烈士徇名

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「烈士徇名 (れっしじゅんめい)」 とは、

気性が強く節義を守る人物は、財産や地位は問題にせず、
名誉のために生命を賭けるということ。

という意味なんだそうな。

この四字熟語は、新日本プロレス柴田勝頼 選手が
若手時代に代名詞としていた言葉で、いわゆる暗黒時代 (2000年代) の
新日本プロレスを見ていたファンにはお馴染みの文句です。

オイラ的 柴田勝頼の名勝負」 として思い浮かぶのは、
2004年10月9日の両国国技館における 天龍 とのシングルマッチ

エキサイトした 天龍 がビール瓶を持ち出し、それで柴田を殴ろうとすると、
柴田が 「上等だ! この野郎! それでオレのアタマを殴ってみろ!」 と、
自分の額を指さして挑発を繰り返すと、さすがの天龍も少しだけ躊躇の様子を見せる。
しかし、数十秒の小競り合いの後、ビール瓶で柴田の胸を突いて怯ませると、
ついに 天龍 がビール瓶で思い切り柴田の頭部を殴打!
ビール瓶は粉々に割れ、柴田は大流血してダウン。 
結果、天龍 の反則負け。

オイラが知る限り、「ビール瓶で相手選手の頭部を殴って瓶が粉々に砕け散った」
という試合は、

① 1978年11月17日  「プレ日本選手権」 開幕戦での 上田馬之助 vs 山本小鉄 の試合
② 1979年の国際プロレスにおける 上田馬之助 vs グレート草津 の試合
③ 前述の2004年10月9日の 天龍 vs 柴田勝頼 

の3試合のみ。

ただし、②の試合で使われたビール瓶は映画等で使われる小道具と思われるので、
ホンモノのビール瓶を使ったのは①と②の2試合のみではないか? 
というのがオイラの見解。

①の試合は生放送だったと記憶しておりますが、スキンヘッドの 山本小鉄 の頭部に
無数の瓶の破片が突き刺さっていたと思しき映像は、かなりショッキングでした。

そんな記憶があったモンだから、2004年の 天龍 vs 柴田 の試合で、
あのショッキングシーンが再現されるのか? と危惧しながら固唾を飲んで、
二人の丁々発止を見やっておりました。

天龍が意を決して、ビール瓶を振り下ろしたときの心境、
天龍は必ずビール瓶で殴ってくるはずと覚悟してその瞬間を待っていたときの柴田の心境、
ビール瓶が砕け散った瞬間に反則負けを告げたレフェリー、タイガー服部の心境、
それら関係者すべての心理が、オイラの脳裏を横切ったことが忘れられません。

プロレスは、たしかに筋書きのあるスポーツエンターテイメントですが、
ときに、リアルとフェイクの狭間が曖昧になる瞬間が出現します。

週刊ファイトの名物編集長だった、故・井上義啓 氏の名言
「プロレスは底がまる見えの底なし沼」 はまさに 「至言」 です。


その 柴田勝頼 選手が1999年のデビューから18年目の2017年4月9日、
プロレスキャリア最高の晴れ舞台とも言える試合に臨みました。

結果は、試合内容で王者・オカダカズチカ を圧倒するも最後は逆転のフォール負け。

しかし、あまりに激しい攻防だったため、試合後に倒れ、救急車で搬送。
急性硬膜下血腫 と診断され、急遽、手術を行ったとのこと (5時間!)。

▼ヤフーニュースより

まさに 「烈士徇名」 を体現したワケですが、その代償はあまりにも大きい。

とりあえず生命に別状はなさそうですが、
恐らく半年~1年間は休養を余儀なくされるでしょう。
いや、最悪の場合は引退勧告の恐れも否定できません。

柴田勝頼 のファイトスタイルは、間違いなく観る者の魂を揺さぶります
・・・が、これ以上の 「身を削る戦い」 を続けることは控えて欲しいと思う今日この頃。

果たして 柴田 の選ぶ道はいかに?



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▼ 月定例やまぼうしライブ












  日時 : 4月14日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ PAL (S&Gカバー)
       20時15分~ あやあね (劇空間音楽)




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