ライブに向けた諸準備…デジミキの仕込み
チャンネルプランが固まってきたらデジタルミキサーの「仕込み」を行う。
デジミキには様々な設定をメモリーできるので、
あらかじめ用途がわかっている内容を仕込んでおこうというワケだ。
1.FB(Fold Back…いわゆる「返し」のこと)
今回のFBはフット、サイドフィル、ドラムの3系統を考えている。
一般的にFBのチャンネル送りは「プリフェーダー」がセオリーであるが、
オレの場合はパフォーマーからの申し出がない限り「ポストフェーダー」にしている。
チャンネル送り(AUX)のレベルについては、
ステージ上で爆音が出ているギター、ベース、KB、ドラム等はツマミで10時くらい。
逆にステージ上で爆音が出せないボーカル、アコギ等は12~1時くらい。
基本的にどのFBにもほぼすべての楽器・ボーカルをこのバランスで返すようにしている。
するとどうなるか。
オレ(オペレーター)は歌の部分になるとギター、KBのフェーダーを下げる。
当然ステージ上も歌の部分はボーカルがデカイ音で返される。
オレはギターソロになるとボーカルを下げギターのフェーダーを上げる。
当然ステージ上もギターソロの部分はギターがデカイ音で返される。
という、しごく単純なロジックで操作している。
ま、ノリ的にはスタジオ練習を再現しているイメージである。
3年前くらいからこの方法に変えたが、特にパフォーマーからの不満は聞かれない。
でも、もちろんこれが正解というわけではない。
2.内蔵エフェクト(インサート系)
インサート系エフェクトの定番はコンプとEQである。
ありがたいことにデジミキには定番楽器の設定がライブラリーとしてメモリーされているので、
深く考えず、たとえばギターのチャンネルなら
ギター用のコンプ・EQ設定メモリーを呼び出しアサインする、という作業を繰り返す。
もちろん現場では他の楽器とのバランスを踏まえてパラメーターを変えていく。(アタリマエ!)
3.内蔵エフェクト(センド系)
センド系エフェクトの定番はリバーブとディレイ。
こちらももちろん定番設定がメモリーされているので、深く考えずに呼び出してアサインしておく。
ちなみにオレは曲のテンポに合わせてディレイタイムを設定し、
リードボーカルのみに薄くかけるのが好みである。
また曲調によってリバーブのセンド量を調整することは言うまでもない。
4.DAWとの接続
オレはPAのオファーを受けるとき、なるべくそのライブをDAWで記録するようにしてる。
別に頼まれたワケではなく、自分自身の勉強と試行錯誤のために。
基本的に接続は「adat」フォーマットを中心に、
オーディオインターフェースへのルーティング、DAWのトラックアサインを設定しておく。
特別な事情がない限り同期(シンク)のマスターはデジミキに設定するが、
どうしてもスレーブ対応不可の機器(S/PDIF仕様のプリアンプ等)を使うときはスレーブとする。
なおこの場合は当然ワードクロックの同期となるのでさらに設定がややこしくなるので注意。
実はS/PDIFの同期が外れたままずぅーっと録音したことがあるが、
それほど致命的な欠陥ではなかった…ような気がするだけかな?
以上のような「仕込み」を終えたら忘れずにその設定(シーン)をメモリーする。
実は何度かメモリーし忘れて、現場で最初から仕込み直したことが何度かある。
やはり人間は一度イタイ目にあわないと学習しない生き物らしい。
といった具合にデジミキの仕込みが終わったところで今日はオシマイ!
デジミキには様々な設定をメモリーできるので、
あらかじめ用途がわかっている内容を仕込んでおこうというワケだ。
1.FB(Fold Back…いわゆる「返し」のこと)
今回のFBはフット、サイドフィル、ドラムの3系統を考えている。
一般的にFBのチャンネル送りは「プリフェーダー」がセオリーであるが、
オレの場合はパフォーマーからの申し出がない限り「ポストフェーダー」にしている。
チャンネル送り(AUX)のレベルについては、
ステージ上で爆音が出ているギター、ベース、KB、ドラム等はツマミで10時くらい。
逆にステージ上で爆音が出せないボーカル、アコギ等は12~1時くらい。
基本的にどのFBにもほぼすべての楽器・ボーカルをこのバランスで返すようにしている。
するとどうなるか。
オレ(オペレーター)は歌の部分になるとギター、KBのフェーダーを下げる。
当然ステージ上も歌の部分はボーカルがデカイ音で返される。
オレはギターソロになるとボーカルを下げギターのフェーダーを上げる。
当然ステージ上もギターソロの部分はギターがデカイ音で返される。
という、しごく単純なロジックで操作している。
ま、ノリ的にはスタジオ練習を再現しているイメージである。
3年前くらいからこの方法に変えたが、特にパフォーマーからの不満は聞かれない。
でも、もちろんこれが正解というわけではない。
2.内蔵エフェクト(インサート系)
インサート系エフェクトの定番はコンプとEQである。
ありがたいことにデジミキには定番楽器の設定がライブラリーとしてメモリーされているので、
深く考えず、たとえばギターのチャンネルなら
ギター用のコンプ・EQ設定メモリーを呼び出しアサインする、という作業を繰り返す。
もちろん現場では他の楽器とのバランスを踏まえてパラメーターを変えていく。(アタリマエ!)
3.内蔵エフェクト(センド系)
センド系エフェクトの定番はリバーブとディレイ。
こちらももちろん定番設定がメモリーされているので、深く考えずに呼び出してアサインしておく。
ちなみにオレは曲のテンポに合わせてディレイタイムを設定し、
リードボーカルのみに薄くかけるのが好みである。
また曲調によってリバーブのセンド量を調整することは言うまでもない。
4.DAWとの接続
オレはPAのオファーを受けるとき、なるべくそのライブをDAWで記録するようにしてる。
別に頼まれたワケではなく、自分自身の勉強と試行錯誤のために。
基本的に接続は「adat」フォーマットを中心に、
オーディオインターフェースへのルーティング、DAWのトラックアサインを設定しておく。
特別な事情がない限り同期(シンク)のマスターはデジミキに設定するが、
どうしてもスレーブ対応不可の機器(S/PDIF仕様のプリアンプ等)を使うときはスレーブとする。
なおこの場合は当然ワードクロックの同期となるのでさらに設定がややこしくなるので注意。
実はS/PDIFの同期が外れたままずぅーっと録音したことがあるが、
それほど致命的な欠陥ではなかった…ような気がするだけかな?
以上のような「仕込み」を終えたら忘れずにその設定(シーン)をメモリーする。
実は何度かメモリーし忘れて、現場で最初から仕込み直したことが何度かある。
やはり人間は一度イタイ目にあわないと学習しない生き物らしい。
といった具合にデジミキの仕込みが終わったところで今日はオシマイ!