週刊ゴング カウント2.9!

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先週の2月28日(水)、プロレス界に激震ニュースが走った。

プロレス専門誌 週刊ゴング の廃刊が決定したとの情報がネット上で報じられたのだ。

▼その情報発信源はこちら(ミルホンネット
http://miruhon.net/news/2007/02/post_57.html

この情報によると、次号(3月7日発売)が最終号となり、
それ以降の発刊予定については皆目、目途が立っていないとのこと。

当然、プロレス関連掲示板ではあることないこと、様々な情報が飛び交ったワケだが、
その後、ゴングの出版元である日本スポーツ出版社より、
次のような廃刊を否定する正式コメントが発表され、とりあえず騒動は一段落した。


読者様・関係者様

今回の一部報道において「週刊ゴング廃刊」との誤った情報が流れております。
まず弊社としてはこの報道を完全に否定するとともに、
読者の皆様、各関係者の方々にご心配、ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

株式会社日本スポーツ出版社 役員一同


▼公式コメント掲載サイト
http://www.ns-p.com/wgong/gohoo.html


そして昨日(3月7日)、ついに 「幻の最終号(?)」 となる週刊ゴングが店頭に並んだ。

そこには一切 「廃刊」 の文字は表記されていない。

実は、オイラも少しだけ 「もしかしたら本当に最終号になるのでは?」 と危惧していたのが、
とりあえずは一安心。

中を見ていくと、巻末に上記写真のようなコメントが掲載されとりますた。

うーぬ、色々と大変そうな様子が伺えますな。

今後の成り行きは予断を許さないが、オイラ的には30年以上愛読している雑誌なんで、
なんとか灯を消さぬよう、関係各位のご尽力を心より祈念いたしまする。



さて、この件に関連してオイラ的に感ずることがあったので、少しだけ述べさせていただきませう。


1.特ダネを探していたマスコミが逆に特ダネされた

  昨年、廃刊となった 週刊ファイト ほどではないにしろ、
  「週刊ゴング」 もこれまでに数々の特ダネ、スクープ、ゴシップを報道してきたワケだが、
  よもや自分たちが逆にスクープされる側に回るとは思っていなかったのではないか?

  それゆえ、今回、誤った情報を流したミルホンネット夕刊フジに対して、
  特に抗議を行わなかったのではないか? と思っている。

  つーか、文句をつけようもんなら、
  それじゃー、テメーらが今までスクープしていたのは何なんだ?
  と、逆ツッコミされるであろうことは想像に難くない。

  「自分が人に対して行った行為は、やがて自分自身にも返って来る」 のだと、
  今さらながら実感した次第でやる。


2.連鎖反応

  以前、ブログったとおり、昨年9月、老舗プロレス格闘技専門紙 週刊ファイト
  創刊39年目にしてついに休刊(実質上の廃刊)となり、その後を追うように、
  同紙の初代編集長にして、プロレスマスコミ界にその名を轟かす、
  「I編集長」 こと 井上義啓 元・週刊ファイト編集長が昨年12月に亡くなられた。

  さらに、昨年半ば頃からゴングの初代編集長であった 竹内宏介 氏も病に倒れ、
  そして今回、週刊ゴングの廃刊が報じられる。

  ダメ押しで言うなら、一昨年の暮れには新日本プロレスが、
  ゲームソフトメーカー ユークス に買収されるという事件も起こっていた。

  果たして、これらの 「波」 は一過性のものなのだろうか?
  あまりにも劇的でネガティブな出来事が連鎖的に発出しているように思える。

  もう10年くらい前から、故I編集長が預言していた、
  「10年後にはプロレスなど跡形もなく消え、その後には総合格闘技しか残らない」
  が、いよいよ現実味を帯びてきたような気がする。


3.プロ格始動

  I編集長はさかんに 「プロ格」 と言う表現を使っていた。
  「プロ格」 とは何か?

