ダメ出しする必要を感じません

2014年6月18日付のライブドアニュースにこんな記事が掲載されていました。

たけし、ゆとり世代にダメ出し

ざっくり言うと
・16日放送のテレビ番組で、ビートたけしゆとり世代にダメ出しを行った
・やりたい仕事をしたい一般人の声に、自分の好きなようにはできないと反論
・飲み会についても、嫌でも参加し、自分に有利な展開にするべき、と主張


ビートたけしゆとり世代にキッパリ反論 「自分の好きなように仕事なんかできるワケない」

ゆとり世代は日本を救うのか!?」 という企画が放送され、
人生経験豊富な ビートたけし ゆとり世代の若者 (1987年~2004年生まれの男女)
に物申した。

ゆとり世代はネット頼りで自分で考えない?」 というテーマでは、
「たまにウチの若いのが、ネットに出てましたって言うんだけど、それはそうだけど、
それを疑わないのか? って言うんだけどね。
百科事典以上のこと書いてねぇだろって。時間の短縮なら良いけど、その先のことは考えないで、
ストレートにそのまま移動するから、オリジナリティというか、
創造力がゼロだ! って言うんだけど…」 とネットに依存しすぎるゆとり世代に異見した。

また、「ゆとりにとって仕事とは!?」 という議論では、ゲスト出演したゆとり世代の一般男性が
「会社に縛られて拘束されるよりは、自分のやりたいように働いていく」 と発言すると、
たけしは「それは間違いだね。自分の好きなように仕事なんかできるワケない。
仕事というのは社会が結びついて仕事というモノを編み出すもんであって…」
とキッパリ反論。
たけしは 「一番好きな仕事に就くのが幸せとは思ってない。
2番目に好きなことを仕事に選べるといいかな。
それは客観的になれるから」 と独自の仕事観も述べた。

さらに 「ゆとり世代は上司の酒を平気で断る!?」 というテーマでは、
ゲスト出演した 高田延彦 が、「断る選択肢が無い」 「何時になろうが行かなきゃ行けない。
特殊な世界。理屈じゃない」 と格闘家ならではの経験談を語ると、たけしは
「明け方の4時に電話で若手を呼ぶと来るんだけど、“倍返し”でお笑いにもってく。
『(若手にとっては)1ネタありがとうだから』。
自分の財産を増やすんだから。したたかなんだから」 と語り、
「強かさがないとダメ。先輩に飲みに誘われたら、嫌なことばかり言われるんじゃなくて、
どうやってかっぱらうのか。
自分の有利な展開にしてしまう能力がないとダメ」 とゆとり世代の若者にダメ出しした。

そして最後に 「夢を持て!」 と散々言われてきたゆとり世代
「自分の環境によって夢はジャンジャン変わっていくもんで、それが全てじゃないから。
偶然、日本に生まれたり、地球にいて、その環境の中で夢を持つだけであって、
それが全てじゃないって思わないと…。
叶うか叶わないじゃなくて、色んな選択肢を同時に考える。
逆にいえばそれが “ゆとり” だと思う」 とたけしならではの発想でゆとり世代へ助言した。



オイラは同番組を見ていないので 「ふーん、そうなんですか」 としか言えませんが・・・
オイラ的には、オイラと同世代 (40~50歳代) の方々が10~20歳代の人たちに対し、
「まったく 「ゆとり世代」 のヤツらは・・」 などと一括りにして批判的なコメントを放つ、
という行為そのものが問題、いや、大大大問題だと思っています。

その理由は、「ジェネレーションギャップ」 というモノはいつの時代にも存在し、
年寄りが 「自分の過去 = 思い出」 を美化してしまうのは仕方ないことであると思いますが、
その経験が現代にも通用するとは限らない。
いや、通用するはずがない、とオイラは確信しています。

なぜなら、他でもないオイラ自身が10~20代の頃は、
30歳以上の大人の言うことなど全部ウソだと思っていたので、
そのオイラが、自分の立場が逆転したからと言って前言撤回するばかりでなく、
全否定してしまうことほど愚かなことはない、と思っているからです。

山下達郎 師匠は、インタビュー等で若手ミュージシャンに向けてなにか一言、と聞かれれば、
それなりにアドバイス的なコメントを発しておりますが、必ず最後に、
「ジジイの御託には耳を貸すな」 と付け加えています。

いつの時代も若者は大人に反発するのがアタリマエで、
ましてや、「ゆとり世代」 なんて言葉は、当時の大人たちが、
その上の若者世代 (つまりオイラたち) の出来の悪さを案じて改革した教育制度
ゆとり教育」 を強制的に受けさせられた世代であり、自分が望んでそうなったワケじゃない。
その過程を無視して、「だからゆとり世代はダメだ!」 なんて物言いは、
ハッキリ言って、某隣国が日本に対して放っている 「妄言」 と大して変わらないと思います。

もっとも、だからと言って 「ゆとり世代」 の肩を持とうとなどとも思っていませんが。


ビートたけしの言い分に納得するところもあれば納得できない部分もある。
高田延彦はオイラとタメ歳ですが、同世代だからと言ってすべて同じ意見であるワケもない。

生まれた年代毎に意見をグルーピングするという手法を全否定するワケではありませんが、
それはあくまで参考データにすぎないワケで、個々の意見を聴取する場合は、
「その世代の代表」 というより 「いち個人」 の参考意見として捕えるという柔軟さが
司会進行担当者やコメンテーターに求められる能力 = タレントだと思います。


いい機会なので付け加えますと、オイラは現代社会に蔓延している、
SNSに代表される 「イイネ!」 という 「共感を得たい症候群」 に、かなりの危機感を抱いています。
むしろ 「自分以外にまったく共感を得られなくても信念を貫き通すタフで異常な感覚」 
を磨き上げるべきだと考えます。

なんてな。




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 ▼ 月定例やまぼうしライブ
  日時 : 7月11日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ ZilL(ジル) (ギター弾き語り)
       20時15分~  秋山まさあき (ギター弾き語り)


▼ 関連リンク












トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








※オイラ20代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です

※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクトです

※オリジナル曲や関係各位のライブ音源等をアップロードしてあります

宅録作品や関係各位のライブ映像等をアップロードしてあります

※2004年に立ち上げたホムペですが2007年以降更新しておりません

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