もはやアナログミキサーには戻れない

すでにブログったとおり、先週金曜日の やまぼうしライブ ではいつものデジタルミキサーではなく、
コンパクト・アナログミキサー(Alesis Multitrack16 FireWire)を使ってPAオペしたワケだが、
いやー、久しぶりのアナログミキサーは思いのほか使いにくかった。

つーか、設定できるパラメータが少なすぎて、かえって緊張の連続でありやした。

どーゆーことかと言うと、一般的にデジミキはエフェクタを内蔵してたり、
アナログ・デジタル入出力のルーティングの自由度が高かったり、
その多機能ゆえに、一目でセッティング状況が確認できない、使いにくい、
と言うのがPA業界の 「常識」 だったワケだが、
最近のデジミキ(特に高価な業務機)はその辺のモニター環境が改善されており、
また、デジミキのオペレーションに慣れてきているユーザー人口も確実に多くなっていると思われる。

オイラもそんな中の末端の一人であると認識している。

例えば出演者のボーカルパフォーマンスのダイナミクス(声量の大小の差)が大きい場合、
デジミキであれば、当該チャンネルのコンプレッサーを 「on」 にして、
MakeUp Gainを持ち上げるとともに、適度なThreshold、Ratio、Attack、Release等を設定することにより、
過大入力を圧縮したり、過小入力を適度に持ち上げる操作をある程度エフェクターに委ねるワケだ。

デジミキ導入当初は、こうしたちまちました設定が面倒臭いと感じていたのに、
慣れてくるとあーら不思議、もうコンプレッサー内蔵がアタリマエの感覚になってしまい、
たまにコンプが内蔵されていないアナログミキサーを使った日にゃあ、
いきなり過大入力が入ってきたら手動でフェーダーを下げなきゃならんし、
過小入力であれば手動でフェーダーを上げる操作をリアルタイムで行わなければならないので、
常にフェーダーから手が離せない心理状態になっちまう。
(中には過大入力が来ようがそんなの関係ねえっ!て方もたまにお見かけするが・・・)

さらに空間系エフェクト(リバーブ等)にしても、デジミキ内蔵のエフェクターであれば、
ReverbType、PreDelay、ReverbTime、Difusion等のパラメーターが操作できるのに対し、
アナログコンパクトミキサーに内蔵されるチープなエフェクターでは、
プログラムを選択する以外、ほとんど何もパラメーターをいぢることができない。

先日のやまぼうしライブでもミキサー内蔵のリバーブを使ったわけだが・・・
そのチープな音質、リバーブタイムさえも変更できない仕様にいささか辟易しちまったぜよ。

うーん、コンパクトアナログミキサーなら設営も操作も楽になるかな~、と思っていたのに、
よもやこんなにストレスを感じる結果になろうとは、
いささか自分自身の 体質変化(?) に我ながら驚いてしまいましたとさ。

そんなワケで来月のやまぼうしライブからは、再びデジミキの登場と相成る予定だす。

結果だけ見ると、今月のライブは無駄なことしちまったかな~? と言う気もするが、
やはりこーゆーことは 「実際にやってみないとわからない」 ので、
結果はどうあれ、やった価値はあったと信ずることとしよう。

うん、きっとそうだったに違いない。




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  ▼ 4月定例やまぼうしライブ
   日時 : 4月11日(金)19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー「やまぼうし」
   料金 : @500円(ワンドリンク付き)
   出演 : 優雅に、繊細に、しなやかに、アコギ職人・ダブル丸山の調べ
        19時30分~ 丸山太郎
        20時15分~ 丸山研二郎
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