  筋金入りの偏屈ジジイであるI編集長のこと、
  「プロ格」=「プロ総合格闘技などという簡単な短縮文字でないことだけは確か。

  ハッキリ言ってオイラにもわからない。
  わからないが、近いニュアンスとしては 「プロレス的な匂いを残す格闘技」
  と言う解釈はそれほど的外れではないモノと自分では認識している。

  たとえば、つい先日(3月4日)、横浜アリーナで開催された 「K-1」 における、
  ヘビー級王座挑戦者決定戦 「武蔵 vs 藤本祐介 での出来事。

  規定の3ラウンドを戦い抜き、判定での決着がつかず、延長ラウンドに突入する直前、
  「K-1」 競技統括プロデューサー 角田信朗 がリングに飛び込んで一言。

  「両選手! この試合は初代ヘビー級王座への挑戦者を決める大事な試合です。
  その大事な試合に相応しい戦いが行われていない。
  手数が少ない! 組み付きが多い!
  これ以上消極的な試合を続けるようなら両者とも即刻、失格にします!」


  この試合、結局、藤本が武蔵をハイキックでKOし、スッキリと決着がついたワケだが、
  翌日、谷川貞治 イベントプロデューサーが角田氏の「勇み足」に苦言を呈した。

  「(角田氏の)気持ちはよく分かるが、プロレス的に見られてしまう。」

  ▼参考リンク
  http://hochi.yomiuri.co.jp/battle/fight/news/20070306-OHT1T00037.htm

  厳格な競技性の確立を目指している谷川氏の意見は間違っていない。
  だが、「間違っていない」 ことが 「正しい」 とは限らない。

  この角田氏の勇み足?、乱入?、独断パフォーマンスを見て、
  はるか昔の新日本プロレスの第1試合を思い出した人は少なくないはず。

  そう、生温い戦いをしていた若手選手の試合に激怒し、猪木が、あるいは山本小鉄が、
  試合途中であるにも拘わらず竹刀をもってリングに乱入し、
  両選手をメッタ打ちにした、と言う伝説である。

  「それがお金を払ってわざわざ会場に来ていただいたお客さんに見せる試合か!」

  猪木の、山本小鉄の、この叫びは絶対に 「正しい」。

  ただ自分が勝つことが目的のアマチュアスポーツとは違う。
  どんなに綺麗事を並べても、行き着くところ、プロスポーツ(プロの興行)は 「お金」 だ。

  お客さんが 「金を払ってでも見たい」 と思える試合を提供することがプロである。
  それができなければプロ失格。 いたってアタリマエのロジック。

  だが、一方でお客さん・・・というか、世間はアマチュア的な 「公平性」 をプロスポーツにも求める。

  会場(ライブ)に訪れた観客を満足させようと思ったら、角田氏のパフォーマンスは正解。
  だがテレビで見ている世間一般の視聴者に 「不公平性」 を与えかねない危険を孕んでいる。

  逆に公平性を保つのであれば、あのままつまらない試合をのんべんだらりと続ければいい。
  だがそれでは会場(ライブ)の熱は冷え切ってしまったであろう。
  むしろ何もしていなかったら、後日、 「なぜ主催者として警告を与えなかったのか?」 との
  苦情、クレームが寄せられていたかもしれない。

  そう考えていくと、今回の措置は 「最上級」 のアドリブであり、演出だったのではないか?

  角田氏は、ライブの興奮を最高潮に上げるため、ルール違反の 「演出」 を行った。
  しかしこれでは示しがつかないので、翌日、早々に谷川氏が苦言を呈する・・・
  フリをして否定派(K-1にアマチュアリズムを求めるファン)の意見を押さえ込む。

  アドリブにしてはなんとも阿吽の呼吸が素晴らしい、角田&谷川コンビの演出ではないか!

  そしてこれこそが、 「プロレス的な格闘技」=「プロ格」 の一面である、とオイラは直感したのだ!


本来ならプロレスの専売特許であったこれらのアドリブ演出も
いよいよリアルファイトの方に持っていかれてしまうとは・・・

残念ながらプロレスの明日は暗い。





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  ▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
   http://www.geocities.jp/garage_miho

  ▼ デザインフェスタのサイトで あやあね さんの動画公開!
   http://www.designfesta.com/jp/df/report/vol24/dftv/index2.html

  やまぼうし3月定例ライブ
   日時:2007年3月9日(金) 19時30分~21時00分
   場所:コーヒー&ギャラリー「やまぼうし」
   出演:鳥井沙樹子 & northrn★star
   料金:@500円(ワンドリンク付き)

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