マルタ式バックブリーカー

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「マルタの怪男爵」 の異名で活躍したプロレスラー、バロン・シクルナ 氏が亡くなられた。
享年80歳。


かつてはマジソン・スクエア・ガーデンでのWWWF選手権試合において、
時のチャンピオン、ブルーノ・サンマルチノ をマルタ式バックブリーカーで失神寸前に追い込んだ、
と言うのが生涯の 「武勇伝」 として語り継がれているが、
逆を言えばそれ以外にこれと言った実績を残せないままフェードアウトしてしまったレスラーであった。

オイラはシクルナ氏が選手としての全盛期をとうに過ぎた、
78年の新日本プロレスMSGシリーズでのみ目撃した・・・はずなのだが、
まったくもってファイト内容についての記憶がない。
つーか、来日はしていたものの、TVマッチには一度も登場していなかったような気がする。

そんな2流レスラーに過ぎない (失礼!) バロン・シクルナ であるが、
唯一、日本のプロレスファンに強烈な印象を残したエピソードがある。

それは、バロン・シクルナ が世界でたった一人の 「マルタ式バックブリーカー の使い手である、と言うこと。

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その名のとおり、イタリアはマルタ島出身の バロン・シクルナ にちなんで名付けられたこのワザ、
実はオイラ自身は一度たりともテレビで目撃したことがない。
プロレス専門誌のグラビアで 「ワザをかけている写真」 を見ただけの知識であるが、
なんとも珍妙なワザであったように記憶している。

よーするに、自分の肩に相手を仰向けに担ぐ 「カナディアン・バックブリーカー に対し、
自分の肩よりももう少し頭よりと言うか、首の後ろの部分に相手を仰向けに担ぐのが、
「マルタ式バックブリーカー であるようだ。

極論を言えば 「変形のカナディアン・バックブリーカー に過ぎないワケだが、
なぜか当時のプロレス専門誌はこのワザを特別扱い (贔屓目?) の如く「幻の必殺技」として、
上手い具合にファンの興味を煽っていたような気がしやす。

結果的にオイラにとっては正真正銘の 「幻の必殺技」 となってしまった。
恐らくこれからも第二の使い手が登場することもなく忘却の彼方に消えてしまうのであろう。
まさに 「プロレス」 がファンタジーに溢れていた時代の置き土産であると感じます。

マルタの怪男爵に合掌。




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