ライブレコーディングには、こだわります

ここ数日のブログ記事をご覧いただいた方の中には、
なぜオイラが多チャンネル入出力のオーディオインターフェースにこだわるのか、
不思議に感じられる方もいらっしゃるかもしれない。

オイラが他チャンネル入出力を備えたオーディオインターフェースにこだわる理由はただひとつ。
PAオペの傍らにライブのマルチトラックレコーディングを行いたいからに他ならない。

では、なぜライブのマルチトラックレコーディングを行いたいのか、と聞かれれば、
それはもう宅録ヲタ歴20年を超えたオイラにとって、昔からのひとつの到達目標であり、
さらに言えば、他のPA屋との 「差別化」 を図るための大きなアドバンテージであると考えている、
と言うのが大きな理由となっております。

以前にも何度かブログったが、ライブ音源をバランスよくレコーディングしたいと思ったら、
その手段には大きく2つの方法が考えられる。

ひとつは、4トラックのMTRを使って、ライブPA卓からPAアウトのライン信号と
会場内に設置したステレオマイクによるアンビエンス音を併せて収録する方法。

そしてもうひとつは、DAWかMTRを使って、PA卓に入力した各チャンネルのダイレクトアウトのライン信号と、
会場内に設置したステレオマイクによるアンビエンス音を併せて収録する方法。

ただ後者の方法は、当然ながら入力チャンネル数以上の同時録音が可能なトラック数を備えたMTR
もしくはDAW用オーディオ・インターフェースが必要となる。

さらに言えば、2011年の現在において、ダイレクトアウト端子を備えたアナログ卓は皆無で、
現実的には2~3個以上の adat 端子を備えたデジタル卓とオーディオインターフェース
あるいはオーディオインターフェース機能を備えたデジタル卓を用意するしかない。

ここ1~2年の間に、ごく一部のプロミュージシャンは、
「その日に開催したライブの音源を、翌日、iTunesで即売する」
と言う離れ業を行っている。

これは、本来であればPAチームとは別にライブレコーディングチームを用意するところを、
PAオペレーターがレコーディングオペレーターを兼務し、
PA卓のダイレクトアウト信号をプロツールスでマルチトラックレコーディングを行い、
(もちろん予備としてMTRでも収録する)
ライブ終演後、ホテルの自室にてミックスダウンを行い、翌日、iTunesにアップする、
と言うハードワークによって実現できた離れ業とのこと。

とまあ、オイラが目指している 「完成形」 がまさにこのようなシステムであったワケで、
iTunesへのアップロード~販売までは想定していないものの、
一人でPAオペとマルチトラック・レコーディングを行い、即座にミックスに着手する、
と言う一連の作業を自分の 「得意ワザ」 として習得すべく、試行錯誤を重ねているワケどす。

すでにある程度のノウハウ、リスクマネジメントを蓄積できたと自負しているが、
さすがに時代の趨勢によるハードウェアの変遷には抗えないので、
その時代にあったハードウェアを買い替える以外に手の施しようがない。

昨日ブログった 「藤本健の Digital Audio Laboratory」 の中で、
藤本氏は Fireface UFX のことを 「個人で購入するには敷居が高い」 と評していたが、
まさにその通りで、コイツを個人で購入してしまうような馬鹿野郎でなければ、
マチュアPA屋として、他の業者との 「差別化」 を図ることはできない、とオイラは考える。

ところで最近のプロのPA屋さんは、
このような 「ライブのマルチトラックレコーディング」 のサービスを行っているのだろうか?
そーいったクライアントからのオファーはないのだろうか?
もしそのようなサービスを行っている業者があったとしたら、どのくらいの料金を提示しているのだろうか?

少なくともオイラの知る限り、知り合いのPA屋さんが対応していると言う話は聞いたことがない。
ぜひ、対応している業者さんの料金体系をご教示願いたいモンです。

ええ、もちろん参考にさせていただきますとも。ムフフ。

▼ライブPAオペしながらDAWレコーディングを行っているの図 (2007年)
イメージ 1





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