改めてライブの集客について考えてみる

いつもいつも自主企画ライブの際には 「集客」 の問題に悩まされている。

明日 (つーか今日) はいよいよ センチメンタル・シティ・ロマンス のベーシスト
瀬川信二 氏をお迎えしての コヤブボードトリオ・スペシャルライブ であるが、
果たして当ブログ、アットエスのライブ情報、広報チラシ、案内メール、クチコミ、によって、
どれだけのお客さんにお出でいただけるか、甚だ不安が残るところである。
まあ、やるだけやったから後はもう レット・イット・ビー の心境ですな。(って、ちょっち無責任か?)

さて、今回のライブ広報の際に色々と気が付いた点があったので、備忘録を兼ねてブログっていきたい。


平日のライブはお客さんが出不精になる?
以前、山下達郎 のインタビューを抜粋して紹介したが、中でも達郎師匠の次の発言が印象的だった。



- 最近は、ライブも土日が多いですが、今回は意識していますか?

○ 平日の動員が激減してライブが土日主体という時代になってから、僕にとっては初めてのツアーなんだよね。
今回も以前と全く同じ、より良い演奏を目指したスケジュールの組み方で、
当然平日も入っているけど、どういう結果になるか興味があるね。

- 平日よりも土日の方が売れるんですよね。

○ どうしてそうなってしまったのかなあ。
2003年のファンクラブ10周年のライブの時、ファンクラブでアンケートを取ったら、
みんな圧倒的に土日希望だっていうのであの時は全て土日のみでやったじゃない。
だけどあのツアーでよくわかったんだけど、土日のみのライブスケジュールでは集中力が持たないんだよ。
あの時は三人のアコースティックセットだったから、まだ何とかやれたけど、
レギュラーのツアーだと、土日のみのスケジュールじゃ演奏のクオリティがまったくキープできない。
ライブツアーというのは、ある程度日程を詰めて続けることによって、演奏のグレードが保持できるものなんだ。
それはぜひ理解していただきたい。
いいライブは土日のみのスケジュールでは絶対に作れないんです。
最近は若いミュージシャンのライブハウスツアーですら、土日のみのスケジュールでやりたがると聞いてるけど、
そんなんじゃいいバンドなんて絶対に生まれはしないよ。
それが今の観客の要望なのだとすると、僕はそれは非常に悲しいことだと思う。
まあ、今回はとてもありがたいことに、イベンターが努めて週末のスケジュールを取ってくれているけど、
とどのつまりは、たとえ平日に会社を休んでも見に行きたいというようなライブを見せるしかないわけでね。
ライブって、その日の予定をつぶして、3時間何がしかの時間をもらうわけだから。
やる方も、それだけの覚悟がいるんだけどさ。
一曲目から総立ちのスタンディングの、あの予定調和になってから、ライブはそういう何かを失っている。



ごもっともです。

オイラと同年代の方の生活パターンの多くは、
19時~20時頃に仕事が終わり、20時30分頃からは 「自分の時間」が持てる、のではなかろうか?
となると、平日のライブに誘ってお出でいただくためには、早くても20時開演。
次の日の出勤のことを考えれば遅くとも22時~23時には帰りたいところ。

まあ普通の 「コンサート」 であればそれでもいいかもしれないが、
「飲食を伴うライブ」 であればもう少し前後の余裕 (歓談タイム) を作りたいところ。
そんなこともあって今回のライブは19時開場、19時30分開演、21時終演予定、
あとは歓談タイムと言う時間配分を設定してみたが、実際に知人に声を掛けてみると、
「うーん、どんなに早くても20時過ぎでないと会場に迎えないなー」 と言う意見が多かった。

実際に自分が 「酒を飲む」 ことを前提に、ライブに行くことを考えると、
終電車やバスの時間帯を考慮すると、やはり22時には会場を出たい。
ただでさえ懐がビンボーなご時世で、2000円の入場料、プラス飲食代、
さらにタクシー代なんてゼータクはそうそうできないと思う。
なるべく公共交通機関で済ませたいと考える人は少なくないはず。

達郎師匠のおっしゃる、
とどのつまりは、たとえ平日に会社を休んでも見に行きたいというようなライブを見せるしかないわけでね。
ライブって、その日の予定をつぶして、3時間何がしかの時間をもらうわけだから。
やる方も、それだけの覚悟がいるんだけどさ。
と言うご意見、主張には激しく同意するものであるが、
いざ自分が「見に行く」立場になると、
なかなか平日にライブを見に行くことの難しさを痛感することもまた事実。

