大量消費音楽?

「CCCD」をキーワードにネット放浪していたら、こんな記述を見っけた。

オイラ、けっこう感銘を受けちまったので、紹介させていただこう。

▼CCCDとは何ぞや?と言う方は先にこちらをご覧あれ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/CCCD

萩原健太氏のサイト(CCCDに対する萩原氏の見解)より引用
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(前略)

ラジオからエアチェックしたり、レンタル屋で借りてカセットなりMDなりにダビングしたり、
ファイル交換ソフトでゲットしたり。

そうやって入手した曲が本当に自分にとって大事なものだったら、
音楽ファンは絶対いつかその曲の正規盤を買うよ。

もし買わないとしたら、それはまあ、コピーで満足できる程度の、
タダなら聞いてやってもいいけど・・・的な楽曲だったってこと。

レコード会社が今やるべきは、
ネットを介した音源ファイルのやりとりさえも簡単にできるようになってしまった時代に、
それでも金を払って聞きたいと思えるごきげんな音楽を作ることだ。

そういう音楽を作れるアーティストを育てることだ。

テレビのタイアップだの、カラオケ・ブームだの、
あの手この手を駆使して別に音楽が特に好きでもないような人にまでCDを売りつけて、
むりやりミリオンセラーを演出しながら会社を太らせてきた、
そのツケがネットワーク時代の本格化とともに回ってきただけ。

これまでが儲かりすぎだったんだよ、きっと。

でも、時代は変わった。

技術が時代を変えた。

だから、考え方を改めて新時代に適応する真摯な方向性を見つめ直すべきでしょう。

ユーザーをハナから疑って怪しげなプロテクトかけるより、
旧態依然とした著作権法を抜本的に見直すとか、
ベートーベンもシナトラもクラッシュもサザンもミニモニも、
全部基本的には一律の値段で売られるしかない再販価格制に関して
撤廃も視野に入れた議論をきっちり展開するとか、
そっち方面に頭を使ってもらえないもんかな。

そっちのほうが断然文化的だ。

(後略)


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▼コラム全文はこちら
http://www.ne.jp/asahi/45rpm/kenta/documents/pcj_cccd.html


いや~、オイラが前々からブログろうと思いながらも、
なかなか文章的にまとまらなくてイライラしていた要旨を
実にわかりやすく代弁してくださっているではあーりませんか。


文脈的に脈絡がないが、オイラは小室哲哉の創る音楽がキライだ。

メガヒット至上主義、ヒットさえすれば音楽性・芸術性は二の次でも構わない、
的な匂いをプンプン感じていたからだ。

小室氏がTOTOの 「アフリカ」
スプリームス「Stop in the name of love」 をカバーし、
はからずもそれを耳にしたときは、そのあまりの程度の低さに口あんぐりとなったものだ。

オイラには原曲に対する愛情やリスペクトと言うモノがまったく感じられなかった。


もちろん音楽の嗜好は個人の自由なので、誰に同意を求めるものではない。

小室ファミリーの音楽が売れた=CDが何百万枚も売れた、ことは紛れもない事実。

CDを買った人は、当然、小室氏の音楽が気に入ったから購入したのであって、
気に入らずに買わなかったオレの方こそが、むしろヘソ曲がりの少数派と言えるだろう。

「まあ別に世の人々の大多数が支持しようと、自分がキライなものはキライだ。」

・・・程度の感覚で、別に声を大にすることもなく、「まあ好きにやってくれ」 的な目で、
小室氏をはじめとする「大量消費音楽」を、ただ、ぼーっと眺めておりやした。


で、このたび、たまたま偶然に前述の萩原健太氏の見解を見つけ、
「我が意を得たり」 とばかりにご紹介させていただいたワケである。

中でも強調したいくだりがコレ。

テレビのタイアップだの、カラオケ・ブームだの、
あの手この手を駆使して別に音楽が特に好きでもないような人にまでCDを売りつけて、
むりやりミリオンセラーを演出しながら会社を太らせてきた、
そのツケがネットワーク時代の本格化とともに回ってきただけ。


まったくその通りだと思いますっ!

果たして、心から本当に小室哲哉氏の音楽が好きでCDを買った人たちと、
テレビやカラオケでブームになってるから何となくCDを買った人たちの比率はどんなものだろう?

5対5なのか、3対7なのか、はたまた1対9なのか、それはわからない。 検証のしようもない。


と、書きながらふとひらめいた。

オイラは主に中古レコードやCDを買って音楽を聴く。

中古屋に行くと数年前の流行歌や一発屋のCDがタダ同然の値段でワゴンに山積みされている。
オイラの聴きたいオンガクはその山の中にはない。

一方、歴史的名盤と称されるCDは未だに高額な売価が設定され、しかも在庫がほとんどない。
オイラが探しているオンガクはその中にある。

つまり、数年後、小室氏をはじめとする2002年頃のヒット曲が、
中古CD屋においてどのような価値を持っているか、を見ることで
「本当のリスナーの評価」 が検証できるのではないだろうか?


今から10~15年前、中古レコード屋の店頭には
「¥0円 ご自由にお持ち下さい」 という手書きビラの下に、
ベイ・シティ・ローラーズピンクレディー のLPが山積していたものだ。

オイラはBCRもピンクレディーも好きであるが、
いかに当時のリスナーの多くが、流行に流されてこれらの音楽を買っていたのか、
を痛感したのであった。

果たして、2~5年後、中古CD屋の安売り(タダ売り?)ワゴンの中には
どんなCDが溢れているのであろうか?

いやいや、もしかすると 「●●●●のCDの買取お断り」 なんて表示が出るかもしれないぞよ。

数年後を楽しみにしませう。



▼こちらのサイトの記述は過激だがオイラ的には激しく同意
http://homepage3.nifty.com/kindofblue/avex.html




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