「8.26」 と言えば・・・

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昨日のブログで 「8月26日はやまぼうしライブ増刊号へ来たれ!」 と書いたが、
実は昭和プロレスファンにとって、この 「8月26日」 と言うのは「特別な記念日」だったりする。

今を去ること28年前、1979年8月26日にその歴史的な大会は開催された。
その名も 「プロレス 夢のオールスター戦」

これは、当時、米・ソ以上に険悪な関係にあった 新日本プロレス全日本プロレス
東京スポーツ新聞社の仲介のもと、同社が主催する記念大会に協力すると言うモノで、
ボーダーレスな現在では考えられない、当時としては超ビッグサプライズな出来事だった。

現在に喩えるなら、米国と北朝鮮並みの仲の悪さと言ってもいいのではなかったか?

そんな仲の悪い新日と全日が、なぜ共同してこの大会に協力したかと言えば、
これはもう、両者にとって大恩ある東京スポーツ新聞社の本山代表取締役から協力依頼をいただいたからに他ならない。

実はこの年(1979年)は東京スポーツ新聞社の創立20周年に当たる節目の年と言うことで、
同社の社運を賭けた一大記念イベントを企画することとなり、
生前の力道山とも面識のある、同社の故・井上博前社長の意を汲んだ本山代表取締役
担当記者(桜井康雄氏)に、
「馬場vs猪木戦が実現できないか?」 と尋ねたところからすべてが始まったと言われている。

当時の 「馬場vs猪木」 のステータスと言ったら、プロレスファンだけでなく、
日本中のお茶の間の注目を集める超ウルトラ級のビッグカードであり、
そうそう簡単に実現できるような試合ではなかったのだが、
それじゃあ、日本のプロレス史に残る記念日に第三者の主催する中立の大会で、
ファイトマネー(ギャラ)も両者の納得する金額を用意する、と言う条件なら実現できないか?
と、本山代表取締役は考えたと思われる。

また、本山代表には、たとえこの大会を主催することで多額の経費により赤字になったとしても、
この大会を報道する新聞がバカ売れすることは間違いないし、
さらにこのような大会を主催したというステータスは何者にも替え難い価値がある、
と言う 「先見の明」 があったとも思われる。

果たして、企画当初は 「開催すること自体、絶対無理!」 と言われていたプロジェクトは、
水面下で粘り強い根回しを行い、なんとか、新日・全日・国際の3団体の了解を得ることができ、
1979年6月14日に大会開催の記者会見が行われた。

しかしながら当初の予想どおり、猪木は世紀の一戦の実現に乗り気であったものの、
馬場の方は 「過去の問題がクリアーできなければ同意できない」 の一点張り。
「過去の問題」 とは、それ以前から猪木側が執拗に展開していた一連の挑発行為や妨害工作のことで、
たとえば1974年に、水面下で新日本が国際プロレスから ストロング小林 を引き抜き、
アントニオ猪木vsストロング小林 戦のお膳立てを整えてから、
あたかも小林が 「自分の意思で」 国際プロレスを飛び出し、猪木・馬場に挑戦状を送りつけ、
猪木は挑戦を受諾するが馬場は黙殺する、と言うストーリーを演出する。
などなど、新日本が仕掛けてきた「 全日潰し」 行為等について謝罪しろ、と言うことだ。
その謝罪がない限り、オレ(馬場)は猪木戦に同意しない。
ここで馬場vs猪木戦に同意してしまったらすべては猪木の思うままだ、
と、馬場が警戒心を抱いたことは至極当然のこと。

一部では、「60分時間切れ引き分け」 を前提に交渉が進められたとも囁かれるが、
馬場は 「猪木のことだ、途中からセメントを仕掛けてくる恐れがある」 と警戒したため、これもオジャン。

結局、折衷案としてBI砲(馬場・猪木のタッグ)復活試合にすると言うことでようやく話がまとまり、
対戦相手はファン投票により アブドーラ・ザ・ブッチャータイガー・ジェット・シン 組に決定。

紆余曲折を経て、晴れて8月26日当日は日本武道館に1万6千5百人の観客を集め、大成功のうちに大会は終了した。

・・・のだが、最後の最後に馬場がもっとも恐れていた 「猪木の暴走」 が火を吹いてしまう。
メインエベントでブッチャー&シンの最凶悪コンビを下したBI砲の二人がリング上で抱き合い、
勝利者トロフィーを受け取り、これで大団円かと思ったそのとき、猪木がマイクを握り絶叫する。

「みなさん、聞いてくれっ!
 今日、私と馬場さんはタッグを組んだが、
 この次、同じリングに立つときは戦うときだっ!
 馬場さん、今ここで返事をくれっ!」


まったく事前の打合せになかった猪木のアドリブに困惑した馬場だったが、

「よし、やろう!」

そう返事するしか選択肢はなかった。
しかし、この一件で馬場の猪木に対する不信感は決定的となり、
結局、「馬場vs猪木」 戦はまさに 「真夏の夜の夢」 となってしまったのだった。

思えば、今日、当時の 「馬場vs猪木」 戦を超えるほどの期待を持たせる 「夢のカード」 は残っているのだろうか?

武藤 vs 三沢?
中邑 vs 丸藤?
ヒョードル vs クートゥア?
ノゲイラ vs ヒクソン
KID vs 五味?

うーん、どれも小粒なイメージは拭えませんな。
たしかに 「ボーダーレス」 はファンの望むところではあるが、
反面 「絶対実現不可能」 なカードと言うものは本当に数少なくなり、
逆に興味が失せてしまうという、なんともゼータクなパラドックスですな。

ファンなんて勝手なものでやんす(苦笑)




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  ▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
   http://www.geocities.jp/garage_miho

  ▼ やまぼうしライブ増刊号
   日時 :8月26日(日)14時00分~17時30分
   会場 : コーヒー&ギャラリー「やまぼうし」
   料金 : @500円(ワンドリンク付き)
   出演 : 14時00分~ GFRぐらんどファンクろまんちか (ハード歌謡浪漫JAZZ)
        14時45分~ ライス (アコギ弾き語り)
        15時30分~ Kiyosaku (ピアノ弾き語り)
        16時15分~ 練・neri (ギターボーカルデュオ)
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  ▼ 9月定例やまぼうしライブ
   日時 : 9月14日(金)19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー「やまぼうし」
   料金 : @500円(ワンドリンク付き)
   出演 : 19時30分~ MAYU (ピアノ・ソロ)
        20時15分~ BOLE (エレガント・ロック)
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  ▼ Calling You Live ~魂~
   日時 :9月16日(日)15時00分~17時30分
   会場 : オルタナティブ・スペース「スノードール・カフェ」
   料金 : @500円(ワンドリンク付き)
   出演 : 15時00分~ 鳥井沙樹子 (魂のハナウタ)
        15時45分~ 森下よしひさ (魂のフォーク)
        16時30分~ あやあね (魂の劇空間音楽)
    http://www.geocities.jp/garage_miho/photos/20070916callingyoulive_flyer.bmp

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