過酷なＰＡ現場の思い出（サイコビリー編）
ネタ切れのため、今日のブログは昔話でお茶を濁すこととしよう。
オイラ、２０代の頃はかなりコアなライブＰＡの手伝いもやらせていただいたが、
情けないことに、現在は完全にノー・サンキュー状態である。
ここで言う 「コアなライブ」 と言うのは、ズバリ 「パンク系」 のこと。
過激なステージング、大音量のステージ上はまだ許容範囲として、
そのライブに集まる客どもの過激さはオイラ的には問題外の外！
特にオイラの記憶に強烈なトラウマとして残っているのが、
静岡市の某所で開催された サイコビリー のイベントのＰＡ現場だった。
いち・いち・いちおう言っとくけど、
「サイコビリー」 ってのは、８０年代に発生したパンクとロカビリーのミクスチャーで、
ロカビリーのバンド形態（ウッドベースによるスラップ奏法、ロカビリー調の曲風、等）を残しつつも、
ギターサウンドにディストーションを数珠繋ぎしたり、低音で怒鳴りつけるような歌い方をしたりと、
そりゃーまー、一般ピーポーから見たらかなり過激なサウンドである。
だが、バンド以上に過激なのがそのライブに集まる客どもなのだ。
（注：ホントなら 「お客さん」 と書くべきところだが、あえて 「客ども」 と書かせていただこう）
いったい静岡のどこにこんなヤツらが棲息していたのか？ と思わせるような、
一見してフツーじゃないイデタチの客どもが会場に群がる様は圧巻。
そのフツーじゃないイデタチとは、
ツンツンに尖らせたモヒカンヘア、ビンテージ感たっぷりのライダージャケット
チェーンやカミソリを吊り下げたアクセサリーの数々、そして上半身いっぱいの刺青、等等。
そしてその客どもが一人残らず 「イッちゃってる」 目つきをしてるのがコワイ。
プロレスファンなら 「村上和成の目」 と言えばお分かりいただけるだろう。
そんな物騒な客どもが、いまや遅しと開演を待っている時間からギスギスした空気が漂い、
ステージが始まった途端、その空気が爆発する。
ぬわんと、イントロが始まったのを合図に客どもが誰彼構わず殴り合いの喧嘩を始めるのだ！
よく見ると微妙に相手に当たらないようにパンチを繰り出していることが理解できたが、
中には寸止めし切れずに相手にパンチがヒットして本気の殴り合いが始まることもある。
しかし、他の客どもは我関せずとばかりに寸止め殴り合いを続けている。
もちろんバンドも我関せずとばかりに演奏を続けている。
ＰＡ席で初めてこのサイコビリーのライブ風景を見たときはマジで絶句したモンだ。
はあー、これがサイコビリーライブのお約束なのか～、と理解するまでにはちょっち時間がかかりますたな。
これじゃあ、フツーのカッコの一般客などとても参加できねーなー、などと思っていたら、
その殴り合いをしている客の中にフツーの髪型、フツーのアロハシャツ（？）を着ている兄ちゃん２人を発見。
ほー、やっぱ一般ピーポーにもサイコビリー好きはいるんだなー、と思ったその瞬間、
殴り合いに熱狂しているその客のアロハシャツがはだけたと思ったら、
その背中一面から般若の刺青が露わになりやがった！
ブルータス、おまえもか。
ハッキリ言って、いつ事故が起こっても不思議でないトランス状態。
ただの雇われＰＡのオレが事件沙汰に巻き込まれるのは御免だぜ、と思いながらもイベントは延々と続く。
結局、そのサイコビリーのイベントは昼の仕込みから深夜１２時過ぎまでの終演、
夜中３時の撤収、と、かなり長時間にわたる過酷な現場を体験させていただいた。
まあ、世のＰＡ屋さん（特にライブハウスの箱付きの方）にとっては別段珍しくもない風景なのかもしれないが、
オレ的にはもう、あんな事故と隣り合わせの現場は御免被りたい。
それ以降、幸いにもサイコビリーライブＰＡのオファーはないが、
果たして静岡でもオイラの知らない所でこの手のイベントは開催されているのだろうか？
拘わりたくはないけど興味はありますな。
ところで、客どもはともかく、このイベントに出演していたパンク／サイコビリー系のバンドは、
全バンド、全メンバーが平均以上に上手かったことは特筆しておきたい。
オイラの管轄外の音楽ジャンルではあるが、
サウンドのルーツである「ロカビリー」のグルーヴはどのバンドも本当にゴイスだった。
これだけの演奏技術があるのに、なんでこんなジャンルに固執するのか・・・
なんて感想は彼らにしたら野暮と言うものだろうが、
オレ的には未だに 「もったいない」 と思っちまう。
とにもかくにも悪夢のような・・・いや、すでにトラウマとなっているＰＡ現場の思い出でありますた。
おすまい。
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▼ Recording Studio GARAGE MIHO（本館）はこちら
http://www.geocities.jp/garage_miho
▼ ８月定例やまぼうしライブ
日時 ： ８月１０日（金）１９時３０分～２１時００分
会場 ： コーヒー＆ギャラリー「やまぼうし」
料金 ： ＠５００円（ワンドリンク付き）
出演 ： １９時３０分～ （未定）
２０時１５分～ Ｕｎｉｔｙ Ｖｏｉｃｅｓ（ゴスペルクワイア）
