Mackie 1202 の活用事例
昨日ブログの続き。
オイラ的にはサブミキサーとして大いに重宝している Mackie 1202 について、
PA現場においてオイラが実際に活用した事例などをご紹介いたしませう。
事例1: 4グループ
1202 にはメインバス (L・R) の他に、AUXバス (1・2)、
さらに ALTバス (3・4) という6つのバスが装備されています。
なので、4モノ+4ステレオのインプットを6つのアウトプットに振り分けることが可能。
たとえば、オイラはドラムセットを収録するとき、
1 キック
2 スネア
3 ハイハット
4 ハイタム
5 ミッドタム
6 ロータム (フロアタム)
7 トップL
8 トップR
という具合に8チャンネルを使用していますが、
現在、メインで使用しているデジミキ (LINE6 M20d) には
実質16チャンネルのインプットしか装備されていないため、
入力チャンネル不足となる場面が多々あります。
そんなときは、ドラムのチャンネルを次のようにまとめます
1 キック
2 スネア
3 タムグループ L
4 タムグループ R
5 シンバルグループ L
6 シンバルグループ R
つまり、サブミキ(1202)側で
ハイタム、ミッドタム、ロータムを、定位をつけて 「L・R」 にまとめる
ハイハット、トップL、トップRを、定位をつけて 「ALT3・4」 にまとめる
・・・ことによって、チャンネル不足を補うということです。
ま、実際は2ch分しか減っていませんが (汗)
事例2:DI代用+キューボックス
キーボーディストが2名いる場合、
当然、キーボードは2台以上を使用することになります。
通常、キーボードのアウトプットはDIに繋いでPAミキサーに送るワケですが、
2台ともステレオで送る場合はDIを4台使うことになり、足りなくなるケースもあります。
1202のアウトプットには、メインにXLR端子、
AUXとALTにはフォン端子 が装備されていますが、
フォン端子はバランス仕様となっているため、6台のDIとして代用することができます。
(当然、3極フォン→XLRの変換アダプタが必要になりますが)
さらに、PAミキサーからステージ上のキーボーディスト用にモニター回線を送る場合、
たとえば、キーボーディストAとBにそれぞれパワードスピーカーを用意したとします。
通常であれば、それぞれのパワードスピーカーにモニター回線を送るワケですが、
これをいったん、1202の空いているチャンネルに接続し、
1202のAUXバスを利用して、AUX1・2のアウトをパワードスピーカーに送ります。
こうすることにより、もし、モニター回線の楽器バランスが悪かった場合
(キーボードのレベルが小さかった場合)、1202のAUXツマミを操作することにより、
キーボーディストが任意で不足レベルを 「付け足す」 ことができるワケです。
つまり、4台のDIと2つのキューボックスの役割を
サブミキ1台で賄ってしまうというカラクリ。
事例3:アッテネーター
ハコ型の簡易的なパワードミキサーを使用することになりますが、
これらの簡易ミキサーのインプットは 「マイク入力」 にしか対応していない場合が多く、
仮にライン入力が装備されていてもアンバランス仕様である場合がほとんどです。
つまり、ステージ上でサブミキサーを使って
複数の楽器等をまとめて簡易ミキサーに送っても、
バランス (XLRケーブル) ではレベルオーバー = 「歪み」 となり、
アンバランス (フォンケーブル) ではノイズを拾ってしまう こととなります。
このような場合、1202にはメインアウトの出力レベルを
「+4dB(業務用ラインレベル)」、「マイクレベル」 のいずれかに選択できるので、
簡易ミキサーに、マイクレベルにアッテネート (減衰) して送ることができます。
と~っても地味な機能ですが、
オイラ的には何気にこの機能が重宝したことが多々あります。
以上、オイラが実際に行った活用事例の紹介でしたっ。
ちゃんちゃん。
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日時 : 7月14日(金) 19時30分~21時00分
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2014年1月10日のやまぼうしライブ PAL × Tacaco
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