LINE6 M20d のファーストインプレッションなど

先日、我が家に M20d がやって来た。
それほど大きくない段ボールの梱包が一般家庭には嬉しいです。

早速、ブツを取り出し、通電してパワーオン。
約15~20秒ほどでシステムが立ち上がりました。

オイラは、予め LINE6のサイトから取説をダウンロードして iPadに転送し、
昼飯時など手が空いた時間を利用しては使用方法等を熟読していたので、
初めて触る超変態機器ではありますが、とりあえず基本操作はスムースに理解できますた。

しかし当然のことながら、取説を読んで理解していたつもりが、実際に現物を触ってみたら、
自分の予感していた感触とは随分と違っていた、なんてことはよくあることで、
このM20dに関しても、オイラの予想とは異なる操作体系が何点か発見できますた。

その辺を踏まえて、ファーストインプレッションを記してみたいと思いますっ。


●ディスプレイはマルチタッチに対応しているか?

恐らくマルチタッチには対応していないだろうな~と思っていたら、
案の定、シングルタッチ仕様でありました。
残念ですが、第1号機にそこまで望むのはあまりに高望みというモンでしょう。


●フェーダー操作体系について

アナログ、デジタルを問わず、ミキサーの象徴ともいえる操作子の代表は 「フェーダー」 だと思います。
このM20dは、そのフェーダーを、物理フェーダーはもちろん、
ソフト画面上からもフェーダー操作子を排除している点が大きな特徴ですが、
辛うじて 「パフォーマンスモード」 の画面において、
横スライド式の 「フェーダーらしきもの」「下向き三角印アイコン」 が表示されております。

イメージ 1


かなり小さなアイコンですが、この三角印を、直接画面に触れて横に動かせば、
いわゆる 「フェーダー操作」 ができるんじゃないか、と予想していましたが、結果はNG。
画面をタッチしても 「操作できないアイコン」 でありました。
では、どうやってチャンネルレベルを調節するのかと言いますと、
カラーディスプレイの下段に装備された、12個のカラーリングのツマミで操作するんですっ!

イメージ 2


安価なコンパクトミキサーには、フェーダーの代わりにツマミで操作する製品がありますが、
アレは、左に回せば7時の位置で止まり、右に回せば5時の位置で止まる仕様であるのに対し、
M20dのツマミは、いわゆる 「データエントリー式」 のツマミのため、
右に回しても左に回しても永遠に回し続けられる仕様となっています。

さらに、ベロシティ (ツマミを回す速さ) に応じて変化値の感度が変わるようで、
早く回せば一気にレベルが大きくなり、ゆっくり回せばレベルの変化もゆるやかになるように感じます。

ちなみに、通常のミキサーのフェーダーは
ゼロデシ付近での変化値が大きくなるように設定されているので、
シビアにチャンネルレベルをコントロールしようと思ったら、
ゼロデシ付近にフェーダーが横一直線に並ぶように、前段階でトリム調節するのがキモです。

ところがこのM20dのツマミには、その基準値たる 「ゼロデシ付近」 という概念が (恐らく) ないので、
こいつでシビアなレベルコントロールを行うには相応の馴れが必要であると感じます。
(もちろんディスプレイ上のフェーダーもどきアイコンにはゼロデシの 「値」 が表示されています。)


●その都度 「チャンネルストリップ」 データをロードする、という概念

通常のミキサーでは、各チャンネルストリップは基本的に同じ仕様となっています。
と、書いても何のことかよくわかりませんよね?
たとえば、「1chは2バンドEQ」 仕様で、「2chは3バンドEQ」 仕様、なんてミキサーは、
あまり見かけないと思います。

しかしこのM20dは、最初の 「セッティングモード」 画面で、
1chに 「男性ボーカル」 アイコンを選択すると、
自動的に男性ボーカルに適したチャンネルストリップデータが割り当てられるんです。
入力段の後に 「ゲート→コンプ→3バンドEQ→ディエッサー」 といった具合に。
「男性ボーカル with FX (だったかな?)」 アイコンを選択すると、
「ゲート→コンプ→ダイナミックEQ-1→ダイナミックEQ-2→6バンドEQ→リミッター」
というストリップになります。
DAWユーザーであれば、ソフトミキサーで同様の操作を行っていると思いますが、
M20dの場合は、ユーザーが気付かないまま 「ありがた迷惑」 なほど、自動設定してくれるワケです。

では、男性ボーカルのチャンネルストリップに、そこに割り当てられていないエフェクト、
たとえば6バンドEQを使いたいと思っても無理なのか?
これは可能でした。
男性ボーカルのアイコンに割り当てられたストリップを、任意のストリップに変更できます。
つまり、熟練者はアイコンに惑わされずに、必要に応じてストリップを選択、操作すればよいワケです。




他にも書ききれないほどの感想、検証、要望がありますが、
ワープロを打つ気力が失せてきてしまったため、この続きはまた後日。

ふー。









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