名曲、
「Look Before You Leap」 でやる。
この英語のタイトル、直訳すれば 「跳ぶ前に見ろ」 となるが、
果たしてこれは、大江健三郎 が1958年に発表した短編小説
「見る前に跳べ」 のパロディ的ネーミングなのか? 実際のところはわかりましぇん。
果たしてこれは、大江健三郎 が1958年に発表した短編小説
「見る前に跳べ」 のパロディ的ネーミングなのか? 実際のところはわかりましぇん。
さて例によってイントロが長くなったが、
この 「Look Before You Leap」 、実は渡辺真知子の作詞・作曲ではない。
つーか、このアルバムから外部コンポーザーを採用するようになり、
渡辺真知子作品の世界観に変化が出てきた、と言う印象をオイラは持っている。
この 「Look Before You Leap」 、実は渡辺真知子の作詞・作曲ではない。
つーか、このアルバムから外部コンポーザーを採用するようになり、
渡辺真知子作品の世界観に変化が出てきた、と言う印象をオイラは持っている。
その 「変化した渡辺真知子作品の世界観」 の象徴的作品が本曲というワケだ。
気になるコンポーザー陣は、作詞:リンダ・ヘンダリック、作編曲:井上ヨシマサ 、と言うお二人。
リンダ・ヘンダリック なるお方のプロフィールはまったく不明であるが、
井上ヨシマサ 氏は、80年代中期から90年代にかけて数多くのヒット曲を手掛けた売れっ子作曲家でやる。
リンダ・ヘンダリック なるお方のプロフィールはまったく不明であるが、
井上ヨシマサ 氏は、80年代中期から90年代にかけて数多くのヒット曲を手掛けた売れっ子作曲家でやる。
いかがでしょう?
この転調しまくりの複雑怪奇なコード進行、
凝りに凝ったリズム+ブラスアレンジ、
違和感はないモノのなんとなく奇異に聴こえる主旋律、
と、ハッキリ言って渡辺真知子には絶対に作曲できそうもないタイプの曲。
凝りに凝ったリズム+ブラスアレンジ、
違和感はないモノのなんとなく奇異に聴こえる主旋律、
と、ハッキリ言って渡辺真知子には絶対に作曲できそうもないタイプの曲。
つーか、オイラ的にも初めて聴くタイプの楽曲だったので、
ヒジョーに耳新しいと感じるとともに、耳コピするにはかなりシンドイ曲だなー、との第一印象を持った。
と言うワケで耳コピはしておりませぬ。 (とても今、そんな気力はない)
ヒジョーに耳新しいと感じるとともに、耳コピするにはかなりシンドイ曲だなー、との第一印象を持った。
と言うワケで耳コピはしておりませぬ。 (とても今、そんな気力はない)
なので、具体的なコード進行のカラクリやアレンジのアナライズを語ることはできませぬが、
とにかく複雑怪奇で目まぐるしくて、なおかつ緻密に計算され尽した、
実に作曲家・編曲家冥利に尽きる作品ではないかと思いまする。
とにかく複雑怪奇で目まぐるしくて、なおかつ緻密に計算され尽した、
実に作曲家・編曲家冥利に尽きる作品ではないかと思いまする。
何よりも特筆したいのが間奏部のブラスアレンジの秀逸さ。
とてもオイラ程度には考えつかない素晴しいメロディライン、符割りでありやす。
曲調はまったく違いますが、かつてブログったことのある、
「恋ほど素敵なショーはない/岩崎良美」 に通ずるところを感じてしまいますな。
とてもオイラ程度には考えつかない素晴しいメロディライン、符割りでありやす。
曲調はまったく違いますが、かつてブログったことのある、
「恋ほど素敵なショーはない/岩崎良美」 に通ずるところを感じてしまいますな。
みなさんのご感想やいかに?
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