くやしいが、情けないが、やはりライブ企画は土・日に計画する方がベターであると言わざるを得ない。


お客さんに「見に行きたい」と思わせるライブとは
これはもう当然のことながら次のようなライブがそれに該当すると思う。

1 自分が知っているバンド(ミュージシャン)のライブ
2 自分がよく行く店や知人から強力に薦められたライブ
3 チラシやインターネット上のライブ情報で興味を持ったライブ

逆を言えば、自分がまったく知らないバンドで、まったくそのバンドの情報がなければ、
当然のことながら誰も見に行きはしないと言うこと。(アタリマエ)

特に今回の コヤブボードライブ の場合、出演者には失礼ながら、
「コヤブボード」、「瀬川氏」知名度が、ここ静岡では決して高いとは言えない。
つまり上記項目の 「1」 には該当しないので、「2」 と 「3」 の手段を使うしかない。

よってオイラは、知人のミュージシャンに直接クチコミで情報を提供するとともに、
本ブログやアットエスの県内ライブ情報コーナーにチラシを掲載していくなどしたワケだが、
正直言ってあまり手応えがない。

後はもう日頃のオイラの 「行い」 がどう影響するか、かな?

つまり、「自分のライブに来てもらおうと思ったら、まず自分が他人のライブを積極的に見に行く」
と言うオイラの方法論が、どれだけ功を奏するか、と言うこと。

かと言って、いかがわしいキャッチセールスみたいに、強引にライブに誘うような真似はしたくない。
(もっとも一部の方にはそう捉えられてもしょーがないお願いをしてしまったが)

本来、音楽ライブってのは、もっと敷居が低く、お客さんが気楽に足を運んでもらう場所であるべきと考える。

我ながら前述の内容と相反する主張だとは思うが、別に興味ない人にまで来てもらう必要はない。
少しでも興味を持ってくれた方が軽い気持ちでライブを見に来てくれれば言うことないが、
それができれば誰もこんなに苦労はしない。


何はともあれ、明日 (つーか今日) のライブの内容、クオリティは間違いなく素晴しいっ!
最後のお願いになりますが、内容はオイラが保証しますんで、興味をもたれた方は、
ぜひぜひ11月18日(火)19時30分、清水の 「スノドカフェ」 まで足をお運び下さいませ。

お待ち申し上げます候。

よすなに。



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  ▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
   http://www.geocities.jp/garage_miho

  ▼ あやあねのライブ動画がアットエスに掲載されました
   http://www.at-s.com/html/music/ayaane.asx

  ▼ コヤブボードトリオ ライブ
   日時 : 11月18日(火)19時30分~21時00分
   会場 : オルタナティブスペース「スノドカフェ
   料金 : @2000円(ワンドリンク付き)
   出演 : 瀬川信二/コヤブボード、子安フミフィドル、告井孝道/ギター
        急遽参加決定!! 本多"タコ坊"正典/※センチのパーカッショ二ストの方です
   ※関連リンク・・・BASS SYNDICATE、 コヤブボード
   ※センチメンタル・シティ・ロマンスのベーシストでもある瀬川氏の静岡初ライブです!
   ※コヤブボードデモ演奏の動画だよん
        http://www.geocities.jp/garage_miho/photos/20081118koyabuboardlive_flyer.jpg

  ▼ ストリートフェスティバル in シズオカ
   日時 : 11月22日(土)、23日(日)19時30分~21時00分
   会場 : 静岡市葵区青葉シンボルロード・市内各所
   料金 : 無料
   出演 : 県内外からミュージシャン、クリエイター等が多数参加
   ※関連リンク・・・ストフェスホームページ
   ※オイラは BLUES和也 として22日のミュージックステージに出演させていただきます

  ▼ 12月定例やまぼうしライブ
   日時 : 12月12日(金)19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー「やまぼうし」
   料金 : @500円(ワンドリンク付き)
   出演 : 19時30分~ BLUES和也 てぃーんず・ぶるーす
        20時15分~ あやあね Calling You
        http://www.geocities.jp/garage_miho/photos/20081212yamaboushilive_flyer.bmp

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