スモール・パッケージ・ホールド

「スモール・パッケージ・ホールド」 は、プロレスの試合で使用される固め技の名称。
別名 「小包固め」「首固め」 。 

・・・というのが、1980年頃からの 「常識」 として定着しているワケですが、
実はそれ以前、70年代頃の日本のプロレス界 (特に 「ゴング誌」 界隈) においては、
「スモール・パッケージ・ホールド」 = 「小包固め」 と
「ネック・クラッチ」 = 「首固め」
明確に分類されておりますた。

しかし、本来のスモール・パッケージ・ホールド」 の使い手が激減してしまったことに伴い、
いつしかこの2つのワザは混同され、

「首固め」 = 「小包固め」 = 「スモール・パッケージ・ホールド」

というふうに曲解されて現在に至る、というのが極オイラ的解釈でございます。

2018年の今日において 「スモール・パッケージ・ホールド」 と呼ばれるワザのムーヴはこちら
▼7分22秒でガッチリと決まるマサ斎藤の 「首固め」


では、本来のスモール・パッケージ・ホールド」 とはどーゆームーヴなのか?
それはこちらの試合 (猪木&坂口 vs ゴッチ&テーズ) をご覧あれ。


この試合の4分30秒~35秒のところで、
ゴッチが坂口の身体を自分の足元で一回転させている様子がわかるでしょーか?
(47分50秒あたりでも同じムーヴが見られます。)

この試合では残念ながら一回転させた後で崩れてしまいますが、
回転させた相手の身体を前方回転エビ固めが決まったような形でホールドするのが
「本来のスモール・パッケージである」 というのが 
故・竹内宏介ゴング編集長の1970年代における主張でございました。

オイラが記憶する限り、このムーヴはヨーロッパ系の選手が
「グランドの攻防の流れの一環」 として繰り出す程度でしか披露されず、
ましてやこのワザで積極的にフォールを狙う、なんて場面は記憶にありません。

それ故、「忘れられたワザ」 となってしまったのでしょうが、
昭和プロレスファン的には、絶対に絶滅させて欲しくないワザのひとつであります。

もしかすると現在でも ザック・セイバー・ジュニア あたりが繰り出しているかもしれませんが、
オイラ的には確認できておりませぬ。
ぜひ、現代に復活させて欲しいモンです。

(追記①)
いやー、久しぶりに 「猪木&坂口 vs ゴッチ&テーズ」 のフルマッチを見ましたが、
実に素晴らしいっ!
なんつーか 「三本勝負」 の極意がここにある、と感じてしまいますな。
試合後の猪木の、こんな屈託のない笑顔を見せられたら・・・
ファンにならずにいられないやろっ!

(追記②)
もうひとつ、「本来のスモール・パッケージホールド」 の動画を見つけましたっ。
1分5秒あたりから、ゴッチの見事なテクニシャンぶりが確認できます。

まー、よーするに、故・カール・ゴッチ の得意技であるゆえ、
鈴木みのる が使う 「ゴッチ式グリップのパイル・ドライバー」 同様、
後世に遺して欲しいというワケでございますってば。
(注: ゴッチはあんな形のパイル・ドライバーなんぞ使ってませんでしたっ!)



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 9月定例やまぼうしライブ











日時 9月7日(金)19時30分~21時00分
会場 コーヒー&ギャラリー やまぼうし
出演 19時30分~ FJスズキ (ギター弾き語り)
    20時15分~ ノーザンスター (ギター弾き語り)




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