極上のアナログ卓よ、さらば!...MACKIE 24・8

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昔からお世話になってるY氏(レコーディングスタジオ経営)から電話あり。
なんでもレコーディング卓(スピリット・スタジオ24-8)が突然オシャカになってしまい、
(電源ユニットの致命的?故障らしい)
今週末に控えたレコーディングに対応するため、急遽レコーディングミキサーをお借りしたいとのこと。

と言われても、現在、我が家(GARAGE MIHO)に設置してあるアナログ卓は
捨石氏から無期限で借りているマッキー24・8なので、
Y氏から捨石氏に了解をとっていただいたのを確認し、受け渡しすることとなった。

正直なところ、最近のガレージ・ミホのアナログ接続は、
PA現場を引退したデジミキで(YAMAHA O1V)でまかなえるので、
ほとんどこのマッキーは使っていなかった。

なので、長いつきあいだったこのアナログ卓とも今生の別れになるかもしれない。
そう思うと思わず目頭が熱く...(ウソです)

参考までにこのマッキー24・8という卓についての感想をば。

24・8は、80年代に堅牢なコンパクトミキサーシリーズをヒットさせたMACKIE社が
初めてリリースした中規模向けレコスタ用アナログレコーディングミキサー。

MACKIEらしい無骨ながらもインダストリアルデザインにすぐれた外観と
これでもかというくらいに配置されたSOLO(PFL)ボタン、
AUXインプット、リターン系入力の柔軟なルーティングが可能なボタン配置など、
かなりユーザーフレンドリーな卓だと感じた。

80年代中期のミキサーであるため、
MTRからのテープリターン(モニター)の形式は、
ヴィンテージミキサーのような「スプリット型」ではなく「インライン型」を採用している。

で、オレがこの卓の最大の欠点と感じてるのが、
このインラインモニターの音質である。

MACKIEではメインのミックスバスを「MIX-A」、
インラインのバスを「MIX-B」と呼んでるが、
この「MIX-B」の音質がけっこうノイジーなのだ。

まあ、最近はMTRといってもアナログマルチよりDAWを利用することがほとんどであり、
メイン卓でオーバーダビングのテープリターンをモニターする機会は稀なので、
「MIX-B」を使うことはまずないであろう。

けっこうヤフオクでは高値で取り引きされている卓である。(もともと高価だけど)

残念ながらオレの用途にはすでに合致しなくなってしまった逸品であるが、
昔ながらの職人気質オペレーターにはとても使いやすい卓であると思われ。

オーナーの捨石氏もレコーディングスタジオで有効に活用されることを望んでいると思うぞえ。

というワケで、マッキー24・8よ!アディオス!



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