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オイラ、２０代の頃はかなりコアなライブＰＡの手伝いもやらせていただいたが、
情けないことに、現在は完全にノー・サンキュー状態である。
ここで言う 「コアなライブ」 と言うのは、ズバリ 「パンク系」 のこと。
過激なステージング、大音量のステージ上はまだ許容範囲として、
そのライブに集まる客どもの過激さはオイラ的には問題外の外！
特にオイラの記憶に強烈なトラウマとして残っているのが、
静岡市の某所で開催された サイコビリー のイベントのＰＡ現場だった。
いち・いち・いちおう言っとくけど、
「サイコビリー」 ってのは、８０年代に発生したパンクとロカビリーのミクスチャーで、
ロカビリーのバンド形態（ウッドベースによるスラップ奏法、ロカビリー調の曲風、等）を残しつつも、
ギターサウンドにディストーションを数珠繋ぎしたり、低音で怒鳴りつけるような歌い方をしたりと、
そりゃーまー、一般ピーポーから見たらかなり過激なサウンドである。
だが、バンド以上に過激なのがそのライブに集まる客どもなのだ。
（注：ホントなら 「お客さん」 と書くべきところだが、あえて 「客ども」 と書かせていただこう）
いったい静岡のどこにこんなヤツらが棲息していたのか？ と思わせるような、
一見してフツーじゃないイデタチの客どもが会場に群がる様は圧巻。
そのフツーじゃないイデタチとは、
ツンツンに尖らせたモヒカンヘア、ビンテージ感たっぷりのライダージャケット
チェーンやカミソリを吊り下げたアクセサリーの数々、そして上半身いっぱいの刺青、等等。
そしてその客どもが一人残らず 「イッちゃってる」 目つきをしてるのがコワイ。
プロレスファンなら 「村上和成の目」 と言えばお分かりいただけるだろう。
そんな物騒な客どもが、いまや遅しと開演を待っている時間からギスギスした空気が漂い、
ステージが始まった途端、その空気が爆発する。
ぬわんと、イントロが始まったのを合図に客どもが誰彼構わず殴り合いの喧嘩を始めるのだ！
よく見ると微妙に相手に当たらないようにパンチを繰り出していることが理解できたが、
中には寸止めし切れずに相手にパンチがヒットして本気の殴り合いが始まることもある。
しかし、他の客どもは我関せずとばかりに寸止め殴り合いを続けている。
もちろんバンドも我関せずとばかりに演奏を続けている。
ＰＡ席で初めてこのサイコビリーのライブ風景を見たときはマジで絶句したモンだ。
はあー、これがサイコビリーライブのお約束なのか～、と理解するまでにはちょっち時間がかかりますたな。
これじゃあ、フツーのカッコの一般客などとても参加できねーなー、などと思っていたら、
その殴り合いをしている客の中にフツーの髪型、フツーのアロハシャツ（？）を着ている兄ちゃん２人を発見。
ほー、やっぱ一般ピーポーにもサイコビリー好きはいるんだなー、と思ったその瞬間、
殴り合いに熱狂しているその客のアロハシャツがはだけたと思ったら、
その背中一面から般若の刺青が露わになりやがった！
ブルータス、おまえもか。
ハッキリ言って、いつ事故が起こっても不思議でないトランス状態。
ただの雇われＰＡのオレが事件沙汰に巻き込まれるのは御免だぜ、と思いながらもイベントは延々と続く。
結局、そのサイコビリーのイベントは昼の仕込みから深夜１２時過ぎまでの終演、
夜中３時の撤収、と、かなり長時間にわたる過酷な現場を体験させていただいた。
まあ、世のＰＡ屋さん（特にライブハウスの箱付きの方）にとっては別段珍しくもない風景なのかもしれないが、
オレ的にはもう、あんな事故と隣り合わせの現場は御免被りたい。
それ以降、幸いにもサイコビリーライブＰＡのオファーはないが、
果たして静岡でもオイラの知らない所でこの手のイベントは開催されているのだろうか？
拘わりたくはないけど興味はありますな。
ところで、客どもはともかく、このイベントに出演していたパンク／サイコビリー系のバンドは、
全バンド、全メンバーが平均以上に上手かったことは特筆しておきたい。
オイラの管轄外の音楽ジャンルではあるが、
サウンドのルーツである「ロカビリー」のグルーヴはどのバンドも本当にゴイスだった。
これだけの演奏技術があるのに、なんでこんなジャンルに固執するのか・・・
なんて感想は彼らにしたら野暮と言うものだろうが、
オレ的には未だに 「もったいない」 と思っちまう。
とにもかくにも悪夢のような・・・いや、すでにトラウマとなっているＰＡ現場の思い出でありますた。
おすまい。
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▼ Recording Studio GARAGE MIHO（本館）はこちら
http://www.geocities.jp/garage_miho
▼ ８月定例やまぼうしライブ
日時 ： ８月１０日（金）１９時３０分～２１時００分
会場 ： コーヒー＆ギャラリー「やまぼうし」
料金 ： ＠５００円（ワンドリンク付き）
出演 ： １９時３０分～ （未定）
２０時１５分～ Ｕｎｉｔｙ Ｖｏｉｃｅｓ（ゴスペルクワイア）
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