これぞ迷曲? 「愛の狩人」by 平田満
1960年代生まれの方ならご存知だと思うが、
その昔、日本テレビの俗悪バラエティの象徴ともいえる
「うわさのチャンネル」 ってな番組があった。
番組内容について語り始めると季節が変わってしまうのですっ飛ばすが、
毎週、番組の最後に「今月イチオシの新曲(?)」みたいなコーナーがあったと記憶している。
オレの記憶が正しければ、
ピンクレディーの 「ペッパー警部」 が初披露かもしくはそれに近いタイミングで
オンエアされていたはずである。
他にもここから火がついたヒット曲があったような気もするが、
そのネタはまた後日改めて。
とは言え、そのコーナーで紹介した曲がすべてヒットしたかと言えば、
当然そんなことはなく、むしろヒットしなかった方が多かったと思う。
そして、その「ヒットしなかった曲」の中でも、
オレの脳裏に強烈に焼きついた迷曲が本日ご紹介の 「愛の狩人」 である。
この曲の歌手は「平田満」というお方であるが、
ジャケット写真のとおり、アフロなのかパンチなのか意味不明の髪型が特徴的な怪人。
詳しいプロフィールはまったく不明。もちろん年齢不詳。
ちなみに蒲田行進曲等でおなじみの同姓同名の俳優とはまったくの別人とのこと。
恐らくこの曲をご存知の方はほとんどいないと思うが、
何の前知識もなくこの曲をテレビで見たらぶったまげること請け合い!
先にネタバラシをすれば、これ、大真面目に歌うコミックソングである。
「星降る街角」 のようなアップテンポでカッコイイイントロに続いて、
>「I want you, I want you」 と、なかなかの歌唱力で歌い始めるのだが、
いきなり1番のAメロの歌詞が
そこの姉チャン 今晩 おスマ(お暇)? うすろ(後)姿に惚れたべさ
ロングへヤーにムツムツ(ムチムチ)ライン 振り向く面(ツラ)見りゃ あん(兄)ちゃんでねえの!
まんず まんず まんず ぶったまげたああああ
ぶったまげて すっころんで おら どうすべかああああ
と、カッコいいイントロと歌いだしから一転して、ズーズー弁丸出しの田舎モノソングとなる。
まあ、お笑いのネタとしては、現在なら誰でも考えつくような安易な企画かもしれないが、
当時の歌謡曲でここまで徹底して
「ちゃんと歌える歌手に、ウケ狙いで歌わせたコミックソング」
はあまり例がないと思う。
つたない記憶では殿様キングスくらいしか類似ネタが思い出せない。
たいていのコミックソングは、まず「お笑い」にカテゴライズされている歌手やグループありきで、
「お笑い芸人が歌うからコミックソング」という風潮が強かったはず。
逆に、歌手やミュージシャン側からコミックソングにアプローチするパターンとしては、
1970年代では大瀧御大と関係各位くらいしか思い出せない。
さて、この「愛の狩人」は一体どんな経緯で、誰の発案・プロデュースで誕生したのか、
ネット検索でいろいろ調べてはみたものの結局わからずじまいだった。
たしかにマニアックな曲だが、一部マニアには有名な曲らしいので、
なんかヒントが転がっていそうなものなのに残念!
続いて作品のアナライズだが、
前述のとおり、けっこうグルーヴ感のある「ムード歌謡」で、
平田満の歌もそれなりに上手い。
上手いからこそ、その真面目な歌いっぷりに対比した奇妙キテレツな歌詞が生きており、
コミックソングとしての価値を高めていることは言うまでもない。
ただ、歌い方というか歌いっぷりはたしかに上手いと思うのだが、
平田氏の「グルーヴ感」にはかなり問題があり、
2番、3番と曲が進むにつれ、Aメロのブレイク後のドラムのフィルと
サビの歌いだしのタイミングが徐々にズレてくるのはご愛嬌。
このテイクでOKを出したプロデューサーも「なんだかなー」という気がするが、
もしかしてこのヘタクソグルーヴも計算ずくなのか?
