「クラウド型DAW」 の時代

去る3月8日のAV WATCHの記事の中に
「藤本健のDigital Audio Laboratory 第408回」 が掲載されとりますた。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20100308_353506.html

かいつまんで記事の内容を紹介すると、
これからヤマハが取り組んでいく新しいDAW関連技術である クラウド型VST」 について説明されているのだが、
正直言ってオイラはこの記事の説明を読んでもよく理解できなかった。

恐らくDAWユーザーであっても本記事を読んで、具体的にどのようなサービスが提供されるのか、
明確にイメージできる方は多くないのではなかろうか?

それはともかく、ここ1年くらいはパソコン関連雑誌や記事で クラウド と言う言葉を頻繁に目にする。
実際、オイラも Windows Live やら iGoogle 等を利用するなど、その恩恵を受けているワケだが、
「いつでもどこでも」 データにアクセスできる利便さがある反面、
「使い勝手、スピード」 と言う面ではかなりストレスが溜まると言わざるを得ない。

そー言った意味からも、ホストアプリの機敏な動きが生命線とも言えるDAWにおいて、
クラウド型VSTなどと言う技術がホントに役に立つのか、
はたまたオイラの発想そのものが的外れな意見なのか、現時点ではまったくわからない。
まあ、日本が世界に誇るヤマハ技術陣のお手並み拝見を待つしかありませぬ。


さて、似て非なる事例と言っていいのか、
実は昨年暮れにもクラウド型DAW (?) に関する記事が
DTMマガジンニュースサイトに掲載されとりますた。


VOCALOID 「SWEET ANN」 などをリリースするPowerFXは、
WEBベースのシーケンサー 「Soundation Studio beta」 を公開した。
パソコンとインターネット環境があれば、マウスのみで簡単にDTMを楽しむことができる。
サンプルループベースでの作曲のほか、Mono SynthやDrum Machineといった音源も搭載しており、
自由度の高い音楽制作も可能。サンプルループは付属しているもののほか、
同サイトからSoundSet (4.99ドル~) を購入することで、拡張していくことができる。
Soundation Studio本体の使用は無料。

こちらは単純明快に、PowerFX社が同社サイト上にクラウド型のシーケンスアプリケーションを公開した、
と言うことなので、まさに 「いつでも、どこでも、誰でも、無料で」 シーケンサーで遊べるワケだが、
基本的に Acidライクなループベースシーケンサー のようで、
残念ながらオイラが前述した クラウド型DAW」 と言う表記は誤りと言うことになる。

ただ、この 「クラウドシーケンサー」 が示した将来性、可能性は計り知れない予感がする、
・・・と感じたのはオイラだけではないだろう。

もしかするとマックのOSのように、近い将来、WindowsのOSにも、
ASIO や Core Audio のような低レイテンシーなオーディオエンジンが標準搭載されれば、
まさにネットブックだけで、いつでもどこでもクラウド型DAWを利用できる環境が整うかもしれない。

もはやハード (オーディオインターフェース) はおろか、ソフト (DAW) までも不要になりつつあるとは、
いやはや、今さらながら恐ろしい時代が到来してきているんですなあ~。




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