忘れがたしテレビドラマ主題歌・・・でも何かが違う by 鈴木ヒロミツ

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2007年3月14日、テレビタレントであり、かつてはロックボーカリストでもあった 鈴木ヒロミツ さんが亡くなられた。(以下敬称略)


ボーカリスト 鈴木ヒロミツ と言えば、なんと言っても モップス 在籍時が有名であるが、
オレ的には、モップス解散後のソロ時代に出した1枚のシングルがもっとも印象深い。

話は1973年に遡る。

当時、小学生(!)だったオイラが夢中で見てたテレビ番組のひとつに
「事件狩り」(TBS、主演:石立鉄男)ってな刑事ドラマがあった。

いや、刑事ドラマと言うのは間違いで、検事ドラマと言うのが正解。

当時、凶悪犯人を追いつめるテレビドラマと言えば、主人公は刑事と言うのが定番だったのに、
このドラマでは、法をタテに悪徳弁護士と組んで罪を逃れようとする犯人に対し、
主人公の検事(石立鉄男)がルール無視のあの手この手で証拠を掻き集め、
凶悪犯と法廷で対決し、勝利する、と言うのがお約束パターンだった。

で、このドラマに主人公の部下として出演していたのが、
二枚目役の 石橋正次 と三枚目役の 鈴木ヒロミツ だったと記憶している。

んで、この「事件狩り」放送が終了した後に、この流れを汲んで放送されたのが、
坂上二郎 主演の刑事ドラマシリーズである、
「夜明けの刑事」、「新・夜明けの刑事」、「明日の刑事」 だった。

このシリーズの初期作品にも石立・石橋・鈴木の「事件狩り」主要キャストは継続出演していた。

そして、シリーズ第一作の 「夜明けの刑事」 ではエポックメイキングな名曲が生まれていた。

ひとつは、当時、バッド・カンパニー に在籍していた ポール・ロジャース が歌う挿入歌
「YOAKE NO KEIJI」 であり、
もうひとつが、鈴木ヒロミツが歌うエンディング主題歌の
「でも、何かが違う」 である。

当時のオイラは、ポール・ロジャースがどんな人かなど当然知る由もなく、
また鈴木ヒロミツはお笑い系タレントとしか思っていなかったため、
このワケわからぬ挿入歌・主題歌の人選に「なぜ?」と思いつつも、
その楽曲の強烈な印象が脳裏に焼きつき、未だに忘れられない思い出となっている。

特に「でも、何かが違う」については、
もう数十年にわたって中古レコード屋やオークションで探しているのに、
なかなか見つからなかったり、たまにオークションで発見しても異常な高額だったりするため、
未だに入手できていない 「因縁の思い出曲」 だったりする。

また、この番組自体、あまり再放送されていないと思うので、
ホントに小学生~中学生時代の記憶に頼るしかないのだが、たしかこんな歌詞だったと思う。


[ でも、何かが違う ]

 想い出の丘があると言う 懐かしい人々が住むと言う

 想い出の丘に残してきたものを 取りにおいでよと小鳥が囁いた

 駆けてゆくには遠すぎる 歩いてゆくにはもう若くない

 想い出の丘がそこにあるなら それだけで それだけで幸せだよ

 でも何かが違う でも何かが違う でも何かが違う でも何かが違う


大人になっていく過程で断念した「かつての夢」を、
大人になってから、もう一度挑戦しようかしまいか迷っている自分自身に、
「・・・今さら何をやろうってんだ、想い出はそのままにしといた方が美しいのに・・・」
と自問自答して、自分を納得させようとする。
でも、それでも、やはり自分はこのままでは前に進めない、だからもう一度・・・

と言うような、大人になった自分自身に対する葛藤を表現した素晴らしい歌詞ではなかろうか。

当時、幼心ににも、最後の「でも何かが違う」と言う一言が妙に心に突き刺さった、強烈な記憶が蘇ります。

前述のとおり、レコードもCDも所有してないので2番の歌詞はわからないし、
当然、音源も手元にない。

しかし、楽曲だけは今でも明確に覚えている。

と言うワケで、恐れ多くも自分で弾き語って再現してみますた。
ハッキリ言ってコード進行は簡単(のはず)なので、そんなにオリジナルとはかけ離れていないと思われ。

あー、こんな曲、あったなー、と思い出していただける方がいらしたら幸いでごんす。






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