「悪い人」 を演じ続けたジェントルマン
７０～８０年代に一世を風靡した偉大なるプロレスラーがまた一人、旅立たれました。
元ＡＷＡ世界王者 ニック・ボックウィンクル。 享年８０歳。
それなりの来日回数はあるものの 「オールスター揃い踏み」 的なシリーズへの参加が多く、
「単独エース」 としての来日は、１９８４年の ジャンボ鶴田 とのＡＷＡタイトルマッチ
ぐらいのものだったような気がします。
しかも、単独エースとして来日したにもかかわらず、鶴田に完敗してしまう体たらく。
また、奪還するためのリターンマッチも組まれなかったので、残念ながら日本のプロレスファンは、
ニックの全盛期に、本当の実力、真骨頂を体感できなかったのではないでしょーか。
ＡＷＡが崩壊し、ニックもセミリタイアとなり、「ダーティ・チャンプ」 を演じる必要がなくなると、
日本のプロレスマスコミが、ニックの人間性やレスラー仲間からの評価の高さを語り始めるや、
日本のプロレスファンの評価が 「反則ばかりのダーティチャンピオン」 から
「本当はビル・ロビンソンに匹敵するテクニックを持ちながら、悪役を演じてきた名優」
「リングを降りれば正真正銘のジェントルマンで、ニックのことを悪く言う業界関係者はひとりもいない」
へと一変してしまった、という、実に変わった 「評価履歴（？）」 の持ち主です。
さらに言えば、この時代の有名外人レスラーには、お約束の 「異名」 が付けられるのが常ですが、
ニックに関しては、前述の 「ダーティ・チャンプ」 という、ありきたりの形容詞しか、
オイラは思い出すことができません。
日本のプロレスファンが 「全盛期の本領発揮」 を目撃できなかったことの
証明のような気がしますが、いかがでせう。
不幸中の幸いと言っていいのか、セミリタイア後のエキジビションマッチとして、
１９９２年に ＵＷＦインター のリングで、ビル・ロビンソン とのＡＷＡ黄金カードを実現できたことは、
日本プロレス界の隠れた 「宝石」 だったと思います。
残念ながら、２０１５年現在のファン目線からは
「見せ場のない退屈な試合」 という評価になってしまうと思いますが、
本来、打撃を多用しない地味なヨーロッパスタイルのはずのロビンソンが、
多用してしまっている点などから、二人のコンディショニングの違いが見てとれます。
つーか、ニックのグッドシェイプといったら、現役時代を彷彿させるではあーりませんか。
ニックの試合スタイルから見ても、現役時代に全日本マットに登場していたのは 「正解」 ですが、
果たして、長州らに代表される 「ハイスポット （注：ハイスパートではない） スタイル」
と対戦していたら、どんな試合になっていたことでしょーか？
「相手がワルツを踊れば私もワルツを踊り、ジルバを踊れば私もジルバを踊る」
というのは、あまりにも有名なニックの名言ですが、
それが日本流のハードヒットスタイルにも対応できたのか、興味は尽きませんな。
古き良きアメリカンプロレスのジェントルマンに合掌。
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日 時 ： ２０１５年１１月２１日 （土） １１時～２０時
２２日 （日） １１時～１９時
入場料 ： 無料
※オイラは ＢＬＵＥＳ和也 で、１１月２１日 （土） の
１１時 （ブロック４－２） と １３時 （ブロックＡ） に出演させていただきます。
※オイライチオシの あやあね は、同じく１１月２１日 （土） の
１４時 と １８時 の 芝居小屋ステージ に出演します。
▼ １２月定例やまぼうしライブ
日時 ： １２月１１日（金） １９時３０分～２１時００分
会場 ： コーヒー＆ギャラリー やまぼうし
料金 ： ＠５００円 （ワンドリンク付き）
内容 ： １９時３０分～ Ｓｈａｎｇｒｉ－ｌａ （ギターＫＢデュオ）
２０時１５分～ ＢＬＵＥＳ和也 （イカサマロック）
▼ 関連リンク
２０１４年１月１０日のやまぼうしライブ PAL × Tacaco
トワイライト・ヴュー （2000年に宅録したオリジナル曲です）
※オイラ２０代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です
※オイラがファン倶楽部会長（本人未公認）を務めるアマチュアミュージシャン あやあね のブログです
※故・森下よしひささんの名曲をＣＤ化するというプロジェクトです
※オリジナル曲や関係各位のライブ音源等をアップロードしてあります
※宅録作品や関係各位のライブ映像等をアップロードしてあります
※２００４年に立ち上げたホムペですが２００７年以降更新しておりません
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