獲らぬタヌキのナントヤラ

ちょっち古いネタですが、韓国の中央日報で次のような報道があったそうな。

2020年、韓国のロケットで月に行く

2013年07月01日09時15分
[中央日報/中央日報日本語版] comment252hatena1

朴槿恵(パク・クネ)大統領が2020年に操り上げると明らかにした月探査計画の下絵が出てきた。
米航空宇宙局(NASA)などとの国際協力を通じ2017年に試験用軌道船(試験船)を打ち上げ、
これを土台に2020年に本軌道船と無人着陸船を自力で打ち上げるという計画だ。
着陸船には原子力電池で動くローバー(探査ロボット)が載せられる。地上局と探査船、
ローバーは宇宙インターネットで連結することになる。
韓国型月探査企画研究責任者である建国(コングク)大学航空宇宙情報システム工学科の
イ・チャンジン教授は先月30日、こうした内容を盛り込んだ政策研究報告書を
韓国航空宇宙研究院に提出したと明らかにした。
航空宇宙研究院は今週中にこの報告書を未来創造科学部に出す予定だ。

イ教授によるとNASAとの協力は韓国の探査船に
NASAの宇宙観測・技術検証装備を載せる代わりに、
技術支援・諮問を受ける方式で推進される見通しだ。
金を払ってロシアからロケット1段をまるごと買った
「羅老(ナロ)号」(KSLV-1)開発時とは異なる方式だ。
イ教授はこれと関連し、「NASAエイムズ研究センター(ARC)と
試験船の共同設計を推進することにした」と話した。
未来創造科学部のムン・ヘジュ宇宙原子力政策官も
「10月までにARCと協約を結ぶ提案を受け検討中だ」と話した。
イ教授は5月末に航空宇宙研究院・未来創造科学部関係者とともにNASAを訪問して帰ってきた。
今月中には航空宇宙研究院のキム・スンジョ院長が協力案を話し合うためNASAを訪問する。

ARCは小型試験船を米国のロケットで打ち上げる場合、
費用の一部を負担できるとの意向も明らかにしたという。
月探査船本船は2019年までに開発する韓国型ロケット(KSLV-2)で打ち上げられる。
しかし、それ以前の打ち上げ試験船は外国のロケットを利用するほかない。

当初月軌道船は2023年、着陸船は2025年までに開発する予定だった。
だが、朴大統領が大統領選挙の公約で、「2020年までに月に太極旗をはためかせる」
として日程が前倒しされることになった。
航空宇宙研究院のチュ・グァンヒョク月探査基盤研究チーム長は、
「適切な予算と人材さえ支援されるなら技術的には日程を合わせられる」と話した。

問題は莫大な予算だ。
イ教授は月探査事業費を「5000億ウォン(約173億円)以内」と推算した。
探査船を載せるKSLV-2の開発費(2021年基準で1兆5449億ウォン)は別途だ。
さらに月探査日程に合わせKSLV-2の開発を2年操り上げるには予算がさらに必要で、
現在事業計画適正性再検討など関連手続きを踏んでいる状況だ。

日程もギリギリだ。
未来創造科学部は下半期に企画財政部に予備妥当性調査を申請する計画だ。
だが、この時追加で出さなければならない経済性分析報告書は10月末に出てくる。
未来創造科学部のコ・ソゴン課長は、「本格的な事業は2015年に始まるだろう」と話している。

・・・絶句。

2013年現在、韓国単独 (純国産) によるロケット打ち上げ技術を有していないにもかかわらず、
7年後に月へのロケットを 「自力で打ち上げる」 とは、大言壮語を通り越して、
北朝鮮以上の荒唐無稽さで、空いた口が塞がりません。

参考までに、この記事を掲載している中央日報Wikipedia解説は次のリンクをご覧あれ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E6%97%A5%E5%A0%B1

さて、実はこの記事を引用させていただいたのは、次の単語が気になったという理由によります。

宇宙インターネット

なんだそら?
早速、インターネット検索してみたらこんな記事がヒットいたしますた。
http://globe.asahi.com/mediawatch/100920/01_01.html
http://globe.asahi.com/mediawatch/100920/01_02.html

また、上記記事の中には 「惑星間インターネット」 という単語が記されております。


この解説の冒頭部分を転記させていただきます。

宇宙空間に相互に通信可能なノード群を配置する構想。
惑星間の距離では光速度の遅延は無視できないため、
惑星間インターネットでは大幅な遅延に耐性のあるプロトコルと新しい技術の開発が必須となる。
インターネットは高トラフィックで無視できる遅延および低エラー率の
「ネットワークのネットワーク」ともいうべきものであるが、惑星間インターネットは
蓄積交換型の 「インターネットのネットワーク」 ともいうべきものである。
そこでバックボーンとなるネットワークは無線ベースで接続は頻繁に途切れ、
接続しているときでも高エラー率と多大な遅延 (数十分から数時間) を覚悟しなければならない]。

2013年現在においては、まだ 「構想」 段階であると述べられており、
さらに、あと何年後に実用可能になりそう、との予測表記は見当たりません。

とてもじゃありませんが、アメリカでも実用可能かどうかわからない技術を、
7年後に韓国が、NASAから協力 (技術供与) を得られるのでしょーか?

しかもそのような夢物語的な展望を、政府が恥ずかしげもなく発言してしまうとは・・・
韓国のお国柄をよくあらわしたトピックだと思います。

続報は、恐らくないと思いますが、ぜひ7年後に再び取り上げたい話題であります。
ま、それまで韓国という国が存続していれば、の話ですが。









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