どーせオレたちは嫌われ者さ!(その2)

11月21日のミクシーニュースの中に、ひときわオイラの興味をそそる記事を発見っ!
以下、同記事より無断転載。

●消えた不条理漫才コンビ象さんのポット」 はどこに!?

お笑い界の中でも、長期にわたって活躍を続けられる芸人はほんの一握り。
多くは、ブームが去れば自然にテレビから姿を消してしまう。

そんな “消えた芸人” の中でも現在30代以上の人にとって、ひときわ印象的な存在といえば、
お笑いスター誕生!!』(日本テレビ/80年~86年)で人気を博した漫才コンビ
象さんのポット” だろう。

「うちのおじさんね、朝から晩まで身を粉にして働いてんのに全然お金ないんだよね。貧乏暇なしだね」

「暇がないってことは働いているんだから、お金が入ってくるんだよ」

「でも本当にお金ないぜ」

「君のおじさん、いったい何やってんの?」

「......奴隷」

ゆったりした独特の間合いでこういった不条理なネタを演じて、
とんねるずダウンタウンといった実力派がひしめく "『スタ誕』芸人" の中で異彩を放ち
7週勝ち抜くも、姿を消してしまった。彼らは、今どこで何をしているのか?
いくつかの情報を元に取材を進めた結果、ネタ作りを担当していたとしゆき氏と連絡がついた!

いきなりなんですが、象さんのポットはもう......。

「解散してますよ (苦笑)。90年代の前半くらいまでは活動していたんだけど、
 相方から『辞めたい』 って。それならまあしょうがないか、と」

『スタ誕』 出演のきっかけは?

「当時在籍していた映画学校で漫才の授業があって、
『スタ誕』 のオーディションに連れて行かれることに。そしたら、受かってしまい......」

たまたま、というわけですか。
当時の 『スタ誕』 の雰囲気について聞いてみたところ、意外な答えが返ってきた。

「それが、ほとんど覚えてないんだよね。
 ほかの芸人のネタを見てもあんまり面白いって思ったことがなくて。
 もともとお笑いってそんなに好きじゃなくて、
 『天才バカボン』 とか 『がきデカ』 みたいなギャグマンガばっかり読んでたから、
 僕らがやっていた漫才はその影響のほうが濃いかもしれないね」

象さんのポットは、自分たちが慣れ親しんできたギャグマンガの発想をベースにして、
新しい感覚の笑いを発信していたのだ。

「自分で言うのもあれだけど、同世代やお笑い通の人たちには結構人気があったんじゃないかな。
 とにかく、ほかの芸人と違うことをやろう、とは思ってたね」

世間に迎合しないアナーキーな芸風で、彼らは時代の最先端を駆け抜けていったのである。
解散後、としゆき氏は自営業と併行して映像制作の活動をしているという。

「元々映画学校出身だし、映画を撮りたいんだけど、時間がなくて。
 来年あたり何か撮ろうかとは思っているよ」

お笑い界のかつての異端児が作る映画とは、どんなものになるのだろうか?
松本人志の 『大日本人』 に匹敵する作品になるかも、というのは少し言い過ぎかもしれないが、
彼らの笑いに衝撃を受けた身としては、どうしても期待してしまう。

ラリー遠田/「サイゾー」12月号より)

象さんのポット
 としゆきとひとしの2人による漫才コンビ
 1982年『お笑いスター誕生!!』 で、7週連続で勝ち抜いた。
 多くのメディアにも取り上げられ、当時の若者からコアな支持を受けた。

▼記事ネタはこちら
http://www.cyzo.com/2008/11/post_1214.html

・・・と言うことなんですが、果たして本ブログをご覧の方で、
この 象さんのポット をリアルタイムで体験し、鮮明に覚えている方がどれだけいらっしゃるだろーか?

ちなみにオイラは、毎週欠かさず 「お笑いスタ誕」 を見ていたクチで、
中でも とんねるず」、「アゴ&キンゾー」、「笑パーティー」、「キモサベ社中」、「牧田博」、
そしてこの 象さんのポット がお気に入りだったんだああああー。

▼よかったら以前オイラが書いたブログ記事もご覧あそばせ
http://blogs.yahoo.co.jp/garage_miho/53197708.html

特に とんねるず象さんのポット のネタは、
よく言えば 「革新的」、悪く言えば 「素人の宴会芸」、の紙一重のものであり、
とにかくオイラにはそれらの斬新さがヒジョーに面白く映った。

しかし審査員を努めていたお笑い界 (つーか、演芸会?) の重鎮のセンセイ方には、
伝統を守らない、どっちがボケでどっちがツッコミかわからない、起承転結がない、
そんなものを 「芸」 として認めてたまるか!みたいなカンジで嫌われていたように思える。
当時の審査員の中で、とんねるず象さんのポット を高く評価していたのは、
赤塚不二夫タモリ の二人だけだったように記憶している。

だが、そんな雰囲気を逆手に取って放った 「ザマーミロ」 的な一発芸 (ネタ?) がある。

例によって、あまりに難解でシュールなネタを連発しすぎて、
観客のリアクションもイマイチだったときに、
何の前触れもなく 「ひとし」 氏が唐突に絶叫した一言。

「どうせオレたちは嫌われ者さっ!」

この一言に観客は大爆笑となり、以後、この一言は彼らのプチネタになったが、
今にして思えば、自分たちに辛辣な批評ばかりする、
頭の固いジジイ審査員たちへの強烈な皮肉だったのではなかろうか? と思えてしょーがない。

後年、とんねるずの二人も、
「あの時、タモさんと赤塚さんがオレたちを評価してくれなかったら、今ここにオレたちはいませんよ。」
的なコメントを発していた。

残念ながら 象さんのポット は時代の流れに埋もれてしまったが、
彼らが物言わず実践していた 「他のヤツらと同じことをやってもつまらない」 精神は、
当時の高校生だったオイラの魂に確かに焼き付き、
今、オイラの音楽活動にフィードバックされていると実感するとです。

繰り返すが、他人と同じ音楽活動をやっていてもつまらない。
別にPAにまで手を広げろ、などと言う気は毛頭ないが、他人との差別化を図るため、
色々なことに挑戦し、試行錯誤を繰り返し、自分オリジナル を確立させることは、
音楽のプロになることと同じくらい素敵なことだと、オイラは信じております。

え? 何をすれば 「自分オリジナル」 になるのかって?

あやあね を見てみなよ。 あれが 「自分オリジナル」 ってえヤツだぜ。




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  ▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
   http://www.geocities.jp/garage_miho

  ▼ あやあねのライブ動画がアットエスに掲載されました
   http://www.at-s.com/html/music/ayaane.asx

  ▼ ストリートフェスティバル in シズオカ
   日時 : 11月22日(土)、23日(日)19時30分~21時00分
   会場 : 静岡市葵区青葉シンボルロード・市内各所
   料金 : 無料
   出演 : 県内外からミュージシャン、クリエイター等が多数参加
   ※関連リンク・・・ストフェスホームページ
   ※オイラは BLUES和也 として22日のミュージックステージに出演させていただきます

  ▼ 12月定例やまぼうしライブ
   日時 : 12月12日(金)19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー「やまぼうし」
   料金 : @500円(ワンドリンク付き)
   出演 : 19時30分~ BLUES和也 てぃーんず・ぶるーす
        20時15分~ あやあね Calling You
        http://www.geocities.jp/garage_miho/photos/20081212yamaboushilive_flyer.bmp

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