日本格闘技史上に残る名勝負…K-1 WORLD MAX 2008 FINAL

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一昨日 (10月1日)、放送された 「K-1 WORLD MAX 2008 FINAL」 の試合は、
いずれ劣らぬ名勝負の連続でありますた。

オイラはプロレス格闘技ヲタクではあるが、専らプロレスが主体のマニアなので、
正直なところ、スタンド系、総合系格闘技を 「見る目」 はまだまだ初級クラスだと思っている。

しかし、一昨日の大会で放送された


の3試合に関しては、シロウト目にも、クロウト目にも、
文句のつけようのない素晴らしい内容だったと思いまする。

解説していた 前田憲作 氏が、「あまりに凄い試合で、息をするのを忘れていました。」
と言っていたが、恐らくあの会場のお客さん全員がそう感じていたことだろう。

そしてやはりなんと言ってもこの日のキーパーソンは、やはり 佐藤 ではなく 魔娑斗 だった。
谷川サダハルンバ が何度も繰り返し言っていた、
「一度ダウンを喫した選手が、復活してこんなに戦い抜くなんて信じられない。」
「涙が出そうな試合。」
と言う言葉には心の底から同意してしまう。

それにしても恐るべきは 魔娑斗 の精神力。

果たして2008年現在の日本人アスリートの中で、
これほどの 「ド根性」「実力」 を兼ね備えた選手が何人いるのだろうか?

先だっての北京オリンピック等をはじめ、
世界の桧舞台に立つと萎縮して本来の力を出せずに終わってしまう選手が多い中、
練習で培った力を本番でも100%フルに発揮できると言うのは、ホントに凄いことだと思う。

派手な見た目や自信過剰な発言は、自分自身を奮い立たせる 「ウォークライ」 であると同時に、
地味で過酷な練習の積み重ねによって得た、絶対の自信のなせるワザなのだと感ずる。

この日、この素晴らしい戦いを観戦できた会場のお客さんは本当に幸せでした。


さて、いささか強引な話の持って行きかたではあるが、
「お客さん」 を本当に感動させられるエンターテイメントとは、
やはり精神的、肉体的に鍛え抜かれた者たちによる芸術であると痛感させられた。

オイラは、スポーツだろうが、音楽だろうが、お笑いだろうが、
お客さんにそれを見せて、満足度と引き換えにお金 (=対価) を得る、
と言う意味ではすべて 「エンターテイメント」 と言う名の同じ土俵であると思っている。

オイラ的には、今回、魔娑斗らが繰り広げた 「エンターテイメント」 には、
1万円以上のチケット代を払っても十分満足のいく 「対価」 を提供できた、と判断する。

あまりにアタリマエのことではあるが、お客さんの前で 「芸」 を披露しようと思ったら、
それなりの練習を積んで本番に臨む、と言うことはホントに最低限の義務だと再認識させられた。

振り返ってみて、ライブ出演者としての自分は、本当に納得のいくまで練習を繰り返してきて
ライブやイベント本番に臨んできたのだろうか?
そのチケット代に見合うだけの満足感 (=対価) を与える 「芸」 を披露できたのだろうか?

残念ながら、オイラたちが演ってるアマチュア音楽など (注:一部プロの音楽家も含まれる)、
極限の練習を耐え抜いてきたアスリートが戦い抜く試合や、
地味な反復練習の末に会得したプロの中プロミュージシャンによるライブに比べれば、
お客さんに与える感動の度合いは、その足元にも及ばない。

もちろんオイラの身近なアマチュアミュージシャンの中にも、
素晴らしいライブを披露してくれる方はたくさんいる。
だが、たしかに 「感動」 は与えてもらったが、
「魂を揺さぶられた」 とか 「人生を変えられた」 の域にまで達したことはない。

まあ 「音楽」 とは 「音を楽しむ」 ことが本来の姿なので、
そこまでストイックになる必要もないかな、とも感じるが、
それでもやはり、生半可な練習しかしないでライブ本番に臨む、と言うのは、
お客さんに対する不義理であると同時に、自分自身に裏切りではなかろうか?


格闘家にとって 「リング」「神聖な場所」 であるように、
楽家にとっても 「ステージ」「神聖な場所」 であるべきである。

もちろんプロレス格闘技ヲタクなオイラにとっても 「リング」 はとても 「神聖な場所」 であり、
オイラ程度の人間が立ってはいけない場所だと思っている。

ゆえに、音楽家にとって 「神聖な場所」 である 「ステージ」 に、シロウト同然の自称ミュージシャンが立って
明らかに練習不足、実力足らずのパフォーマンスを見せられると憤慨する。
たとえ入場料無料のイベントであっても、だ。

なぜなら、たとえ入場料無料であっても、そのイベント運営の裏には、
影ながら一生懸命にそのイベントを支えている数多くのスタッフが汗を流しているからだ。
そんな裏方スタッフの 「汗」 に報いるためにも、出演者には最高のパフォーマンスを演ずる義務がある。

「芸事」 を始めた者なら誰だって大勢のお客さんを前に、自分の 「芸」 を見て、聴いて欲しいと思う。
しかし、下手な 「芸」 を見せられて、聴かされて喜ぶお客さんなどいない。
どうしても大勢のお客さんに自分の 「芸」 を見て、聴いて欲しいと思ったら、
やるべきことはひとつしかない。

練習。

人生とは終わることのない修行の連続なり。




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  ▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
   http://www.geocities.jp/garage_miho

  ▼ 祝・やまぼうし開店10周年記念パーティー
   日時 : 10月10日(金)19時~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー「やまぼうし」
   料金 : @2000円(フリーフーズ・ドリンク別)
※完全予約制です 参加希望の方は 森下 or 篠崎 までご一報を
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  ▼ 秋の夜長チックライブ
   日時 : 10月12日(日)18時30分~21時00分
   会場 : ミュージアムカフェ「Pili-Pala(ピリパラ)」
        静岡市葵区昭府2-18-36静岡市北部生涯学習センター北側) 電話054-270-8050
   料金 : @1000円(フード・ドリンク代別で一律@500円)
   出演 : 18時30分~ 鳥井さきこ
        19時00分~ 森下よしひさ
        19時30分~ (intermission)
        20時00分~ 練 neri

  ▼ ドリプラシーサイドライブに出演
   日時 : 10月19日(日)14時~
   会場 : 清水エスパルスドリームプラザ シーサイドデッキ
   料金 : 無料
   出演 : blanc、SHIN-RA、dotman、ROCK54 (予定)

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