んなこたあない…(by タモリ)
ちなみにこの平田氏。「愛の狩人」に続き、
ぬぁんと志村けんの「東村山音頭」のカバーをシングルリリースしたらしいが、
その結果は惨憺たるものだったとか。
そりゃそーだ。
その後、平田氏は歌謡界をフェードアウトしていき、その後の棲息情報は定かではない。
http://www.geocities.jp/garage_miho/songs/ainokariudo.mp3
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⑦ http://blogs.yahoo.co.jp/garage_miho/21852281.html
⑧ http://blogs.yahoo.co.jp/garage_miho/26420481.html
⑨ http://blogs.yahoo.co.jp/garage_miho/35402469.html
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「うわさのチャンネル」 ってな番組があった。
番組内容について語り始めると季節が変わってしまうのですっ飛ばすが、
毎週、番組の最後に「今月イチオシの新曲(?)」みたいなコーナーがあったと記憶している。
オレの記憶が正しければ、
ピンクレディーの 「ペッパー警部」 が初披露かもしくはそれに近いタイミングで
オンエアされていたはずである。
他にもここから火がついたヒット曲があったような気もするが、
そのネタはまた後日改めて。
とは言え、そのコーナーで紹介した曲がすべてヒットしたかと言えば、
当然そんなことはなく、むしろヒットしなかった方が多かったと思う。
そして、その「ヒットしなかった曲」の中でも、
オレの脳裏に強烈に焼きついた迷曲が本日ご紹介の 「愛の狩人」 である。
この曲の歌手は「平田満」というお方であるが、
ジャケット写真のとおり、アフロなのかパンチなのか意味不明の髪型が特徴的な怪人。
詳しいプロフィールはまったく不明。もちろん年齢不詳。
ちなみに蒲田行進曲等でおなじみの同姓同名の俳優とはまったくの別人とのこと。
恐らくこの曲をご存知の方はほとんどいないと思うが、
何の前知識もなくこの曲をテレビで見たらぶったまげること請け合い!
先にネタバラシをすれば、これ、大真面目に歌うコミックソングである。
「星降る街角」 のようなアップテンポでカッコイイイントロに続いて、
>「I want you, I want you」 と、なかなかの歌唱力で歌い始めるのだが、
いきなり1番のAメロの歌詞が
そこの姉チャン 今晩 おスマ(お暇)? うすろ(後)姿に惚れたべさ
ロングへヤーにムツムツ(ムチムチ)ライン 振り向く面(ツラ)見りゃ あん(兄)ちゃんでねえの!
まんず まんず まんず ぶったまげたああああ
ぶったまげて すっころんで おら どうすべかああああ
と、カッコいいイントロと歌いだしから一転して、ズーズー弁丸出しの田舎モノソングとなる。
まあ、お笑いのネタとしては、現在なら誰でも考えつくような安易な企画かもしれないが、
当時の歌謡曲でここまで徹底して
「ちゃんと歌える歌手に、ウケ狙いで歌わせたコミックソング」
はあまり例がないと思う。
つたない記憶では殿様キングスくらいしか類似ネタが思い出せない。
たいていのコミックソングは、まず「お笑い」にカテゴライズされている歌手やグループありきで、
「お笑い芸人が歌うからコミックソング」という風潮が強かったはず。
逆に、歌手やミュージシャン側からコミックソングにアプローチするパターンとしては、
1970年代では大瀧御大と関係各位くらいしか思い出せない。
さて、この「愛の狩人」は一体どんな経緯で、誰の発案・プロデュースで誕生したのか、
ネット検索でいろいろ調べてはみたものの結局わからずじまいだった。
たしかにマニアックな曲だが、一部マニアには有名な曲らしいので、
なんかヒントが転がっていそうなものなのに残念!
続いて作品のアナライズだが、
前述のとおり、けっこうグルーヴ感のある「ムード歌謡」で、
平田満の歌もそれなりに上手い。
上手いからこそ、その真面目な歌いっぷりに対比した奇妙キテレツな歌詞が生きており、
コミックソングとしての価値を高めていることは言うまでもない。
ただ、歌い方というか歌いっぷりはたしかに上手いと思うのだが、
平田氏の「グルーヴ感」にはかなり問題があり、
2番、3番と曲が進むにつれ、Aメロのブレイク後のドラムのフィルと
サビの歌いだしのタイミングが徐々にズレてくるのはご愛嬌。
このテイクでOKを出したプロデューサーも「なんだかなー」という気がするが、
もしかしてこのヘタクソグルーヴも計算ずくなのか?
んなこたあない…(by タモリ)
ちなみにこの平田氏。「愛の狩人」に続き、
ぬぁんと志村けんの「東村山音頭」のカバーをシングルリリースしたらしいが、
その結果は惨憺たるものだったとか。
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