シミフェスNO.4 レポート(その2)

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昨日に引き続き、シミフェスNO.4の1日目の舞台裏編・パート2

インバーター式の発電機が到着し、早速エンジンを回す。
ホントなら10分以上アイドリングしてコンディションを安定させたいところだが、当然そんな余裕はない。
1~2分程度のアイドリングの間に発電機本体に表示されている仕様を確認する。

15A×2系統、計30Aかあ・・・、
ホントなら両系統ともPA用(パワーアンプ系+その他系)にキープしたいところだが、
それではステージ上の楽器類の電源が確保できなくなっちまう。
仕方ないので1系統のみPA専用とし、もう1系統はステージ用電源とすることとした。

さて、プロのPA屋さんなら、ここでテスターを使ってしっかりと電圧測定するところだが、
誠にお恥ずかしいことに、オイラ、ここ1年ほどテスターが使用不能のまま現場をこなしている。
単にテスターの電池切れなのだが、特殊なボタン電池のため、
わざわざ買いに行くのが億劫なだけ・・・申し訳ありましぇん。

ただ、オイラには ファーマン AR117J と言う強い味方がある。
いわゆる電源レギュレーターで、80~120Vくらいの電源を強制的に100Vに安定させるマシン。
コイツのおかげで、いくつもの不安定電源の現場を乗り切ってきたが、
今回は元電源が貧弱であるため、強制的に100Vにレギュレーションさせることで、
逆にブレーカーへの負担を増加させていたような気が・・・今にして思えば、そんな気もする。

書き忘れたが、AR117J のフロントパネルにはインプットボルテージの簡易表示が装備されている。
本ブログに表記した電圧はその簡易表示に基づく数値でありやす、念のため。


前置きが長くなったが、改めて発電機の出力メーターを視認すると概ね100Vで安定している。
一方、AR117JのインプットボルテージLEDを視認すると97Vくらい。
まあ、電圧は辛うじてなんとかなさそうだが、
果たして15AですべてのPA卓回りの電気容量をまかなえるのか?

以前もブログったが、現在、オイラがメインで使用しているパワーアンプは、
ヤマハP2500SローランドSRA600
さらにこの2台に最近ゲットした中古の ヤマハHC2700 を加えた、
省電力仕様パワーアンプ3兄弟 で今回の現場で臨んだワケだっ。

もし今回、この3台のアンプ以外の 「金食い虫」 ならぬ 「電気食い虫」 のアンプを使っていたら、
恐らく、この後も過電流によりブレーカーがトンでいたと思われる。
いやー、省電力アンプを揃えておいてよかったー、と安心した瞬間であったとさ。

なお、それぞれのパワーアンプのルーティングはこんなカンジ。
・メイン・・・HC2700
・FBフット+FBサイド・・・P2500
・FBドラム・・・SRA600

いずれも8Ω接続で250W~300Wクラスの出力なので、
メイン(エリミネーター)の音圧、FB(ZX5、SX200)の音圧がどの程度になるかは、
経験則で大体予測できていた。
・・・のだが、ステージ袖に立って聞いてみると、音量がヒジョーに小さい!

またまた書き忘れたが、発電機によって電源が安定できたのは、本番真っ最中の11時50分頃のことなので、
まさか本番中のステージに上がってモニター音量をチェックするわけにもいかず、
せいぜいステージ袖で耳をそばだてるくらいしかできなかった。

とにもかくにもFBの音量がスッゲー小さい!
このアンプで、このスピーカーでこんな音量しか出ないのはオカシイ!
だが、回線チェックしているヒマはない。(すでに本番中だし)

まあ、前日に自作したスピコン→XLRの変換ケーブルが怪しいことは薄々感じてはいたが・・・。

そこで、以前から使っている信頼性の高いXLR-XLR、フォン-フォンのスピーカーケーブルやら、
XLR-スピコン、フォン-スピコン、バナナ-XLR、バナナ-フォンやらの変換コネクタを引っ張り出し、
変換、変換しまくって、なんとかFBフットだけは音量が回復するものの、
FBサイドは相変わらず音量が小さい。

結局、この日(シミフェス1日目)、FBサイドは有名無実のまま終始してしまったのだった。


そんなトラブルシューティングをしている間にもステージプログラムは着々と進行し、
ギター弾き語りの ZILL くんに続いて、3ピースロックバンドの Let’s Play が登場。

実はオイラ、そのレッツ・プレイのパフォーマンス中に上記のようなトラブルシューディングを行っていたのだ。
当然、レッツ・プレイのPAオペに集中できるような精神状態ではなく、
彼らには多大な迷惑をお掛けしてしまった。
心よりお詫び申し上げる。


さて、てんやわんやの中、なんとかFBサイド以外のコンディションは調整できたので、
いったん踏ん切りをつけ、今度はデジタルミキサーの入力回線のチェックを始める(今ごろかよっ!)。

だがしかし、よもやここでも尋常ならぬトラブルに見舞われることになろうとは・・・絶句。


(TO BE CONTINUED)




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