PAの極意

PAの極意・・・そんなモンあるのか?
と思われた方はぜひこちらをご覧いただきたい。

http://www.lunadfuego.com/ISIWAKA/Roland_s_kougi.html

上記サイトは、自称・音響士(注:音響屋ではない)の 石丸耕市 氏が、
ローランドPAクリニックにおいて講義した内容の要約であるが、
PAとは何か? PAに関わる者の心構えとは? について実に素晴らしい持論を力説されている。


(以下、上記サイトから一部無断転載)

・・・まず、PAとは、音響とは何だろう、ということを考えましょう。
PAとは何か、音響とは何かが分かれば、そのために何が大切なのかが分かってきます。

音響 →「演出」

何らかの意図があって音が出され、何らかの目的があって音が消されていく。
演出のない音響は音響ではない。
ただの音の垂れ流し。
どんなにテクニックが上手くても機械のことを知ってても、
二次的なものそれらはみな演出を具現化するための手段にすぎない。
演出がなければ技術も知識も何の意味も持たない。

じゃ、演出って、何?
自分は今、誰に、どんな音を聴かせようかと、考えているか、ということ。
相手 → 客、出演者、スタッフ、主催者 → いい音をサービスしようということ。
つまり演出とは「思いやり」。

ここがアマチュアのオーディオと音響の決定的な違い。
オーディオは自分の楽しみ、自分の自己満足のために音を出す。
音響は、自分でない他者のために音を出す

卓についてドーンと音を出して「どうだ俺の音はすげぇだろう、カッコイイだろう」
こんな人は腕がいいとかうまいとか以前の問題。
卓の前に座る資格なし。

音は 人を幸せにできる
音で 人が殺されることもある


実際に命が奪われなくても肉体に大きなダメージを与えたり、
心が死んでしまうことは幾らでもある。
私たち、音を扱い、音を操る立場の人間は、
その影響力の大きさに常に畏れを抱くべきである。

そして 願わくば 自分の出す音で、
一人でも幸せになったり、いい気持ちになったり、楽しくなったりしてほしい。

これが音響の 始まりであり、全てである(アルファでありオメガである)

PAとは、音響とは、「演出」ですよ、
「演出」とは、心配り、思いやりですよ、
つまりPA、音響とは、音で人を思いやることですよ、
ということがわかったので、あとは、「じゃあそのために何が大切なのか」を考えればいい、
ということになります。


(以下省略)


オイラは3年くらい前にこのサイトを発見し、ヒジョーに感銘を受け、
以来、自分がPA卓に座るときは、常にキモに命じるようにしている。

今、目の前で演奏されている素晴らしいパフォーマンスを、ひとつ漏らさず、
少しでもいい音でお客さんに伝えることが自分の役割だと考えている。

曲に合わせてリバーブタイムを調節しながらリバーブレベルも調節する。
ギターソロの部分ではギターチャンネルのフェーダーを上げる。
お客さんに見えやすい位置にマイクスタンドの位置をレイアウトする。
見た目が美しくなるようステージ上のマイクケーブルを養生する。

こんなことは他人から教えられなくても、自然と気がつく 「演出の初歩」 である。
たとえアマチュアであろうとこの程度の配慮を欠くようでは、
ハッキリ言ってPA屋として失格である。

ついでに言わせてもらうなら、ステージに立つ人間は、
音響、照明、その他スタッフの見えない演出によって支えられていることを十分に理解し、
その責任を果たす覚悟でライブに臨んで欲しいと思う。

もし、これら裏方スタッフのことをなーんも考えない出演者がいるとしたら、そんなヤツはクソ同然。
そんなヤローとオイラは一緒に仕事したくない。
つーか、絶対にしない。
たとえ高額のギャラを提示されても御免被る。
マチュアPA屋にだってプライドはあるんでいっ!


むかーし、某ライブイベントで、アマチュアの某弾き語りミュージシャンが泥酔状態でステージに上がり、
オレに向って、「おいっ、譜面台はないのかっ? 早く持って来い! なきゃやんねーぞ!」 と怒鳴りやがった。
渋々、譜面台を探してセッティングしてやって、さあ、どんなすげーライブを披露してくれるかと思ったら、
オレよりはるかに下手な歌とギターを恥ずかしげもなく延々と繰り広げやがった。
もう二度と会うことはないだろうと思ったら、本当にそうなった。


静岡のアマチュア音楽界の片隅に足を突っ込んで二十数年。
その間にたくさんの関係者と出会い、現在も好ましい関係を続けている方もいれば、
もう二度と会いたくないと思うヤツや、実際に関係を断ったヤツも少なくない。
まー、そんなヤツらがどーなろーと知ったこっちゃないが。

話は大きく横に逸れるが、例の沢尻エリカの発言などいい例だ。
テメーはテメーだけの力でスターの座に就けたと思っているのか?
テメーの影でどれだけのスタッフが汗水流して努力しているのか理解しているのか?
そんな裏方スタッフの地道な努力を完全に無視した態度は 「人の道」 に非ず。
スター失格の前に人間失格
もうテメーを心から支えるスタッフなど一人もいない。
因果応報。
自分がしてきた行いはすべて自分に返ってくる。


そんなワケで、PAの極意は 「思いやり」 であるが、
これはぜひ、PAだけでなく、ライブ、イベントに関わるすべての人に共通語にして欲しい。

それさえ忘れなければきっと上手くいく!・・・と思う・・・




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  ▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
   http://www.geocities.jp/garage_miho

  ▼ 11月定例やまぼうしライブ
   日時 : 11月9日(金)19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー「やまぼうし」
   料金 : @500円(ワンドリンク付き)
   出演 : 19時30分~ northrn★star (セクシャル・ヒーリング)
        20時15分~ チャオくぼた (シミフェスより愛をこめて)
    http://www.geocities.jp/garage_miho/photos/20071109yamaboushilive_flyer.bmp

  ▼ ストリートフェスティバル・イン・シズオカ2007
   日時 : 11月23日(金)~25日(日)(雨天中止)
   会場 : 静岡市葵区・青葉公園
   料金 : 入場無料
   ※ オイラも 「BLUES和也」 名で出演しますっ!(ちなみに あやあね さんも出演予定!)

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