男の美学
2003年に体調不良によりリングから遠ざかり、
結局リングへ復帰することなく2004年にプロレスラーを引退。
華々しい引退セレモニーを辞退しビデオレターによるファンへのお別れのメッセージで静かにマット界から身を引いた。
結局リングへ復帰することなく2004年にプロレスラーを引退。
華々しい引退セレモニーを辞退しビデオレターによるファンへのお別れのメッセージで静かにマット界から身を引いた。
恐らく長期休場を続けた自分自身への不甲斐なさ、
会社に迷惑を掛けて申し訳ないと言う思い、
そして何より、もうレスラーとしてリングに立てない自分が現役選手より目立ってはいけない、
と言う気持ちからの引退セレモニー辞退であったと、オイラはそう信じている。
会社に迷惑を掛けて申し訳ないと言う思い、
そして何より、もうレスラーとしてリングに立てない自分が現役選手より目立ってはいけない、
と言う気持ちからの引退セレモニー辞退であったと、オイラはそう信じている。
ラッシャー木村に関するエッセイを書こうと思ったら何万字でも書く自信がある。
ある意味、プロレス界における高倉健のようなイメージを持つのはオレだけか?
もっさりとしたムーヴ、柔軟性のない身体、
ヒールに仕立て上げるにはあまりにも 「人の良さ」 が滲み出ている風貌、等々。
ヒールに仕立て上げるにはあまりにも 「人の良さ」 が滲み出ている風貌、等々。
ご存知のとおりプロレスとは、すぐれた対戦相手がいてこそ成立するスポーツエンターテイメントであり、
観客を手の平に乗せることにかけては世界有数の天才・アントニオ猪木にとって、
ラッシャー木村は実に 「スイングしない」 対戦相手だったようで、
その反応速度の遅さ、スマートさに欠ける運動能力や頭脳に苛立っている様子だった。
観客を手の平に乗せることにかけては世界有数の天才・アントニオ猪木にとって、
ラッシャー木村は実に 「スイングしない」 対戦相手だったようで、
その反応速度の遅さ、スマートさに欠ける運動能力や頭脳に苛立っている様子だった。
言わば猪木にとって木村は 「忘れたい過去」 であり、
木村にとって猪木は 「見捨てられた親」 であるワケだ。
木村にとって猪木は 「見捨てられた親」 であるワケだ。
「こんなに反応が鈍いヤツと試合なんかしたくねえっ」
猪木の顔にそう書いてあったように感じたのはオイラだけではないはず。
ラッシャー木村をはじめとする浜口・寺西の3人による 「はぐれ国際軍団」 は、
ヒールとして新日本に登場して以来、国際時代とは比較にならない破格の高額ギャラを手にすることができたと言う。
その分、新日本からの 「極悪ヒールへ変身命令」 はエスカレートの一途を辿る。
ヒールとして新日本に登場して以来、国際時代とは比較にならない破格の高額ギャラを手にすることができたと言う。
その分、新日本からの 「極悪ヒールへ変身命令」 はエスカレートの一途を辿る。
敗者髪切りマッチの決行と逃亡、アントニオ猪木控室拉致事件、
そしてトドメは3対1のハンディキャップマッチ。
国際のエースだった男にこれらのオファーは屈辱以外の何物でもなかったはず。
しかし、子分 (浜口、寺西) を食べさせるため、そして何より恩人 (吉原) への義理立てのため、
木村は一切の不満を口にすることなく、黙々と 「仕事」 をこなしたと言う。
そしてトドメは3対1のハンディキャップマッチ。
国際のエースだった男にこれらのオファーは屈辱以外の何物でもなかったはず。
しかし、子分 (浜口、寺西) を食べさせるため、そして何より恩人 (吉原) への義理立てのため、
木村は一切の不満を口にすることなく、黙々と 「仕事」 をこなしたと言う。
そんなある日、木村が新日本の新間営業部長に体調不良による欠場を申し出た。
あの我慢強い、決して弱音を吐かない男が 「休ませて下さい」 と言うからにはよほどひどい体調であるに違いない。
新間部長からの報告を受けた猪木は黙って頷いた。
あの我慢強い、決して弱音を吐かない男が 「休ませて下さい」 と言うからにはよほどひどい体調であるに違いない。
新間部長からの報告を受けた猪木は黙って頷いた。
そんな木村の姿を見続けていた猪木は、シリーズ巡業の途中のとある地方大会の合同練習の際、
生ぬるい試合や練習を行っていた若手中堅選手を集めて一喝したと言う。
生ぬるい試合や練習を行っていた若手中堅選手を集めて一喝したと言う。
「お前ら! 少しはラッシャーを見習え!」
それから数カ月後、新日本との契約期間を満了する木村と猪木によるファイナルマッチが組まれた。
木村のことを 「天下のアントニオ猪木」 の相手を務めるにはあまりにドンくさいレスラーと見下していた猪木が、
リングに上がること自体が無謀とも言える体調不良の木村に非常なまでの叩き潰しを行った。
まるで自分の思い出したくない過去を消し去りたいが如く。
消し去ることなど無理とわかっているのに・・・
木村のことを 「天下のアントニオ猪木」 の相手を務めるにはあまりにドンくさいレスラーと見下していた猪木が、
リングに上がること自体が無謀とも言える体調不良の木村に非常なまでの叩き潰しを行った。
まるで自分の思い出したくない過去を消し去りたいが如く。
消し去ることなど無理とわかっているのに・・・
その後、木村が全日本、ノアを渡り歩いたことはご存知のとおり。
「忍耐」
故ラッシャー木村さんの生きざまを一言で表すとしたらこの言葉がぴったりだと思う
「耐え忍ぶ」
時代遅れだと笑いたい奴は笑えばいい。
これこそが男の美学なり。
永遠不滅の 「金網の鬼」 に合掌。
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▼ 6月定例やまぼうしライブ
日時 : 6月11日(金)19時30分~21時00分
会場 : コーヒー&ギャラリー やまぼうし
料金 : @500円(ワンドリンク付き)
出演 : やまぼうしが誇るヒーリング系三人衆揃い踏み
丸山研二郎 (ギター)、 渡辺真由子 (ピアノ) 、 荒井豊 (ギター、ハンマーダルシマー)
http://fbuqng.blu.livefilestore.com/y1pCjg6UC3MMtdUTlXnBc6v9fYTjlpn3cQmTbvSjHZVKpx-qMy7SqJFFwfAQ66qvVKD_GVxSrSAKTxn0Lovn-cf7vDwRrV9rlab/20100611yamaboushilive_flyer.jpg
日時 : 6月11日(金)19時30分~21時00分
会場 : コーヒー&ギャラリー やまぼうし
料金 : @500円(ワンドリンク付き)
出演 : やまぼうしが誇るヒーリング系三人衆揃い踏み
丸山研二郎 (ギター)、 渡辺真由子 (ピアノ) 、 荒井豊 (ギター、ハンマーダルシマー)
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